2003年/アメリカ/監督:クエンティン・タランティーノ/出演:ユマ・サーマン、デビッド・キャラダイン、ダリル・ハンナ、マイケル・マドセン、ルーシー・リュー、千葉真一、栗山千明、ゴードン・ラウ、マイケル・パークス、ヴィヴィカ・A・フォックス、ジュリー・ドレフュス
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
婚約者や友人たちを惨殺され、自分もボッコボコにリンチされた末にお腹の赤ちゃんまで奪われた美しき元殺し屋の復讐劇、の、前編。
もともとは1つの映画になる予定だったとか。
しかし仕上がってみればVol.1は113分、Vol.2は136分…くっつけてしまうと4時間超える大作になっちゃうもんで2つに分けたんでしょうね~。
日本では“キル・ビルのテーマ”として有名になった布袋寅泰作曲のテーマ曲は、正式には“BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY”って長~いタイトルがつけられてて、布袋自身も出演する2000年の【新・仁義なき戦い】のために作られたもの。
任侠映画も大好きなクエンティン・タランティーノ監督(以下、タラちゃん)が【新・仁義なき戦い】を観て気に入っちゃったことで起用(流用?)が決定。
このテーマ曲のエピソード(タラちゃんは深作欣二監督のファン)なんてもう序の口で、大好きなサニー千葉は出しちゃうし、大好きな日本刀で殺陣させちゃうし(【パルプ・フィクション】でやったからもうええやん!)、大好きなアニメやカンフー映画やゾンビ映画へのオマージュ散りばめちゃうし、お気に入りのユマ・サーマンをいたぶるだけいたぶってハッピーエンドに持っていくし、タラちゃんがやりたいことしかやってない!!
あかんでしょうがこれは!
あかん映画です!
映画【キル・ビル Vol.1】のあらすじザックリ
元スゴ腕の殺し屋「ザ・ブライド」の復讐劇
テキサスのとある教会で結婚式のリハーサルを行う一団の中、幸せそうに笑う出産間近のデカい腹を抱えた美しい新婦(ユマ・サーマン)。
元殺し屋である彼女は、組織を抜けたことで元ボスのビル(デビッド・キャラダイン)と4人の殺し屋の襲撃を受け、その場にいた全員を惨殺され自分自身も頭に銃弾を撃ち込まれます。
駆けつけた保安官らに「ザ・ブライド」とあだ名された彼女は、4年もの昏睡期間を経て奇跡的に意識を取り戻し、自分を襲った元ボスで元恋人のビルとその部下達への復讐に立ち上がるのでした。
最強の武器「服部半蔵の刀」を探しに沖縄へ
タラちゃん映画らしく、時系列がやや複雑で、とりあえず昏睡から目覚めたザ・ブライドが向かった先は日本の沖縄県にある寿司屋、その名も「すしや」。え?
店主の服部半蔵(千葉真一)はビルの師匠で伝説の刀鍛冶…ってその設定無理ないかい?
半蔵を演じた千葉真一の方がビルを演じたデビッド・キャラダインよりも3歳ほど年上ではありますけど、どう見たって千葉真一の方が若々しい。
たぶんね、もうね、タラちゃん千葉真一にこのシーンやらせたかっただけなんよ。
絶対そう。
【キル・ビル Vol.1】で復讐を果たす敵
映画のラストでオーレン石井(ルーシー・リュー)の組織No.2ソフィ・ファタール(ジュリー・ドレフュス)を拷問し、自分を襲った4人の殺し屋の手がかりを聞き出したザ・ブライド。
ここの時系列も少々複雑。ここから始めに戻るワケです。
日本からアメリカへ戻る飛行機の中でザ・ブライドがターゲットの名前をデカデカとメモってるノート…そういえば【キル・ビル Vol.2】では一切出てきませんね。
タラちゃん存在忘れちゃったんかな?
ヴァニータ・グリーン/コッパーヘッド
4人のターゲットのうち、序盤で真っ先に殺されてしまうのがナイフの達人ヴァニータ・グリーン(ヴィヴィカ・A・フォックス)。
最初に殺されたのかと錯覚しますが、実際はオーレン石井の次に殺られています。
小手調べ的な、雑魚キャラみたいな扱いになってますけど、アクションシーンは割とカッコいい。
ユマ・サーマンよりサマになってる。
オーレン石井/コットンマウス
【キル・ビル】といえば大半の人が連想するのが東京の料亭でのオーレン石井との対決でしょう。
ルーシー・リューの名台詞「ヤッチィマイナァ!」の他、タラちゃんが全力で遊んでいることでも有名。
ファンキーなザ・ブライドの黄色いスーツは【死亡遊戯】ん時のブルース・リーそのまんま。
オーレン石井の部下ジョニー・モー(ゴードン・ラウ)がワイヤーアクションで飛びまくるのはカンフー映画へのオマージュでしょうよ。
何回観ても(何回も観る映画でもないですが)雪の降る庭園で美女2人が対決する場面には「好きやなあ~…タラちゃん…」と言わざるを得ないしさあ。
てかユマ・サーマンってアクション下手くそじゃないですか?
背が高くて手足が長いんで、どうしても動きが緩慢に見えるというか…。ヴィヴィカ・A・フォックスやルーシー・リューの方が断然カッコいいし強そう。
ルーシー・リューなんて【チャーリーズ・エンジェル】でもバリバリアクションこなしてたしね。独特の雰囲気も持ってて惹きつけられるんで、内心「オーレン石井頑張れ!」って応援してしまう自分がいます。
GOGO夕張
GOGO夕張を演じた時の栗山千明もすごく好きです。
良い味出してますよね?
白装束のオーレン石井に続くガラの悪いチンピラ軍団に一人だけ女子高生が混じっているけどぶっ飛び過ぎて逆にあんまり違和感がないのが良い。
しかしあかん点がたったひとつあります。
その武器よ!
その鉄球みたいな武器はあかん!
その武器持ってる時点で雑魚キャラ確定!
映画でも漫画でもそれ系の武器持ってて勝った奴見たことない!
絶対負けるやつやそれ!
映画【キル・ビル Vol.1】の感想
納得いかない謎のシーンなんて死ぬほどありますけど、どうしても分からないのが4年の昏睡状態から目覚めたザ・ブライドが“Pussy Wagon”の中で筋肉の衰えた両足のリハビリ(?)をするシーン。
動かないザ・ブライドの足の指から暗転すると しれっと「13時間後」のテロップが出ます。
いやいや…。
13時間も経ってたら職員駐車場にも色んな人が来るやろうし、気絶してる(か、死んでる)医者も目覚めて大騒ぎになってるはずよね?
13時間も悠長に足指くるくる回してリハビリしてる時間があったなんてご都合主義のストーリー展開さあ…
結構好き。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。