1969年/アメリカ/監督:ジョージ・ロイ・ヒル/出演:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス、ストローザー・マーティン、ジェフ・コーリー、ジョージ・ファース/第42回アカデミー脚本・撮影・作曲・主題歌賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
無数にある映画の中、私が俳優そのものとその時演じた役柄込みで一番カッコいいと思っているのは【カッコーの巣の上で】でランドル・パトリック・マクマーフィを演じた時のジャック・ニコルソンです。
ピン部門での一位、単体ね。
1975年/アメリカ/原作:ケン・キージー/監督:ミロス・フォアマン/出演:ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー、クリストファー・ロイド、ダニー・デヴィート、ウィル・サンプソン、ウィリアム・レッドフィールド、ブラッド・ドゥー[…]
一方、古くは「シャーロック・ホームズシリーズ」のシャーロック・ホームズとジョン・H・ワトソン博士のような、日本のドラマで言うたら「噂の刑事 トミーとマツ」や「あぶない刑事」に代表される「バディもの」として映画史上最もカッコいいコンビは【明日に向って撃て!】のポール・ニューマンとロバート・レッドフォードで間違いないでしょう。
久しぶりに再視聴して相変わらずのカッコよさに震えております。
観るんじゃなかった…しょっぼいレビューぐらい記憶で書けたやろうに…。
私にはまだまだ観たい映画がたくさんあるのです。
もう一回観たくなってる場合ではないのです。
…もう一回観ようかな…。
西部に行きたい…。
あの時代のアメリカ西部に行きたいのよ…。
映画【明日に向って撃て!】のあらすじザックリ
実在の強盗ブッチ・キャシディとザ・サンダンス・キッドを描いた実話
「ワイルドバンチ」と呼ばれる無法者集団の構成員であった実在の人物ブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)とザ・サンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)の晩年を描いたアメリカン・ニューシネマの傑作。
一応アメリカン・ニューシネマに分類されるんですけど、個人的には他の作品とは一線を画すような気がしてます。
まずニューシネマ独特の全体に漂う鬱屈とした雰囲気はありません。共通項としては反社会的で壮絶な最期を遂げるってとこくらい?
どちらかと言えばヒーローアクションみたいな印象ですけどね。ちょっとライトなコメディよりの。
まあでもブッチとキッドの「全盛期」を描いた映画ではないってとこもニューシネマっぽいっちゃあぽいのかも。
作中2人は何度も何度もお互いに語り掛けてます。
のっけから同じ強盗団の仲間に代替わりしろと迫られたりするしね。
年老いて強盗稼業も行き詰まり、堅気になろうとするけどうまくいかず、かといって牧場経営なんてキツイ仕事はやってられない…。
そんな行き場を失った彼らが人生の終焉の地を求めてもがく様が描かれています。
次行く場所考えたわ。
聞いて驚け…。
オーストラリアや…。
オーストラリアでひと旗あげるで…。
参考 アメリカン・ニューシネマ=1960年代後半から1970年代頃までにハリウッドで製作された、主に主人公の壮絶な死によって幕を閉じる反体制的な若者を中心とした作品群
潔くカッコ良すぎるわ!ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード
さっき「ヒーローアクションみたい」って書きましたけど、ヒーローアクションにつきものなのってやっぱり強大な敵だったりするじゃないですか?
敵が強ければ強いほどヒーローの魅力も増す、みたいなね?
ところが【明日に向って撃て!】には具現化された「敵」って出てこないんですよね。
逃げても逃げても無尽蔵に追いかけてくるピンカートン探偵社や、逃げ場のない2人を包囲する何十人にも及ぶボリビアの警察隊など、出てくるには出てくるものの「敵」に個性は一切ありません。
せいぜいピンカートン探偵社の一人が白い麦わら帽子をかぶってるってことくらい。
要するに「敵」なんて正体が分からないまま、手強かろうが雑魚だろうがどないでもええんですよ。
ただポール・ニューマンとロバート・レッドフォードがカッコよければええ映画なんです。
邦題ブラボー【明日に向って撃て!】
このサイト「天衣無縫に映画をつづる」で、私はよく
変な邦題付けんじゃねー!
ってキレたりしてますけど、【Butch Cassidy and the Sundance Kid】に関しては【明日に向って撃て!】って邦題考えてくれた人に謹んでお礼の言葉を述べたいと思います。
ありがとうございます。
先の見えない未来に向かって、とにかく撃って撃って撃ちまくる映画の内容を端的に捉えたエクセレントな邦題。
実際撃って撃って撃ちまくるのは早撃ちのキッドだけで、映画の最後の方でようやく、(キッド曰く)「参謀」で(ブッチ曰く)「頭が良すぎる」ブッチは今まで人を撃ったことがないと判明するのもシャレが効いてる。
チャリで遊ぶ中年と美女、そして名曲「雨にぬれても」
ブッチが手に入れたばかりの「未来の馬」自転車でエッタ(キャサリン・ロス)とデートする場面は拳銃ガンガン撃ち合うイメージの西部劇とは程遠い平和で清々しい名シーン。
なんぼほどカバーされてんねんってくらいカバーされまくってるB・J・トーマスによる挿入歌「雨にぬれても」の、まるでブッチ自身を歌っているかのような歌詞もメロディも最高。
大好きなんで、字幕のままの日本語歌詞残しておこう。
Raindrops are falling on my head
頭に雨が降りかかる
And just like the guy whose feet are too big for his bed
Nothing seems to fit
足のはみ出るベッドの様に世間は住みにくい
Those raindrops are falling on my head, they keep falling
ひっきりなしに落ちる雨粒
So I just did me some talking to the sun
だから太陽に言ってやった
And I said I didn’t like the way he got things done
Sleeping on the job
仕事をさぼる奴は嫌いだと
Those raindrops are falling on my head, they keep fallin’
雨は止みそうにもない
But there’s one thing I know
でも俺は平気さ
The blues they send to meet me
Won’t defeat me, it won’t be long
これ位じゃへこたれない
‘Till happiness steps up to greet me
幸せは目の前に来てるんだ
Raindrops keep falling on my head
頭に雨が降りかかる
But that doesn’t mean my eyes will soon be turning red
Crying’s not for me
でも俺は泣かないぜ 涙は似合わない
‘Cause I’m never gonna stop the rain by complaining
雨を恨んだりしない
Because I’m free Nothing’s worrying me
何が起ころうと平気さ
出典:【明日に向って撃て!】字幕
映画【明日に向って撃て!】の感想一言
ダメですねえ~。
好きすぎる映画って逆に客観的な考察とかできなくてロクなレビュー書けないわ…。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。