おはこんばんちは、朱縫shuhouです。
アメリカの映画団体AFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート)が1998年から(ほぼ)1年毎に発表し始めた「アメリカ映画100年シリーズ」。
ラインナップ
- 1998年:アメリカ映画ベスト100
- 1999年:映画スターベスト100
- 2000年:コメディ映画ベスト100
- 2001年:スリルを感じる映画ベスト100
- 2002年:情熱的な映画ベスト100
- 2003年:ヒーローと悪役ベスト100
- 2004年:アメリカ映画主題歌ベスト100
- 2005年:アメリカ映画の名セリフベスト100
- 2005年:映画音楽ベスト100
- 2006年:感動の映画ベスト100
- 2006年:ミュージカル映画ベスト
- 2007年:アメリカ映画ベスト100(10周年エディション)
- 2008年:10ジャンルのトップ10
この記事は「アメリカ映画100年シリーズ」のうち、2008年に発表された「10ジャンルのトップ10」の一覧・詳細情報・所感・おすすめ度(★)をまとめたものです。
リストの下に私自身のおすすめ作品も掲載しています。
あなたが今日観る映画の参考になれば幸いです。
お好きなジャンルをご覧ください。
この下にはアニメーション映画のランキングがあります。
アニメーション映画
ファンタジー映画
ギャング映画
SF映画
西部劇映画
スポーツ映画
ミステリー映画
ロマンティック・コメディ映画
法廷ドラマ映画
叙事詩的映画
映画ジャンル別ランキング★アニメーション映画ベスト10
第1位【白雪姫】
ハリウッド映画界から嘲笑を受けていたウォルト・ディズニー社は初の長編アニメーション【白雪姫】の大ヒットをもって蔑んだ奴らを見返したばかりか巨額の興行収入を掴み取ることにも成功します。
黒檀のように黒い髪、赤い薔薇色の頬、雪のように白い肌を持つ白雪姫の美しく柔らかそうな肢体となめらかな動き、彼女を妬む女王の邪悪さ、彼女を救う7人の小人たちの愉快で無邪気な歌や踊り、そして優しく彼女の手を取る王子様―…。
日本の“漫画の神様”手塚治虫(1928年生まれ)だって【白雪姫】公開当時はまだ9歳。
今から80年以上も前にこれほどのアニメーションを生み出していたなんて、観ればきっとウォルト・ディズニーの偉大さを再認識することでしょう。
ちなみに【白雪姫】は映画史上初めてサウンド・トラックが発売された作品でもあります。
1937年/アメリカ/監督:デイヴィッド・ハンド、ウィルフレッド・ジャクソン、ラリー・モリー、パース・ピアース、ベン・シャープスティーン、ウィリアム・コトレル/声の出演:アドリアナ・カセロッティ注※このサイトは映画のネタバレ[…]
第2位【ピノキオ】
残虐すぎる原作をかなりオブラートに包んだ結果、別物のように夢のある仕上がりになってしまった教訓的要素の強い映画。
有名な「嘘をつくと鼻が伸びる」より最も恐ろしいのは「遊びすぎたらロバになる」という意味不明な設定。
実際に遊びすぎた友達が目の前でロバに変わっていく姿を見た時のピノキオのビビりようったらない。
1940年/アメリカ/監督:ベン・シャープスティーン、ハミルトン・ラスク/声の出演:ディッキー・ジョーンズ、クリフ・エドワーズ、クリスチャン・ラブ、イヴリン・ヴェナブル/第13回アカデミー作曲・歌曲賞受賞注※このサイトは映画[…]
第3位【バンビ】
公開年:1942年
上映時間:70分
アメリカで何百頭ものシカを不法に殺したとして有罪となった猟師が、刑務所内でウォルト・ディズニーの映画「バンビ」を繰り返し見るよう言い渡された。
出典:BBCニュース
映画【バンビ】では、銃を持った人間は森の生き物たちみんなにとって最強最悪の脅威であるように描かれています。そして子鹿のバンビの母親もそんな人間が放った一発の銃弾に倒れる…。
この猟師は母親を亡くし大粒の涙を流す幼いバンビの姿を何度も何度も観せられるのです。
てしかし…
そりゃ【バンビ】を観て改心してくれりゃいいけどさ…する?
