歴代洋画ランキング90!アカデミー賞最優秀作品賞受賞作のおすすめ

鉄板!名作洋画ランキング90/歴代アカデミー賞でおすすめの絶対観るべき最高傑作は?

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歴代名作洋画ランキング10位~1位!観てて当然「不朽の名作」

9位 【ゴッドファーザーPARTⅡ】

【ゴッドファーザーPARTⅡ】
©The Godfather Part II/ゴッドファーザーPARTⅡより引用
私的評価:8.0
映画.com:4.1
filmarks:4.2
総合評価:16.3
原題:The Godfather Part II(レビュー記事へ
公開年:1974年(第47回アカデミー最優秀作品賞受賞作)
上映時間:200分
製作国:アメリカ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
キャスト:アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ他
同年ノミネート:【チャイナタウン】【タワーリング・インフェルノ】

90作品の中で唯一、一作目と続編がダブル受賞している作品です。その上図らずも同率9位になってしまうという数奇な運命…。

所感は次項の【ゴッドファーザー】にまとめて書きます。

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【ゴッドファーザーPARTⅡ】

 

9位 【ゴッドファーザー】

【ゴッドファーザー】
©The Godfather/ゴッドファーザーより引用
私的評価:8.0
映画.com:4.2
filmarks:4.1
総合評価:16.3
原題:The Godfather(レビュー記事へ
公開年:1972年(第45回アカデミー最優秀作品賞受賞作)
上映時間:177分
製作国:アメリカ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
キャスト:マーロン・ブランド、アル・パチーノ他
同年ノミネート:【キャバレー】、【移民者たち】他

一作目二作目、両作品とも甲乙付け難かったので、私的評価は同点にしてレビューサイトの評価に委ねたんですけど、すごいですね人気が。双方余裕の4.0超え。

男性の中には【ゴッドファーザー】を人生のバイブルとしている方もたくさんいらっしゃいます。一昔前の単車のメロディホーンの一番人気は「ゴッドファーザー/愛のテーマ」だったもんです。今はあんまり聞かないね…。

 

一作目ではニューヨーク5大ファミリーの中でも強大な力を誇っていたドン・ヴィトー・コルレオーネ時代の隆盛と終焉、そして三男マイケル・コルレオーネの覚醒と継承が、続編では若き日のヴィトーの過去と、組織のボスとなったマイケルの現在が交互に描かれます。

マフィア稼業なんて決して褒められたもんではないのですが、そもそもヴィトーが力をつけたのは町の人々が迷惑していたやりたい放題の権力者を駆逐したことから始まり、その後もファミリーに豊かな暮らしをさせるために組織を大きくしてきたわけで、かつてそこには愛が溢れていました。

逆にファミリーを守ろうとすればするほど愛する人が離れていってしまう退廃的なマイケルにはやるせなさしか感じません。怒りの沸点が低すぎるけど男気溢れる長男ソニー(ジェームズ・カーン)が生きてさえいてくれれば、さぞかしマイケルも…と考えたりします。

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【ゴッドファーザー】マーロン・ブランド

 

7位 【風と共に去りぬ】

レットに金の無心をするスカーレット
©Gone With the Wind/風と共に去りぬより引用
私的評価:9.0
映画.com:3.7
filmarks:3.8
総合評価:16.5
原題:Gone With the Wind(レビュー記事へ
公開年:1939年(第12回アカデミー最優秀作品賞受賞作)
上映時間:222分
製作国:アメリカ
監督:ヴィクター・フレミング
キャスト:ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル他
同年ノミネート:【スミス都へ行く】【オズの魔法使】

3時間超えてますけどもね。おんもっしろいです。

もう10位以内なんて月並みな作品ばっかで面白いに決まってるし、いちいち書くのもあほらしいですけど書いとこ。

おんもっしろい!

 

面白い理由の一つにスカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)という強烈なキャラクターがあります。【風と共に去りぬ】はこの人の魅力によって成り立っているといっても過言ではない。

少々の試練が襲ってもプライドの高さと顔面の美しさとウエストの細さが半端ないので軽くいなします(いなす=かわす、よける)。大体死にそうなくらいに落ち込んでんのかと思ったら次の瞬間にはケロッとしてもう明日のことを考えていたりするもんで、試練も襲い甲斐がないわな。

 

そんなスカーレットを唯一「飼い馴らす」ことができるであろう人物が、知的で飄々とした魅力を持ったレット・バトラー(クラーク・ゲーブル)でしたが、レットですらもスカーレットの思い上がった態度に愛想を尽かし彼女の元を去って行きます。

「行かないでレット~っ!」と階段に突っ伏してボロボロに泣きじゃくった後、はたと顔を上げたスカーレットが放った有名なセリフが「明日は明日の風が吹くわ!」

最っ高でしょ。

 

