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【ビューティフル・マインド】映画レビュー:確かに存在するもの

ヒューマン
 20秒で読める概要とあらすじ

2001年/アメリカ/監督:ロン・ハワード/出演:ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー、ポール・ベタニー/第74回アカデミー賞作品・監督・助演女優・脚色賞受賞

1947年、プリンストン大学の学生で数学の天才ジョン・ナッシュは、「ゲーム理論」という画期的な理論についての論文を執筆し、予てからの目標であったMITのウィーラー研究所に採用される。研究所でロシアの通信暗号を解読したジョンは政府から極秘任務を任される。

※このブログは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

架空のルームメイト・チャールズ

©A Beautiful Mind/ビューティフル・マインドより引用

ジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニアは、アメリカ人の数学者。専門分野は微分幾何学でありリーマン多様体の研究に関して大きな功績を残している。

(中略)

1994年にゲーム理論の経済学への応用に関する貢献によりラインハルト・ゼルテン、ジョン・ハーサニと共にノーベル経済学賞を、2015年に非線形偏微分方程式論とその幾何解析への応用に関する貢献によりルイス・ニーレンバーグと共にアーベル賞を受賞した。

出典:Wikipedia

画期的な理論を発表してノーベル経済学賞を受賞、数学界に多大な貢献をした天才数学者ジョン・ナッシュの伝記映画、【ビューティフル・マインド】です。

 

実在の人物を描いてはいるものの、カテゴリを「伝記」としてしまうにはかなり脚色が激しいのとドラマ性が高すぎるのでまあ…「ヒューマンドラマ」って感じですわな。

 

 

天才ゆえの苦悩と重圧

数学の天才ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)は、自他共に認める「他人に好かれない変人」。大学在学中に親友と呼べた人物はルームメイトのチャールズ(ポール・ベタニー)だけ。

 

ジョンは苦心の末になんやらよく分からんすげー理論を打ち立てた論文を書き、マサチューセッツ工科大学(MIT、Massachusetts Institute of Technology)の研究所に推薦されます。

ジョンの研究所での仕事ぶりに目を付けた政府は、パーチャー(エド・ハリス)という諜報員を接触させ、ロシアの通信暗号の解読を極秘に依頼。

政府の諜報員パーチャー

©A Beautiful Mind/ビューティフル・マインドより引用

この国家機密の仕事への重圧に、次第にジョンは追い詰められていきます。

 

ジョンに興味を持つ変わった女性アリシア

そんな折、MITの教壇に立つジョンに興味を持った女性がいました。

後に妻となり生涯彼を支えることとなるアリシア(ジェニファー・コネリー)です。

初デートのジョンとアリシア

©A Beautiful Mind/ビューティフル・マインドより引用

ジョンも美しく聡明なアリシアにすぐに惹かれ、二人が愛し合うようになった頃、ジョンとパーチャーはこちらの動きを察知したロシアから狙撃されます。

身の危険を感じたジョンが暗号解読を止めると言ったことで、パーチャーは半ばキレ気味にジョンの前から姿を消します。

 

 

2つの「ホラー映画並みに背筋がぞわっとするシーン」

若干サスペンシフルな展開が見られるものの、【ビューティフル・マインド】は基本的にはハートフルなヒューマンドラマであるというのに、極度の怖がりである私にはホラー映画並みに背筋がぞわっとする場面が2箇所あります。

 

その①精神科医からジョンが病気であることを裏付ける事実を聞いた時

1つ目は、精神科医が『ジョンが統合失調症(昔の精神分裂症)である』という根拠を話す時。

精神病院に収監されるジョン

©A Beautiful Mind/ビューティフル・マインドより引用

ジョンの言動がおかしいことに気付いたアリシアは精神科医に診断を依頼します。

精神科医
ご主人は統合失調症です。

現実には存在しない幻覚を見ています。親友のチャールズも政府の仕事もご主人が作り上げた幻覚です。

アリシア
?!

…でも、チャールズはジョンの大学時代のルームメイトですよ?

精神科医
調べました。

ご主人は大学時代一人部屋です。

朱縫shuhou
…………っ!!!

(コワッ!)

 

その②日常的に薬を飲むことで治まっていた症状が再び表に出た時

統合失調症の治療のため入退院を繰り返しつつも、毎日飲む薬によって幻覚を見ることはなくなっていたジョン。

しかしこの薬は(本人曰く)脳の活性化を妨げ、精力や活力も減退させる副作用があるようで、ジョンは次第に出された薬を飲んだふりしてこっそり隠すようになっていきます。

 

薬を止めたお陰で天才脳はシャキーンと冴え渡ったものの、パーチャーとチャールズも再び出現。

 

しばらくして妙な胸騒ぎがしたアリシアは、引き寄せられように自宅の裏山に足を運び、そこでひっそりと佇む小屋を見つけます。

恐る恐る小屋を覗くと、中には入院前のジョンの職場と同じように暗号解読のための不可解な切り抜きや座標が びっしり!!

裏山の小屋の中

©A Beautiful Mind/ビューティフル・マインドより引用

朱縫shuhou
ギャーーーっ!!!

(うるさい)

 

 

ジョンにとってはすべてが現実

「幻覚」ってまあ言うてみればそれが見えない他人にとっては幽霊みたいなもんで、「そこにおるやんホラ」とか言われるとやっぱり病気と分かっていてもこっちとしては怖いですよね。

しかし本人は至って大真面目。恐っとろしい病気です。

 

統合失調症は治る病気だと聞いたことがありますが、とりあえずこの【ビューティフル・マインド】の中ではジョンは最後まで幻覚を見続けています。パーチャーとチャールズはご丁寧にジョンのノーベル賞授賞式にまでついてきてくれてますんで。

この時ジョンは66歳前後。

ノーベル賞受賞式のパーチャーとチャールズ

©A Beautiful Mind/ビューティフル・マインドより引用

作中でアリシアがジョンの手を取り自分の頬に当て、

アリシア
「これ」が真実

と言いますが、ジョンにとってはパーチャーもチャールズも真実。触感はあるのかどうか、体温を感じるのかどうかはわかりませんけど、ちゃんと触っている「そぶり」は見せます。

一生消えない触れることのできる真実。

 

こうやって物陰から密かに見守っている幻覚の彼らと、上手に付き合っていくしかないんでしょうね。

マジでホント、恐っとろしい病気。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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