おはこんばんちは、朱縫shuhouです。
このサイトは筆者の私と読者のあなたが一緒に映画(主に洋画)に詳しくなっていくことをテーマの1つとしています。
もともと映画にめっちゃ詳しい人向けではありません。
特定のジャンルや俳優に特化したサイトでもありません。
どちらかといえば私を含めて、幅広く色んな映画を観てみたい贅沢な人向けです。
映画に詳しくなりたいけど、どこから手をつけていいか分からない…。
こんな風に悩める若者なんてもう、ヒャッホーイ!って小躍りするくらい大歓迎。
今日はそんな人におすすめの鑑賞法をご紹介します。
参考にしていただければ幸いです。
「映画通になりたい」「映画に詳しくなりたい」も多種多様
のっけからあれですけど、実は私は定義が曖昧な「映画通」って言葉があまり好きじゃないです。
何本観たら「映画通」やねん。
とか屁理屈こねてみたくなっちゃう…。うずうず…。
でも便宜上「色んな映画に精通する人」って意味で何度か記述するかも知れません。
そこらへんがすごく難しいと言えば難しいんですけど、一口に映画に詳しくなりたいと言っても様々あるんで、目指すところからちょっとずつ整理してみましょう。
映画通になって映画に詳しくなりたいと思った動機は?
まず。動機。
例えば、
- 映画に詳しい人を見てカッコ良かったから自分もちょっと通ぶってみたい
- パートナーの趣味が映画鑑賞だから勉強したい
- たまたま行った映画館で運命の1本に出会ってしまって興味が湧いた
などなど、映画に詳しくなりたいと思ったからには何かきっかけがあったと思います。
それを一度思い返してみましょう。
目的やカテゴリーが決まっているのなら話は簡単
【プライベート・ライアン】は最高だったぜ!
俺はやっぱり並み居る敵をなぎ倒す戦争アクションしか観ないぜ!
主演がジャック・ニコルソン以外の映画なんて映画じゃないわ!(行き過ぎた私見)
こんな人たちは簡単です。
それに当てはまる映画ばっかり掘り下げてめっちゃ観ましょう。
それはそれで「映画通」であることは間違いありません。
この記事の内容にはちょっとあてはまりませんが、何かに特化して誰にも負けない知識を持つことは素晴らしいことです。
ぜひその道を極めてください!!
「手当たり次第に」「闇雲に」「片っ端から」が一番効率が悪い
でも何かに特化した映画ではなく、幅広く映画の知識を高めたいなあと思っているなら、「手当たり次第に映画を観る」ことはとっても非効率です。
フラッと映画館に足を運んでその時たまたま上映している映画を鑑賞して、「あー楽しかった!」では、単に「観た映画」が増えるだけ。
「経験値」が増えるだけで「熟練度」が増えない気がしませんか?
レンタルショップで「最新作」の棚に並んでいる映画を片っ端から観ていくのも同様です。
なぜなら「最新作」には「最新作」であるだけで内容の薄いうんこちゃんみたいな映画も混じっているから。
そんなうんこちゃん映画は「最新作」でなくなった途端に視聴する人もいなくなり自然と淘汰されてゆくことでしょう。
焦って「最新作」を漁らなくても大丈夫です。
名画は必ず残ります。
もちろん、特に「広く映画に詳しくなりたい」という野望を持っていなければこのスタイルで全然構いません。
ふらっと映画館やレンタルショップに立ち寄り、適当に選んだ映画を観て「当たりだったー!」とか「つまらなかった…」とか、浮いたり沈んだりして楽しむ。これぞTHE・娯楽!「映画」の醍醐味。
映画を芸術と表現する人もいますが、私は飽くまで娯楽だと思っています。
「娯楽」は楽しめなくなったら終わりです。
しかし先ほど思い出してもらった動機がどんな内容であったにしろ、「映画に詳しくなりたい」と思った以上は少なくとも「手当たり次第に」「闇雲に」「片っ端から」は止めましょう。
非効率ですから。
世の中には無限に映画があります。
「俺、年間○百本も映画観ちゃうし」とイキってうんこちゃん映画を何本観たところでうんこちゃん映画はうんこちゃん映画です。
同じ時間を費やすなら厳選して良い映画をいっぱい観た方がいいでしょう?
歴史的名作から観てみる…洋画でいえばアカデミー賞
さてでは、観たい映画のカテゴリーやジャンルが決まっていなくて、手当たり次第に映画を観るのが非効率であると共感してくれたそこのあなた。
映画に詳しくなるためには、まず世間一般に「名作」と呼ばれる作品から観ていくことをおすすめします。
映画の本場ハリウッドには便利なことに(?)、年に一度「アカデミー賞」という賞レースがあります。
ちょうどいいからとりあえずアカデミー賞最優秀作品賞くらいはコンプリートしてみましょう!