レットが去って幕を閉じる【風と共に去りぬ】ですが、後日談があるのなら100%レットを取り戻してるよこの女。

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【風と共に去りぬ】スカーレットとバトラー様

 

7位 【許されざる者(1992)】

【許されざる者(1992)】
©unforgiven/許されざる者より引用
私的評価:9.0
映画.com:3.7
filmarks:3.8
総合評価:16.5
原題:Unforgiven(レビュー記事へ
公開年:1992年(第65回アカデミー最優秀作品賞受賞作)
上映時間:131分
製作国:アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
キャスト:クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマン他
同年ノミネート:【ア・フュー・グッドメン】、【ハワーズ・エンド】他

映画俳優・映画監督・映画プロデューサー・作曲家・政治活動家など、様々な顔を持つクリント・イーストウッドが、初めてアカデミー作品賞とアカデミー監督賞を獲得した映画。(二度目は2004年【ミリオンダラー・ベイビー】で受賞)

 

【許されざる者(1992)】は、西部劇の黄金時代を経て「ダーティー・ハリーシリーズ」でその地位と名声を不動のものにしたあのクリント・イーストウッドの、目を疑う衝撃映像の数々で幕を開けます。

明日食うものもあるんかいなと心配になるほど貧乏で、飼ってる豚にさえ遊ばれ糞まみれになるイーストウッド。昔は血も涙もない大悪党だったと過去の彼を知る誰もが口にしますが、それを裏付ける回想は一切映し出されません。

朱縫shuhou

大丈夫かこのじいさん…。

大丈夫です、ご心配なく。

 

この映画の大部分は、ラストたった数分の、戒めを解いたイーストウッドの凄まじさを効果的に魅せるための盛大な振りなんで。

盛大な振りに耐えて耐えて耐えた先に、形容しがたい爽快感を得られるでしょう。このラストが観たくて、何度も視聴してしまいます。

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【許されざる者(1992)】
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タイトルマッチに挑む

 

6位 【イヴの総て】

パーティで浮かない顔をするマーゴ
©All About Eve/イヴの総てより引用
私的評価:9.0
映画.com:3.9
filmarks:3.9
総合評価:16.8
原題:All About Eve(レビュー記事へ
公開年:1950年(第23回アカデミー最優秀作品賞受賞作)
上映時間:138分
製作国:アメリカ
監督:ジョセフ・L・マンキーウィッツ
キャスト:ベティ・デイヴィス、アン・バクスター他
同年ノミネート:【サンセット大通り】、【キング・ソロモン】他

田舎娘のイヴはブロードウェイの大女優マーゴ(ベティ・デイヴィス)の大ファンで、劇場に足繁く通ううちに目をかけられ付き人として傍にいることを許されます。

が、次第にイヴは本性を現し、マーゴの周囲の人々を手玉に取ってスターとしてのし上がって行く、という芸能界の裏側を描いた怖い映画。

 

一見するとアン・バクスターが演じ作品タイトルにもなっている「イヴ」という女性が主役なのかと思いきや、なかなかどうして、すぐに大女優マーゴが主役であることがわかるでしょう。

とにかくベティ・デイヴィスの演技力と存在感が尋常ではない。

映画自体ももちろん面白いですけど、【イヴの総て】のヒットに彼女の演技力が一役買っていることは間違いない。

 

【イヴの総て】でベティ・デイヴィスを知った私は瞬く間に彼女の虜になってしまいました。近年の映画でもこんな女優に出会ったことはありません。

今では私が最も好きな女優の一人です。

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【イヴの総て】

 

5位 【或る夜の出来事】

ヒッチハイク指南をするピーター
©It Happened One Night/或る夜の出来事より引用
私的評価:9.0
映画.com:4.1
filmarks:4.0
総合評価:17.1
原題:It Happened One Night(レビュー記事へ
公開年:1934年(第7回アカデミー最優秀作品賞受賞作)
上映時間:105分
製作国:アメリカ
監督:フランク・キャプラ
キャスト:クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール他
同年ノミネート:【クレオパトラ】、【影なき男】他

1967年の【卒業】や1953年の【ローマの休日】、その他映画業界のみならず多方面に渡って影響を及ぼしたとされる名画。

クラーク・ゲーブルが演じた最も有名なキャラクターは【風と共に去りぬ】のレット・バトラー様でしょうが、個人的には【或る夜の出来事】での頭は良いけど軽薄な新聞記者ピーターの方が当たり役だと思っています。

 

大富豪の令嬢(クローデット・コルベール)が父親に結婚を反対されたことでプレイボーイの婚約者との駆け落ちを断行、身分を隠して婚約者の待つニューヨークへ向かう夜行バスに乗り込みます。バスで偶然隣に座ったのが軽口をたたく新聞記者のピーター。

