2008年/アメリカ/監督:ベン・スティラー/出演:ベン・スティラー、ロバート・ダウニー・jr、ジャック・ブラック、ブランドン・T・ジャクソン、ジェイ・バルチェル、マシュー・マコノヒー、トム・クルーズ
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
完璧な愚か者は駄目だ。
いいか。
【レインマン】のダスティン・ホフマンは少し変わり者だが実際は自閉的なだけで数学的知能は並外れてる役。
【フォレスト・ガンプ/一期一会】のトム・ハンクスの役はニクソンに気に入られピンポンの天才だ。しかも戦争の英雄だ。愚か者じゃない。
お前は完璧に演じ過ぎた。
それは禁じ手だ。
【アイ・アム・サム】のショーン・ペンに聞いてみろ。
彼も完璧に演じたが賞はもらえなかった。
©Tropic Thunder/トロピック・サンダー/史上最低の作戦より引用 出典:【トロピック・サンダー/史上最低の作戦】字幕
納得して吹き出してしまった言葉を引用しました。こんなん言うてええんかいな。
めっちゃおもろいけど。
現実とフィクションとパロディを織り交ぜて構成されているので盛りだくさんすぎてワケ分かりません。
監督のベン・スティラーを筆頭に、楽しんで作った映画なんやろなーと伝わってきます。
1988年/アメリカ/ヒューマン/監督:バリー・レヴィンソン/出演:ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ、ヴァレリア・ゴリノ、ジェリー・モーレン、ラルフ・シーモア、ジャック・マードック/第61回アカデミー作品・監督・主演男優・脚本賞[…]
1994年/アメリカ/監督:ロバート・ゼメキス/出演:トム・ハンクス、サリー・フィールド、ロビン・ライト、ゲイリー・シニーズ、ミケルティ・ウィリアムソン、ハーレイ・ジョエル・オスメント/第67回アカデミー作品・監督・脚色・主演男優・[…]
映画【トロピック・サンダー/史上最低の作戦】のあらすじザックリ
映画【トロピック・サンダー/史上最低の作戦】を映画化したい男たち
ベトナム戦争で両手を無くしながらも捕虜になった上官を救った英雄が書いた自伝「トロピック・サンダー」の映画化は、癖のある俳優たちがそろっているせいで撮影が進まずしっちゃかめっちゃかになってしまいます。
まあ俳優ってこんなんちゃうの?って感じではあるんですけど。ある程度自己中心的でわがままでないとやってけない世界なイメージ。俳優より監督が頼り無さすぎすだけのような…。
各自思惑はそれぞれですが、【トロピック・サンダー】を映画化した男たちをご紹介します。
しかし本編には関係ないですが近年の邦題は本当にいけてませんね。
1962年の【史上最大の作戦】へのオマージュなんでしょうが、今の若い世代なんて意味が分からないでしょうに…なぜ【トロピック・サンダー】だけでは駄目なのか…。
いっそ「邦題」なんて付けるのやめてしまえばいいのに。
ロバート・ダウニー・Jr/カーク・ラザラス
5度のアカデミー賞に輝いた演技バカ、カーク・ラザラス(ロバート・ダウニー・Jr)です。
5度て。

演技バカゆえに黒人兵士役に入り込みすぎ、彼の「黒人」のイメージなのか「Hey,men!」を連発し、黒人のアルパに嫌われます。
冷静で頭もよく悪い人ではないのに自己陶酔しすぎてバカにしか見えません。
ジャック・ブラック/ジェフ・ポートノイ
シャブ中のコメディアン、ジェフ・ポートノイ(ジャック・ブラック)。

序盤はジャック・ブラックにしてはまあまあ物足りない程度のちょっとおもろいだけのキャラでしたが、ジェリービーンズの袋に隠し持っていたヘロインをコウモリに奪われてからどんどん言動が怪しくなってきて本領発揮してくれます。
ブランドン・T・ジャクソン/アルパ・チーノ
名前落ちです。
pussy大好きアルパ・チーノ(ブランドン・T・ジャクソン)。