第4位【ライオン・キング】
動物たちの王国“プライド・ランド”を治めるライオンの王ムファサの息子シンバは、王位を狙うムファサの弟でシンバの叔父スカーの陰謀により父を殺され王国を追われます。
父親の死に背を向け、お気楽コンビ・イボイノシシのプンバァとミーアキャットのティモンと共に自堕落な日々を送るシンバでしたが、大きな喪失感が癒されることはありませんでした。
手塚治虫の「ジャングル大帝」のパクリじゃん、と言う議論が勃発したことがありましたが、ディズニーが原作として挙げたのはなんとシェイクスピアの【ハムレット】(と第3位の【バンビ】)。
1948年/イギリス/監督:ローレンス・オリヴィエ/出演:ローレンス・オリヴィエ、ジーン・シモンズ、アイリーン・ハーリー、ベイジル・シドニー、ノーマン・ウーランド/第21回アカデミー作品・主演男優・美術・衣裳デザイン賞受賞注[…]
「敵が叔父さん」だし「父親の霊」みたいなのは出てくるし、まあ分からんでもないけどしかし…そんな高尚なもんでもないでしょうに。「ジャングル大帝」とも似てないけどさ。
残念ながら私にとって【ライオン・キング】は甘ったれのダメ二世の幻想でしかありません。
1994年/アメリカ/監督:ロジャー・アレーズ、ロブ・ミンコフ/声の出演:ジェームズ・アール・ジョーンズ、ジョナサン・テイラー・トーマス、マシュー・ブロデリック、ジェレミー・アイアンズ注※このサイトは映画のネタバレしようがし[…]
第5位【ファンタジア】
そんなことできますのん?
できますやん。
1940年には見事にやってのけてますやんウォルト・ディズニー・カンパニー。
映像と音楽のシンクロ度も見事だし、ひとつひとつのアニメーションも面白い。
曲間に指揮者の説明が少しだけ入るものの、いざ曲が始まると一切セリフはなし。キャラクターの豊かな表情とバックに流れる音楽の曲調だけで物語は無限に広がって行きます。
キノコのダンス最高。
1940年/アメリカ/監督:ベン・シャープスティーン/出演:ジェームズ・テイラー、レオポルト・ストコフスキー/第14回アカデミー特別賞受賞注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方[…]
第6位【トイ・ストーリー】
公開年:1995年
上映時間:81分
【トイ・ストーリー】をディズニーの映画だと思ってる人は少なくないのではないでしょうか。
ディズニーは「共同製作」として名を連ねているので間違ってはいませんが、厳密に言えば【トイ・ストーリー】を製作したのはアップル・コンピュータを追われたスティーブ・ジョブズが買収し大きくした会社、ピクサー・アニメーション・スタジオです。
【ファイディング・ニモ】や【バグズ・ライフ】や【カーズ】もピクサー。
2006年/アメリカ/監督:ジョン・ラセター、ジョン・ランフト/声の出演:オーウェン・ウィルソン、ラリー・ザ・ケーブル・ガイ、ボニー・ハント、ポール・ニューマン、ボニー・シャルーブ注※このサイトは映画のネタバレしようがしまい[…]
2011年/アメリカ/監督:ジョン・ラセター、ブラッド・ルイス/声の出演:オーウェン・ウィルソン、ラリー・ザ・ケーブルガイ、マイケル・ケイン、エミリー・モーティマー、ジョン・タトゥーロ注※このサイトは映画のネタバレしようがし[…]
2017年/アメリカ/監督:ブライアン・フィー/出演:オーウェン・ウィルソン、クリステラ・アロンゾ、アーミー・ハマー、クリス・クーパー、ラリー・ザ・ケーブル・ガイ注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこ[…]
大きな特徴としては作中にミュージカル様式の歌唱シーンが多く観られるディズニーアニメに対し、挿入歌などがないことが挙げられます。原作はなく、基本的にはオリジナルストーリー。
そのピクサー・アニメーション・スタジオが世界初の長編3DCGアニメーションに挑戦し、歴史に残るスマッシュヒットとなった先駆的作品。
人間が見ていない時には元気に動き、おしゃべりをするおもちゃたち。
アンディ少年のお気に入りは長らくカウボーイ人形のウッディでしたが、誕生日に贈られた最新の宇宙ヒーロー、バズ・ライトイヤーの人形の出現により立場が危ぶまれることに…。
第7位【美女と野獣】
公開年:1991年
上映時間:84分
姿は美しいが傲慢で冷酷な王子は、魔女の力で恐ろしい野獣の姿に変えられてしまいます。魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて落ちてしまう前に「真実の愛」を見つけなければ、王子にかけられた魔法が解けることはありません。
アニメーション映画で初めてアカデミー作品賞にノミネートされた映画(第64回)。
