- アニメ
- 2023年9月7日
1928年/アメリカ/監督:チャールズ・F・リースナー/出演:バスター・キートン、アーネスト・レイン、トム・マクガイア、マリオン・バイロン、トム・ルイス
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

“世界三大喜劇王”。
1人目。チャールズ・チャップリン。
2人目。ハロルド・ロイド。
そして3人目。本日の映画の主人公、バスター・キートン。
喜劇の中にペーソスを利かせるチャーリー(※チャールズ・チャップリンの愛称)、丸眼鏡にカンカン帽で真面目な好青年を演じるロイド、能面のような表情のまま生きるか死ぬかのスタントを華麗にこなすキートン。
全員大好き。
喜劇王バスター・キートンによる爆笑必至の長編(当時)映画、【キートンの蒸気船】或いは【キートンの船長】です。
映画【キートンの蒸気船】或いは【キートンの船長】のあらすじザックリ
前半:シティボーイと銀行頭取令嬢の恋
ここは大きな川沿いの小さな町。
“蒸気船ビル”の船長ウィリアム・キャンフィールド(アーネスト・レイン)と船員のトム(トム・ルイス)は、船に乗せた荷物を運んで生計を立てていました。
ところがリバー・ジャクソン銀行の頭取ジョン・ジェイムズ・キング氏(トム・マクガイア)が蒸気船ビルより数段大きなキング号を造ったため、二人は仕事を奪われてしまいます。

途方に暮れるウィリアムのもとに一通の電報が。
遠いボストンの学校に通わせていた息子のウィリアム・“ウィリー”・キャンフィールド・Jr.(バスター・キートン)が帰ってくるというのです。赤ちゃんの頃からウィリーに会っていなかった(どんなんやねん)ウィリアムは大喜び。
電報によるとウィリーがこの町に到着するのはまさに今日!
ウィリアムは相棒のトムと連れだって、急いで駅まで迎えに行きます。

都会で生活してきたウィリーはさぞかし洗練されたシティボーイに成長していることでしょう。船乗りで体格も良い父親のウィリアムに似ているとしたら、身長だってすでに追い抜かれてしまっているかも知れません。
立派に成長した一人息子の姿を想像しながら想像通りの青年を探す二人。
しかしどこを見回しても都会の香り漂う高身長のシティボーイは見当たらない。
目の前には田舎者のウィリアムたちにすら「ダサッ!」と思わせるほど奇天烈な格好をしている小男しかいない。


そうです。ド派手な縞々ジャケットにマダム調ベレー帽、小脇にミニギターを抱えてちょび髭生やした挙動不審な小男。
彼こそがウィリアムが待ちわびた一人息子のウィリーだったのです。
後半:大嵐の港の風景
【キートンの蒸気船】は前半と後半で大きく趣が変わります。

前半は能面王…ちゃうわ、喜劇王バスター・キートン扮するウィリーとウィリーの同級生で商売敵キングの娘(マリオン・バイロン)との恋路が、後半は大嵐に見舞われた港町でウィリーがすったもんだする様子が描かれます。

“嵐”って、そんじょそこらの嵐や思たらあきませんよ。
傘なんかさそうもんならこんなんなるからね。

ベッドで布団かぶって隠れてても安心なんかできませんよ。
ベッドごと屋外へ飛ばされてしまうほどなんやから。

キャスター付きのベッドとちゃうのにやで?
ベッドも家具も建物も当てになんかなりませんよ。
こうなったら木につかまるしかないって?
あー無理無理、木ごと飛んでってしまうんがオチですわ。

いやいや、だからってキミ、往来でボーっとしとったらあかんて!
看板とか植木とか飛んでくんで!

壁とか!!
映画【キートンの蒸気船】或いは【キートンの船長】の感想一言

災害級の大嵐をものともしないダッサダサの都会っ子ウィリー。彼はこのあと、その半端ない身体能力で父親ウィリアムと恋人、さらには父親の商売敵であるキングの命までも救うことになります。
長編作品の中では【キートンの大列車追跡】の次くらいにバスター・キートンの真骨頂である体を張ったアクションシーンの比率が高い映画です。
さっき書いた「家の壁が頭上に倒れてくるけど小窓からすり抜けたので無傷でした」のシーンは1987年の香港映画【プロジェクトA2 史上最大の標的】でジャッキー・チェンがオマージュを捧げていることでも知られているし、バスター・キートンの映画でどれを観ようか迷った時には【キートンの蒸気船】から観てみるのもいいかも知れません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。




