【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン

映画【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】あらすじと観た感想

1997年/アメリカ/監督:ガス・ヴァン・サント/出演:マット・デイモン、ロビン・ウィリアムズ、ベン・アフレック、ステラン・スカルスガルド、ミニー・ドライヴァー、ケイシー・アフレック、コール・ハウザー/第70回アカデミー助演男優・脚本賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】ベン・アフレック、マット・デイモン
©Good Will Hunting/グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちより引用

本日の映画【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】で彗星のようにハリウッドに舞い降りたマット・デイモン(と、ベン・アフレック)。

当時から今までずっと、勝手にこれがマットのデビュー作だと思ってたわ。【戦火の勇気】とか出てたっけ?

 

デビュー作ではないけどマット・デイモンが幼馴染で親友のベン・アフレックと共に初めて脚本を執筆した映画です。第70回アカデミー賞でいきなり脚本賞獲得して話題になりました。

 

それにしても若いころのマット・デイモンはセンター分けが死ぬほど似合うし、ひげ面のロビン・ウィリアムズは心に寄り添うタイプの教授役(医師でも○)がしっくりくる。

 

 

映画【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】のあらすじザックリ

MIT数学科のランボー教授が出した難問を解いたのは、学生ではなく清掃員として働く孤児の青年ウィル・ハンティングであった。ウィルの才能に目をつけたランボーは素行の悪いウィルを更生させるため、学生時代の同級生ショーン・マグワイアにカウンセリングを依頼する。

 

 

虚勢を張った天才ウィル・ハンティング

こんな子供ってもしかしたらたくさんいるのかも知れませんね。

実はめちゃくちゃ頭良いのにまともに教育を受けさせてもらえてない子供。

【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】の主人公ウィル・ハンティング(マット・デイモン)とは言わないまでもよ。

彼はかつて“数学の天才”と呼ばれたMIT マサチューセッツ工科大学教授ジェラルド・“ジェリー”・ランボー(ステラン・スカルスガルド)がアルベルト・アイシュタインに例えるほどの逸材であって、いくらなんでもそんな「数百年に1人」レベルの天才じゃなくてもですよ。

 

子供の可能性を潰してしまう親にだけはなりたくないね。

図らずも【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】にはそうならないためのヒントが隠されているような気がします。

 

【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン
©Good Will Hunting/グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちより引用

ある日ランボー教授は、大学の廊下の黒板に難し~い問題を書き出します。

頭を抱えて通り過ぎて行くMITの学生たち。

 

するとふと清掃員の少年が黒板の前で立ち止まり、スラスラと何やら書きこんで立ち去って行くのです。

【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン
©Good Will Hunting/グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちより引用

後日黒板の記述を見たランボー教授は愕然。

ランボー教授
合っとる…。

 

MITの清掃員として働くウィルは、チンピラ仲間のチャック(ベン・アフレック)、モーガン(ケイシー・アフレック)、ビリー(コール・ハウザー)らとつるんで夜な夜な酒を飲みケンカに明け暮れている二十歳の不良少年。親から虐待を受け里子に出された先でも問題ばかり起こすので、今はひとりでスラム街のほったて小屋に暮らしています。

ただひとつウィルが他の不良少年たちと違っていたのは、彼が天才だってこと。

彼の資質を最初に見抜いたのが数学の権威のランボー教授だから数学ばかりがクローズアップされていますけど、ウィルは学問全般なんでも来たれの全方位型天才です。

【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】ベン・アフレック、マット・デイモン
©Good Will Hunting/グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちより引用

ランボー教授はスラム街でくすぶっているウィルに然るべき未来を与えるべく、少々独善的に“レール”を用意し始めます。

つまり自分のもとに呼び寄せて教育を与え、国家機関への面接の機会を与え、心の傷のケアのためカウンセリングを受けさせるのです。

 

冷静さを欠くと負け

数々の虐待を受けてきて他人に心を開かない上に頭が良すぎるウィルは、あの手この手でカウンセラーをやり込めてしまいます。

そこでランボー教授が最後の頼みの綱としてカウンセリングをお願いしたのが同窓生のショーン・マグワイア(ロビン・ウィリアムズ)。

【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン
©Good Will Hunting/グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちより引用

ショーンを見てると…ってか【パッチ・アダムス】の時のロビン・ウィリアムズにも【レナードの朝】の時のロビン・ウィリアムズにも言えることですけど、子供と接する時って大人が冷静さを欠いてしまったら負けだなって思います。

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【レナードの朝】

いや勝ち負けじゃないんやけども。しかも「子供」だけじゃないか、対大人であっても、怒ったり泣いたりしてしまったら収集つかないでしょ?

ショーンが作中で怒るのは、ウィルに妻の悪口を言われた時とランボー教授が勝手にウィルの将来を決めようとした時だけ。自分に対して何を言われても声を荒げたりしません。

飽くまでも冷静に、どれだけ腹の立つことやトンチンカンなことを言われたとしても、「コイツはどうしてこんなことを言うんやろう」って客観的に捉えることができれば相手との人間関係も一歩前進するんでしょうね。

【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン
©Good Will Hunting/グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちより引用

親が感情に任せてキレた時って大体子供は覚えてないもんね。

今度から子供にキレる前に「コイツはどうしてこんなにバカなんやろう」って考えるようにしてみよう。

助手
(遺伝やろ…)

 

「絶対お前は悪くない」

子供や心に傷を負った人と接する時にもうひとつ重要なのは「全肯定」

もう文字通り、相手の人生の総てを「全肯定」

完璧に肯定

 

「お前は悪くない」って言うてもらえただけで二十歳の男が大泣きするんですもん。

【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン
©Good Will Hunting/グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちより引用

この映画の一番のテーマはもしかして「苦しんでいる人がいたらすべてを認めてあげて」ってことなのかも知れないな。

 

 

映画【グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち】の感想一言

朱縫shuhou

本を読んで「覚えただけ」の知識で大人をコケにしてきたウィルに対して、システィーナ礼拝堂の匂いや腕の中で息絶える戦友の姿、そして何より18年連れ添った妻をどれだけ愛していたかを語るショーンがカッコイイんです。

その時ばかりは若くてイケメンのウィルが惨めで薄っぺらく、ひげ面でサエないショーンが世界一の美男子のように映ります。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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死ぬまでに観たい映画1001本

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