1996年/アメリカ/監督:キャメロン・クロウ/出演:トム・クルーズ、キューバ・グッディング・ジュニア、レネー・ゼルウィガー、ケリー・プレストン、ジェリー・オコンネル、レジーナ・キング、ジェイ・モーア/第69回アカデミー助演男優賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
トム・クルーズにレネー・ゼルウィガー、加えて【ボーイズ’ン・ザ・フッド】で一躍有名になったキューバ・グッディング・ジュニアを起用し大ヒットを狙ったけどスベってしまった感がある映画。
おもろいのは序盤で「金を稼げ!」って叫ぶキューバ・グッディング・ジュニアだけ。
【ザ・エージェント】です。
映画【ザ・エージェント】のあらすじザックリ
業界大手の会社をクビになったスポーツエージェント
やり手のスポーツエージェント、ジェリー・マグワイア(トム・クルーズ)は、ある日急に思い立ち、全社員に向けて「提案書」を提出します。
そこに書かれていたのは「利益だけを追うのではなく、クライアントを減らして選手一人ひとりを大事に扱うべきである」とかなんとかの舐めた内容。
後日ジェリーは即解雇。
まあここは「そりゃそうやろ」って感じ。
会社は利益を追求するとこなんで。綺麗事ばっかり言ってたって社員の豊かな生活は保てないんですよ。利益があってこそ社会福祉に貢献できたりもするわけで。
クライアントを大事にするのも良いけど一人で勝手にやれって、ね。そのせいでお前個人の営業成績が悪くなるのは結構だけど、「利益度外視」の思想を全社員に吹聴するのは違うやろ。
クビになったジェリーは、「提案書」に感銘を受けて一緒に退社してくれた経理事務員ドロシー・ボイド(レネー・ゼルウィガー)と共に会社を立ち上げ、唯一残ったクライアントのロッド・ティドウェル(キューバ・グッディング・ジュニア)のマネジメントに精を出すのでした。
よく分からないシーン①玄関先で良いムード
まあ~ホントにまとまりがなくて理解に苦しむ映画です。
まずは同じ会社で働いていた頃からトップエージェントのジェリーに憧れを持っていたバツイチ子持ちのドロシーとジェリーのロマンスについて。
2人で働くことになってからというもの、ドロシーの息子のレイ(ジョナサン・リプニツキ)はジェリーに懐くし、ジェリーは婚約者と別れるし、案の定2人の恋の炎は燃え上がります。
キスもハグもセックスも結構ですが、ドロシーの姉宅の玄関先でのラブシーンだけはよく分からない。
とにかく無駄に長い。
【ザ・エージェント】にこのシーンは必要だったのか。そういえば序盤でトム・クルーズと元カノの激しいセックス描写もあったね。騎乗位。あれはちょっとおもろかったけど。
映画館でないなら早送り必須。
よく分からないシーン②“クワン”の世界
映画自体にもうちょっと内容があればもっとこのキャラクターはメジャーになってたんちゃうの?ってくらい惜しまれるのがロッド。
彼だけはキャラが一貫してて安心して観ていられる。
しかし彼が目指しているという「“クワン”の世界」の下りだけは要らなかったかも。
“クワン”とはロッドが考えた言葉で、「愛」とか「尊敬」を意味するんだとか。そして「“クワン”の世界」とは「銭よりも上の次元の世界」のことだと言います。
まあロッド自身はこんな素っ頓狂なこと言いそうなキャラクターではありますけど、力説してた割にはあんまりキーワードになってない。
観た後ぽかんとするわ。
「“クワン”の世界」はなんやったんやろ…?
よく分からないシーン③レイが見せた強肩
ラストはドロシーの連れ子のレイが、飛んできた野球のボールを遠投して見せるシーンで終わります。
まさか、レイのマネジメントをジェリーが…?ってな感じで終わる訳ですけど、この取って付けたような綺麗なオチが気持ち悪い。
うまく書けないんですけど、このエンディングはなんかちゃうような気がする…。
よく分からないシーン③心理学博士みたいなおじいちゃん
要所要所で心理学の権威みたいなおじいちゃんが出てきてはその前後のストーリーに合ったアドバイスをぶっこんできてくれる演出、これも謎。
ええこと言うてるのは言うてるけど、お前は一体誰やねん。
【恋人たちの予感】でも突然どっかの老夫婦が出てきて自分たちの馴れ初めを語り出したりする場面がありましたけど、あれとは明らかに違ってて、このおじいちゃんが出てくるとそこだけ妙に浮いた感じになっちゃう。
とりあえず名乗れ。
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映画【ザ・エージェント】の感想一言
なんか、ジャンル自体もよく分かんないんですよね。
コメディにしたかったのかラブストーリーにしたかったのかスポーツドラマにしたかったのか…。
こういった色んなテーマを詰め込み過ぎてまとまりがない映画って苦手です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。