アカデミー最優秀作品賞受賞作とは言っても、ハリウッドの闇の力が働いていたりジャンルが偏っていたり時代や流行がかなり影響していたりするので、そこは考慮にいれなければなりませんけど。
(例えばコメディやSFなんかでは滅多に受賞しません。第7回最優秀作品賞の【或る夜の出来事】はスクリューボール・コメディですが、現代のコメディとは少し違います)
参考 スクリューボール・コメディ=映画のジャンルの1つ。ストーリーの多くは常識外れで風変わりな男女が喧嘩をしながら恋に落ちる内容。
1934年/アメリカ/監督:フランク・キャプラ/出演:クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール、ウォルター・コノリー、ロスコー・カーンズ、ジェムソン・トーマス/第7回アカデミー作品・監督・主演男優・主演女優・脚色賞受賞注[…]
アカデミー賞受賞作やノミネート作が見易く一覧になってる記事はこちら。
おはこんばんちは、朱縫shuhouです。 当サイト「天衣無縫に映画をつづる」では、よりよい映画に出会うため「名作と言われる映画をとりあえず一通り観てみる」ことを推奨しています。しかし名作と言っても世[…]
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今は便利な時代です。
映画を観ていて分からないことや興味を持ったことがあれば、PCやスマホであっという間に調べることができます。
この映画めっちゃおもろいやん!監督誰なん?
やっぱりヒューマンドラマが一番面白いなあ…このジャンルの映画を観よう。
こうして調べていくうちに「映画」自体のアウトラインをザックリとらえることができてきます。
そうこうしているうちに自分好みの俳優や監督やジャンルが生まれてくるでしょう。
逆説的に言うと、自分好みの俳優や監督やジャンルがないのであれば、ある1つの基準として世間一般に「名作」と謳われている作品から観ていくことをなおさらお勧めします。
最優秀作品賞だけなら全部観たってたったの100作足らず
偉そうに言ってますが私もアカデミー最優秀作品賞受賞作を全部観られていません。
駄作だろうが凡作だろうが、かなり以前からこれだけは制覇しようと心に決めているのに中々ゴールにたどり着きません。
なぜなら絶対アカデミー賞は獲らないであろう【トロピック・サンダー/史上最低の作戦】や【マーズ・アタック!】などもちょいちょい観たくなって寄り道しとるもんで。
時には腹抱えて笑いたい!!!
ヒャッハー!
2008年/アメリカ/監督:ベン・スティラー/出演:ベン・スティラー、ロバート・ダウニー・jr、ジャック・ブラック、ブランドン・T・ジャクソン、ジェイ・バルチェル、マシュー・マコノヒー、トム・クルーズ注※このサイトは映画のネ[…]
1996年/アメリカ/監督:ティム・バートン/出演:ジャック・ニコルソン、グレン・クローズ、アネット・ベニング、ピアース・ブロスナン、ダニー・デヴィート、マーティン・ショート、サラ・ジェシカ・パーカー、マイケル・J・フォックス、ジャ[…]
…もとい。
ホントはアカデミー賞は歴史ある賞レースであるため、ちょいちょい入手困難な映画があって中々コンプリートできないんです。
それでなくてもテーマが重い作品が多いのでずっと続けて観ると何となくズッシリと疲れてきますしね。
しかし脇道に逸れながら全部観たところで最優秀作品賞受賞作だけならたったの100作足らず!
年に300本も500本も映画を観る人なら数ヵ月で観ちゃいますね。
でもたった100作足らずと侮るなかれ、「手当たり次第」とは全然違います。
この90作品を観終わった頃には、「ちょっと映画通」みたいな顔して少しだけ自慢げに映画についてお話ができるようになっているはずですよ。
アカデミー賞受賞作なんか全部観ちゃったよって人にはこんな映画もおすすめ。
おはこんばんちは、朱縫shuhouです。 「死ぬまでに観たい映画1001本」という ごっつ分厚い書籍 をご存知ですか? 映画好きなら一度は聞いたことがあると思います。改訂新版が出よ[…]
名作を味わい共に「映画に詳しく」なりましょう!
映画通を目指すよりもっと大切な注意事項
さて。
つらつらと持論を展開してまいりましたが、最後に映画を鑑賞するにあたってもっとも大切なことを繰り返しお伝えしておきます。
それは映画を楽しむことです。
「映画通を目指して名作を観なくては…!」と力が入りすぎて映画を観ること自体が苦痛になってしまっては本末転倒。
ここに掲げたのは飽くまで「私の持論」です。
アカデミー賞受賞作や不朽の名作と呼ばれる映画には独特の癖があります。
全然おもろないクソ映画が混じってることだって普通にあります。
どうして世間の評価が高いのかてんで理解できない作品もあるでしょう。
何作か有名な歴史的名作映画を鑑賞してみて、自分に合わないと思ったら無理に観るのを止め、自分が好きな他の映画を観てください。
それだけでも
と胸を張って言えます。
重ねて言います。
映画は娯楽 です。
自分が楽しめるのが一番であることを忘れないでくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。