名前だけですでにおもろいと言う珍しいパターンです。
役名なのか映画内での芸名なのか本名なのかおちょくられてんのかもー分かりません。最後に衝撃の事実が明かされますがそんなんもうどうでもいいです。
ジェイ・バルチェル/ケヴィン・サンダスキー
5人の中で最も知識が豊かで、ある意味一番頼りになるのにずっと誰にも名前を覚えてもらえない地味な青年。
「ケヴィン・サンダスキー(ジェイ・バルチェル)」ね。覚えてあげてね。

序盤は「おったん?」って感じですが、終盤では存在感が出てきます。
最後の最後でようやくタグにきちんと名前を呼んでもらえて無邪気に喜ぶ姿に萌える。
ニック・ノルティ/ジョン・“フォーリーフ”・テイバック
自伝「トロピック・サンダー」の執筆者で両手首から先を無くした歴戦の勇士フォーリーフ(ニック・ノルティ)。
バカばっかりの撮影現場で一人異様な空気を放ち、唯一誰も逆らえない存在でした。

途中までは。
トム・クルーズ/レス・グロスマン
個人的に【トロピック・サンダー/史上最低の作戦】で一番好きなキャラクター。
血も涙もない映画プロデューサー、レス・グロスマン(トム・クルーズ)。
頭はハゲだし腹は出てるし発言は下品だし、最初はまさかこのパワハラ全開の非常識人がイケメンの代名詞みたいなトム・クルーズだとは思いもしませんでしたよ。
金が絡んだ時と人に罵倒を浴びせる時の頭の回転の速さは異常。
別記事にまとめたんでここには詳しく書きませんが、ののしる言葉が半端なくおもろい。

レス・グロスマンの罵詈雑言だけを集めた記事はこちらからどうぞ。
おはこんばんちは、朱縫shuhouです。 こちらは【トロピック・サンダー/史上最低の作戦】より、キャラが立ち過ぎてスピンオフ映画の制作も決まっている(はずの。いつ公開すんの?)レス・グロスマン(トム・クルー[…]
ベン・スティラー/タグ・スピードマン
最後に【トロピック・サンダー/史上最低の作戦】の主人公にして最もややこしい男、タグ・スピードマン(ベン・スティラー)。

アクション俳優として大ヒットを飛ばしたのも昔の話、今は過去の栄光にすがる一発屋。
自分の能力を現実以上に誇大評価しているよくいるタイプの男です。
本編で特に発言するわけではないんですが、絶対【プラトーン】のファンです。鋭い私には見破られています。特にウィレム・デフォーの話題が出るわけでもないんですが。
絶対そうです。


士気を上げるだけのつもりが本当のサバイバルに
わがまますぎる出演者たちを手なずけることができず遅々として撮影が進まないことに業を煮やした監督は、5人の俳優だけを何台ものカメラと爆弾を仕込んだジャングルに放り込む強硬策に出ます。
まあここで監督はホンマもんの地雷踏んで死ぬんですけど。
監督の飛び散った手足も生首もすべて演出だと言いはるタグに引きずられるようにして5人はジャングルを進みます。
どこを手え抜いてんねんどこを
他の4人と衝突したタグがたった一人で野営をしていると、雨のジャングルの深い暗闇の中で大きな獣の襲撃に遭います。
ダガーナイフで必死に応戦し、動かなくなった獣の姿を確認するとなんとパンダ。
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…え ちょっとまって。
でもそれ盛大にぬいぐるみやん。

そんでかぶってるし。
さらにタグは、養子にして引き取ると誓った麻薬組織の幼児「五分丈」(←名前)を川に投げ捨てます。
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…え ちょっとまってって。
今投げたん絶対人形やん。
何をしとんねん何を。
映画【トロピック・サンダー/史上最低の作戦】の感想一言
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。