【大いなる西部】グレゴリー・ペック

【大いなる西部】まさに「The Big Country」。あらすじと感想

1958年/アメリカ/監督:ウィリアム・ワイラー/出演:グレゴリー・ペック、ジーン・シモンズ、チャールトン・ヘストン、キャロル・ベイカー、バール・アイヴス、チャールズ・ビックフォード/第31回アカデミー助演男優賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

テキサスにやって来たジム・マッケーとスティーヴ(チャールトン・ヘストン)
©The Big Country/大いなる西部より引用

「ワンピース」ご存知ですか?

20年以上に渡って海賊王を目指している少年ルフィの冒険漫画なんですけど(連載開始は1997年)。

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この「ワンピース」の第一話にはですね、主人公の少年ルフィが憧れる大海賊“赤髪のシャンクス”の、こんな物語が描かれているんです。

ある日シャンクスが酒場で仲間たちと騒いでいました。

するとそこへ山賊がやってきて、店主に向かって酒を出せと言います。

しかし店の酒はシャンクスたちが飲んでいる分で売り切れ。

 

「いやあ~俺らのせいでわりいなあ~」と自分の酒瓶を1本、山賊に渡すシャンクス。

山賊は「バカにしてんのか!」とその酒瓶を割り、シャンクスは酒まみれになってしまいます。

 

ところがシャンクスは怒りもせずへらへら笑って「あ~あ~、べちゃべちゃやんけ~」と言うだけ。

 

山賊は出て行き、それを見ていた幼いルフィは「なんであんなことされて黙ってるんや!腰抜けか!」とシャンクスに怒鳴り散らします。

シャンクスはきょとんとしてこう言います。

 

「酒かけられただけやん。そない怒ることちゃうやろ」

「ワンピース」のこのエピソードは、作者の尾田栄一郎が本日の映画にインスパイアされて考えついたんじゃねーの?って密かにずっと思っています。尾田栄一郎って古い映画の影響結構受けてるし。

 

しょうもないプライドとか体面とかけじめとか気にしない海のようにビッグな男ジム・マッケー(グレゴリー・ペック)を描いた西部劇、【大いなる西部】です。

 

 

 

映画【大いなる西部】のあらすじザックリ

テキサス州のある町に、東部から1人の紳士ジム・マッケーがやってきた。地元の有力者テリル少佐の1人娘パットと結婚するためだ。よそ者のジムはヘネシー一味に喧嘩を仕掛けられたが、ジムはこれを相手にしなかった。しかしテリル少佐は因縁のあるヘネシー一家に仕返しを目論む。

 

 

原題【The Big Country】→「デカい国」

【大いなる西部】の原題は【The Big Country】です。

直訳はそのまま「デカい国」

 

しかし違うのです。

何も国土の大きさを言うているワケではないのです。

良いタイトルです。

【大いなる西部】ジム・マッケー
©The Big Country/大いなる西部より引用

とにかく【大いなる西部】の主人公のジム・マッケーという男は、懐がデカい

器がデカい

思想がデカい

スケールがデカい

まあテキサスの地主同士の争いを描いた映画ですから、物理的に土地もデカいんですけどね。

 

例えるなら鯨が小魚の居住区域や生活スタイルなど気にせず悠然と泳ぐように、小事には目もくれず常に広い視野を持っている男です。

 

何十年も不毛な争いを続けている二大勢力

テリル少佐とパット、そしてジム
©The Big Country/大いなる西部より引用

パトリシア・“パット”・テリル(キャロル・ベイカー)と結婚するためジムがやってきたこの土地は、テリル家とヘネシー家の二大地主が長い間 いさかいを続けています。

 

到着早々ジムは、パットの婚約者が来たことを知ったヘネシー家のアホ長男バック(チャック・コナーズ)ら一味から少々過激な“歓迎会”を催されます。

“歓迎会”の内容は、酔っ払ったバックたちが馬上から縄を投げて丸腰のジムを縛り上げ、ジムの周りをくるくると回りながら「オラオラ~!」とワケの分からないことを叫ぶというもの。

縛り上げられるジム・マッケー
©The Big Country/大いなる西部より引用

ええそうです、実に低俗。こういう人達ってホントに何がしたいか意図不明。いとおかし。

 

一緒にいたパットは銃を構えてバックたちを撃とうとしますが、しかしジムがこれを制止します。

いちびるだけいちびって気が済んだのか、ご機嫌で去っていくバックたちを見て、パットは「どうして撃たなかったの?!」と怒りを露わにします。

 

しかしジムはこれも一蹴。

ジム
別に撃つほどのことでもないやん。

ほお~ら、シャンクス臭がしてきたでしょ~?

 

しょうもない挑発には絶対に乗らないジム・マッケー

この場面だけに留まらず、ジムはずっとこんな感じなんです。

西部劇だから主人公が「荒くれ者」でないことに一瞬面食らいますけど、実はジムは東部の船会社の息子

「海の男」なんです。

西部劇で「海の男」って…。

斬新かも…。

朱縫shuhou
朱縫shuhou

道理で、結婚披露パーティーで地元の招待客に「どうや、テキサスは広大やろ」とひけらかされた時も、「いえいえ、海の方がもっと広いんで」とサラッといなすはずですよ。

海の男ジム・マッケー
©The Big Country/大いなる西部より引用

だからあなたってそんなにビッグなのね?

いやでも「海の男」も結構血の気が多くて喧嘩っ早いようなイメージだけどね?どちらにしてもそんなに小者ではなかったってことですね。

 

実はできた人間だったヘネシー家の長ルーファス

そもそもテリル家とヘネシー家がどうしていがみ合っているかと言うと、牧場の牛たちの水場となる川を奪い合っているから

牛の水場
©The Big Country/大いなる西部より引用

この川がある土地の持ち主は町で教師をしている若い女性ジュリー(ジーン・シモンズ)で、両家ともこの川を独り占めしたいがためにジュリーの土地を狙っているのです。

しかしジュリーは先祖の遺言通り、きちんと両家に平等に川の水を提供しています。

それなのに私欲にまみれた外野が勝手に争い始めたというワケ。

ジュリー(演:ジーン・シモンズ)
©The Big Country/大いなる西部より引用

さぞかしテリル家もヘネシー家も、とんでもないバカが牛耳ってるんやろうなあと思いきや、ヘネシー家の長ルーファス(バール・アイヴス)は意外とまともなことを言う御仁なのです。

ジムの婚約者パットの父親テリル少佐(チャールズ・ビッグフォード)の方が独裁感が強い。

 

ただしルーファスの息子バックは正真正銘のノータリンなんで、さすがのルーファスも子育てだけは失敗しているみたいですけど。

バックの父ルーファス・ヘネシー
©The Big Country/大いなる西部より引用

 

 

映画【大いなる西部】の感想一言

朱縫shuhou
朱縫shuhou
脇役…でもないか?三番手くらいの位置で牧童頭のスティーヴ役として【ベン・ハー】で知られるチャールトン・ヘストンが出演しています。

 

グレゴリー・ペック(190cm)とチャールトン・ヘストン(191cm)という2メートル近い二人の殴り合いは、もう少し画面が明かるければ大迫力だったと思います(夜中に戦ってるから真っ暗)。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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