令嬢は駆け落ちに手を貸して欲しい、ピーターは「大富豪の令嬢の駆け落ち」というスクープ記事が欲しい、利害が一致した二人の珍道中が実に小気味よく面白おかしくスタイリッシュに描かれます。

今でも十分通用する、オシャレな会話のお手本におすすめ。

こんな会話してみたい。

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【卒業(1967)】ダスティン・ホフマン
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【ローマの休日】のオードリー・ヘップバーン

 

4位 【スティング】

【スティング】ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード
©The Sting/スティングより引用
私的評価:9.0
映画.com:4.2
filmarks:4.1
総合評価:17.3
原題:The Sting(レビュー記事へ
公開年:1973年(第46回アカデミー最優秀作品賞受賞作)
上映時間:129分
製作国:アメリカ
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
キャスト:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード他
同年ノミネート:【アメリカン・グラフィティ】【エクソシスト】

ケチな詐欺師のフッカー(ロバート・レッドフォード)が相棒のルーサーとともにその日カモって手に入れたのは、シャレにならない金額の組織の金。「億万長者だあ~!」と喜んだのも束の間、ルーサーは組織の追手にあっけなく消されてしまいます。

どうしてもルーサーの仇を討ちたいフッカーが、「伝説の詐欺師」ゴンドーフ(ポール・ニューマン)の協力を仰ぎ、組織のボスを前代未聞のペテンにかけるというドッキリ映画

 

復讐劇といえば復讐劇なんですけど、陰湿で重苦しい雰囲気は一切ございません。

仕掛け人全員がなんだか楽しそうに詐欺ってる…うぷぷ。復讐劇の引き金となったルーサーでさえも、自分のための「楽しそうな復讐劇」を見てあの世で笑っている気がします。

 

一つの映画の中でこんなにいっぱい騙されてびっくりしてもんどり打ったの初めて。ゴンドーフが考案したシナリオ、完璧です。ポール・ニューマン、最高です。

 

初見はびっくりさせられることに余念なく鑑賞していただくとして、二度目以降の視聴では、登場人物がおっさんばっかりにも関わらず、まるで少年の悪戯を観ているようなどことなく懐かしくセンチメンタルな気分にも浸れる贅沢な作品。

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【スティング】タイトル画像

 

3位 【カッコーの巣の上で】

チーフと脱獄を企てるマクマーフィ
©One Flew Over the Cuckoo_s Nest1/カッコーの巣の上でより引用
私的評価:10.0
映画.com:3.8
filmarks:4.0
総合評価:17.8
原題:One Flew Over the Cuckoo’s Nest(レビュー記事へ
公開年:1975年(第48回アカデミー最優秀作品賞受賞作)
上映時間:133分
製作国:アメリカ
監督:ミロス・フォアマン
キャスト:ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー他
同年ノミネート:【狼たちの午後】【ジョーズ】

ダメだあ~好きだあ~ジャック・ニコルッス~ン

かっこいいんですよ、【カッコーの巣の上で】のマクマーフィ役の時のジャック・ニコルソン。

死ぬほど好きなんです。

 

なんか堂々3位にランクインしてますけど、私この映画の小難しい内容とかテーマとか、たぶんよく分かってないです。ただジャック・ニコルソンが観たくて何度も視聴してるだけ。

 

いやしかし私達が暮らすこの世界に、こんな人って必要でしょう。

 

精神病棟での暮らしに何の疑問も持たない患者やスタッフを遠巻きに眺め、冷めた目で「お前らそれで楽しいん?」と問いかけるマクマーフィ。

この映画では患者を拘束する婦長を始めとする病院スタッフが「悪」であるかのように描かれますが、誰が正しくて誰が間違っているかではなくて、ただ「なんか人生おもろなさそやのう、自分ら」と鼻で笑うような人。

こんな人って必要ですよね?

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【カッコーの巣の上で】ジャック・ニコルソン

 

1位 【タイタニック】

【タイタニック】
©TITANIC/タイタニックより引用
私的評価:10.0
映画.com:4.2
filmarks:3.9
総合評価:18.1
原題:TITANIC(レビュー記事へ
公開年:1997年(第70回アカデミー最優秀作品賞受賞作)
上映時間:194分
製作国:アメリカ
監督:ジェームズ・キャメロン
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット他
同年ノミネート:【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】【L.A.コンフィデンシャル】

トップ3なんてホント月並み過ぎて申し訳ないとしか言えませんけど。

この年の賞レースのめぼしい賞をすべてかっさらい、当時史上最高額の興行収入(現在は抜かれている)を誇った実力は伊達ではありません。まあ普通にあらすじとかは割愛します。周知されとると思うんで。

しかもここへきての1位が同率。やっぱりええもんはええ。うまいもんはうまい。

 

言わずと知れたジャック(レオナルド・ディカプリオ)とローズ(ケイト・ウィンスレット)の禁じられた恋を軸に描かれるためジャンルとしてはラブストーリーに分類されますが、ヒューマンドラマやパニックアクションといった側面もあります。

 

ところで、先日数年ぶりに再視聴してみて驚いたことがあります。

甲板のジャックとローズの目の前でタイタニック号が氷山と衝突する場面、さらには沈みゆくタイタニック号の背景の星空が映し出される場面にを観ていた時のことです。

何を驚いたかと言うと、さすがにCG映像をショボく感じたんです!!