アカデミー賞を受賞した挿入歌はもちろん素晴らしいし、「バラ」と「タイムリミット」と言う小道具も効いている。
そして閉ざされた城で救いを待ってるのが「美しいお姫様」じゃなくて「野獣」ってのも斬新ですよね。
第8位【シュレック】
公開年:2001年
上映時間:90分
アニメーション映画ランキングトップ10の内、唯一ディズニーが絡んでいない映画。
製作はドリームワークス・アニメーション。特徴としてはコメディタッチの笑える作品が多いです。その他の代表作には【マダガスカル】や【カンフー・パンダ】などがあります。
ちなみに近年破竹の勢いの「怪盗グルーシリーズ」はイルミネーション・エンターテインメントというまた別の会社が作ってます。特徴は、人間の足がルパン並みに細い。
主人公のシュレックは日本ではあまり馴染みのないオーガというおとぎ話の緑色した怪物。
恐ろしい外見にそぐわない優しい心を持ったシュレックは、国を追い出されたおとぎ話のキャラクター達のために権力者のもとへ直談判に出かけます。
豪華な声優陣でも話題になりました。
フィオナ姫:キャメロン・ディアス(藤原紀香)
ドンキー:エディ・マーフィ(山寺宏一)
第9位【シンデレラ】
公開年:1950年
上映時間:72分
シャルル・ペローの童話が原作の【シンデレラ】。
優しく美しく生き物を愛するシンデレラは、継母と二人の姉に下働きのようにこき使われても前向きさを失わない少女。しかしある日、お城の舞踏会に行くための努力を姉達によってすべて無駄にされてしまいます。
死んだ父親との思い出の残る噴水で泣き崩れる彼女の前に現れたのは、魔法使いの妖精でした。
妖精が歌う「ビビディ・バビディ・ブー」がもっとも有名ですが、私はシンデレラを慕うネズミや鳥達が歌う「仕事の歌」もノリが良くて好きです。
第10位【ファインディング・ニモ】
公開年:2003年
上映時間:100分
オーストラリアのグレートバリアリーフに父親のマーリンと暮らすカクレクマノミのニモは、今日から始まる学校に大はしゃぎ。
しかし妻を亡くしたことから過剰に海を恐れるマーリンに反発してダイバーの船に近づいてしまったニモは、そのまま人間に連れ去られてしまいます。
公開は2003年。未だに水族館のカクレクマノミの水槽には「映画で有名なニモで~す」なんて書いてあったりするほど認知度のある映画。
過保護が過ぎる慌てん坊のマーリンと痴呆が激しいドリーとの掛け合いは笑えるし、ハンデを持つ(片方のヒレが小さい)幼いニモが成長して行く姿には目頭が熱くなります。
選外★おすすめアニメーション映画
おすすめ①【AKIRA】
2019年の崩壊した“ネオ東京”が舞台の近未来SFアニメ。ハリウッドの「実写化するする詐欺」被害者。
「アメリカ映画ベスト」でなければ絶対上記ランキングに入ってるはず。
…ない?
あるもん。
原作漫画とセットで楽しむことを強くお勧めします。
1988年/日本/監督:大友克洋/声の出演:岩田光央、佐々木望、小山芙美、玄田哲章、石田太郎、鈴木瑞穂注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!&nb[…]
おすすめ②【101匹ワンちゃん】
公開年:1961年
上映時間:79分
数あるディズニーアニメの中で画風やカラーリングが大人っぽくて最もファッショナブル。
毛皮マニアのクルエラ・ド・ヴィルが乗り回す真っ赤なロールスロイスなど、小道具もカッコいい。
おすすめ③【千と千尋の神隠し】
【AKIRA】と同じく、日本が世界に誇る国民的アニメ。
個人的にはスタジオジブリ作品の中で一番好きなのは【天空の城ラピュタ】ではあるのですが、「一度は観ておきたいおすすめアニメ」という意味で入れておきました。
…まあ全国民が一度は観ているだろうからいまさらやけども(んなワケないか?)。
2001年/日本/監督:宮崎駿/声の出演:柊瑠美、入野自由、夏木マリ、中村彰男、玉井夕海、神木隆之介、内藤剛志、沢口靖子、我衆院達也、大泉洋、菅原文太/第75回アカデミー長編アニメ映画賞受賞注※このサイトは映画のネタバレしよ[…]
アニメーション映画ベスト10★まとめ
★は朱縫shuhouのおすすめ度です。
- 【白雪姫】
- 【ピノキオ】
- 【バンビ】
- 【ライオン・キング】
- 【ファンタジア】
- 【トイ・ストーリー】
- 【美女と野獣】
- 【シュレック】
- 【シンデレラ】
- 【ファインディング・ニモ】
選外
- 【AKIRA】
- 【101匹わんちゃん】
- 【千と千尋の神隠し】
アニメーション映画ランキングは以上です。
引き続きお好きなジャンルへどうぞ。
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