1995年/アメリカ/監督:メル・ギブソン/出演:メル・ギブソン、ソフィー・マルソー、パトリック・マクグーハン、キャサリン・マコーマック、ブレンダン・グリーソン/第68回アカデミー作品・監督・撮影・音響効果・メイクアップ賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

残虐王エドワード1世の暴政を逃れ祖国スコットランドの自由を勝ち取るために戦った実在の人物ウィリアム・ウォレスを描いた【ブレイブハート】。
メル・ギブソンの監督としての地位を確かなものとした作品ではあるのです、が。
私の中で「メル・ギブソン」といえば、【マッドマックス】でも【リーサル・ウェポン】でもなく、【フォーエヴァー・ヤング 時を超えた告白】だったりします。
1979年/オーストラリア/監督:ジョージ・ミラー/出演:メル・ギブソン、ジョアン・サミュエル、スティーヴ・ビズレー、ヒュー・キース・バーン、ジョフ・パリー、ティム・バーンズ、ロジャー・ワード注※このサイトは映画のネタバレし[…]
あの時のメル・ギブソンめっちゃ輝いてたわ。
でもDVはあかんわ。
映画【ブレイブハート】のあらすじザックリ
イングランドに侵略されたスコットランドの農夫の息子ウィリアム・ウォレス
スコットランドの農夫マルコム・ウォレス(ショーン・ローラー)の次男であるウィリアム・ウォレス(メル・ギブソン)は好奇心旺盛な少年でした。
父マルコムに憧れ力になりたいと思っていて、危険だからお前は来るなと言われた場所にもコッソリついてきたりします。
その日、スコットランドの貴族達とエドワード1世の使者は話し合いの場を設けることになっていました。
しかし待てど暮らせど出向いて行った貴族達が戻らない。不審に思ったマルコムは、長男(ウィリアムの兄)をつれて話し合いの場所へ赴きます。
そこで見たのは天井から首を吊るされた子供を含む貴族達の遺体。
「話し合いの場を持つ」というのは偽りで、エドワード1世はその界隈のスコットランド貴族を皆殺しにしたのです。
密かにマルコムの後をつけてきてこの惨状を目の当たりにしたウィリアムはパニックになり、夢にうなされます。

ついでに私もうなされそうです。
直接的な描写は止めてください。
怖いんです。

【ブレイブ・ハート】ではこういったエドワード1世の残虐ぶりと、さらにその息子のエドワード王子(ピーター・ハンリー)のバカ息子っぷりがありありと描かれています。
それはもう、いくらなんでも善と悪が区切りが明確すぎて幼児向け特撮戦隊シリーズのような印象をうけるほど、作中でエドワード1世は「絶対悪」、ウィリアムは「絶対正義」、そしてエドワード王子は「絶対バカ」に描かれる。
私にしてみれば敵(エドワード王子)の妻であるイングランド皇太子妃イザベラ(ソフィー・マルソー)と密かに通じ一夜を共にするウィリアムもどないやねんって感じですけどね。

「スターリング・ブリッジの戦い」で勝利を収めるウィリアム
スターリング・ブリッジという橋での有名な戦い(現実では橋上で戦っていますが製作費が足りなくて原野での撮影になったそうです)で勝利を収めたことにより、ウィリアムの名はスコットランドはもとよりイングランドにまで轟くことに。

しかし実質大勝利を収めたのはこの戦いだけで、その後はエドワード1世に領土や地位といった賄賂をちらつかされたスコットランド貴族の裏切りに遭うなどして苦しい戦いを強いられます。
最終的にスコットランド貴族ロバート・ザ・ブルース(アンガス・マクファーデン)の父親の密告によりイングランドに捕らえられ、エドワード1世に対する大逆罪に問われたウィリアムは、当時のイングランドで最も重い刑罰である残虐刑に処されることとなります。

実際にウィリアム・ウォレスはこの生きたまま内蔵を引き出されたりする残虐刑を執行されたと記録に残っていますが、そんなとこまで映画で忠実に描かんでもよろしい。夢に出てくるでござるよ。
ウィリアム・ウォレスの死後も生き続けた「勇敢な心」
オチというか、タイトル「ブレイブハート」の真意はしかし、そのウィリアムの死後にあります。
「祖国に自由をもたらし、ただ平凡に妻を持ち子をもうけて家族で平和に暮らしたい」と願ったウィリアム・ウォレスの「勇敢な心」が、彼の死によってロバートを始めとするスコットランド国民の心にも宿り、国民が蜂起しイングランドに立ち向かう場面で物語は幕を閉じます。


まさか、無謀な戦いを挑んで
全員無駄死に?!
クソ恐ろしい末路が頭をよぎりましたが、最後のモノローグでイングランドの支配が崩れ去ったことが分かって胸をなでおろしました。
最後に無駄死になんかされた日にゃあね。
映画【ブレイブハート】の感想一言
脚色が過ぎる上に行間を読ませるわけでもなくダラダラと間延びした描写が多すぎ。
3時間弱の映画ですがもっとブラッシュアップすれば正味2時間くらいで収まってたんちゃう?って感じの凡作です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。