 

人間の感覚って恐ろしいですよね。公開当時なんて映像が凄すぎて口ぽっかーんてなるばかりでしたが、20年経って観るとやっぱり劣っていると感じるもんで。

あと20年経ったら【バイオハザード】の人工知能ばりの立体映像とかが主流になってて、現在の3Dとか4Kとか笑ろてまうのかも知れません。

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【タイタニック】

 

1位 【アマデウス】

指揮するモーツァルト
©amadeus/アマデウスより引用
私的評価:10.0
映画.com:4.1
filmarks:4.0
総合評価:18.1
原題:Amadeus(レビュー記事へ
公開年:1984年(第57回アカデミー最優秀作品賞受賞作)
上映時間:158分(ディレクターズ・カット版180分)
製作国:アメリカ
監督:ミロス・フォアマン
キャスト:トム・ハルス、F・マーリー・エイブラムス他
同年ノミネート:【キリング・フィールド】、【インドへの道】他

私が様々なジャンルの色んな映画をとにかくたくさん観てみたいと思うきっかけを作ってくれた偉大な映画。

天才であると同時に奔放で浮ついた人物であったとされるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(トム・ハルス)の半生を、彼に猛烈な嫉妬の炎を燃やす音楽家アントニオ・サリエリ(F・マーリー・エイブラムス)の目を通して描きます。

 

「嫉妬」ってさらっと書いてますけど、全然表現できてません。モーツァルトに対するサリエリのそれは、「嫉妬」なんて軽々しい言葉ではとても足りない。

 

敬虔な信仰心を持つサリエリ少年は、幼い頃からすでに「神童」と呼ばれ才能に溢れていたモーツァルトの噂を耳にし、自身の享楽を全て絶つことによって自分にも彼に負けない音楽の才能を与えてくださいと神に祈ります。

オーストリア皇帝に目をかけられ宮廷音楽家という名誉な職に就いていたサリエリが初めて会った時、モーツァルトは高らかに下品な笑い声を響かせながら巨乳の美女とじゃれ合い追いかけまわしていました。

モーツァルトも自分と同じようにあらゆる享楽を遠ざけた結果「神」と呼ばれる才能を手にしたとでも思っていたのでしょうか、ただ一つの欲求も押さえ込むことなく誰よりも優れた才能を持つモーツァルトにサリエリは愕然とし、そして気付きます。

酒も女も愉しまず神を信仰した自分が手に入れたのは、「モーツァルトの才能を理解できる才能」だけだと。

 

サリエリはモーツァルトを羨慕せんぼするあまり殺したいほどの憎しみに駆られますが、時には信仰して止まない「神」と同一の存在のように捉えることもあります。

この男女の関係より遥かに複雑な愛憎によって結果的に双方の才能を潰し合い、ついには精神を病んでしまうサリエリが超ミゼラブル。

 

愛情とも憎しみともつかない複雑な感情をこれでもかというほどえぐった名画です。

モーツァルトが題材とあって、背後に効果的に流れる音楽も素晴らしい。

 

観るとちょっと映画観が変わるかも?

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【アマデウス】

 

 

鉄板の名作洋画、歴代アカデミー最優秀作品賞ランキング90のまとめ

さて、ランキングは参考になりましたでしょうか。

王道のベスト20とかよりは、中盤以降のあまりメジャーでない作品の方が気になるかも知れませんね。

 

このサイト「天衣無縫に映画をつづる」には私がまだ視聴できていない【トム・ジョーンズの華麗な冒険】と【オリバー!】と【シェイプ・オブ・ウォーター】の3作品を除いたすべての歴代アカデミー最優秀作品賞受賞作のレビューが揃っています。気になる映画については是非そちらも読んでみてください。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

>死ぬまでに観たい映画1001本

死ぬまでに観たい映画1001本

1902年公開の【月世界旅行】から2010年公開の【ブラック・スワン】まで。
一世紀以上に渡り製作されてきた世界中の無数の映画をたったの1001本に選りすぐり、一生に一度は観ておくべき不朽の名作としてまとめた無謀なリスト。

眺めているだけでもテンションが上がってしまう映画好きにはたまらないタイトルがぎっしり。あなたは何本観てますか?

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