1987年/香港/監督:ジャッキー・チェン/出演:ジャッキー・チェン、マギー・チャン、ロザムンド・クワン、デヴィッド・ラム、カリーナ・ラウ、レイ・ロイ、マース、タイ・ポー
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油が乗りまくってた頃のジャッキー・チェン主演映画のひとつ。監督・原案・製作・武術指導・主演をぜーんぶジャッキー・チェンがこなしています。
ジャッキー・チェンの映画の醍醐味である「ところ構わず繰り広げられるキレッキレのアクション」や「コミカルな演出」は健在だし、警察の腐敗を暴く勧善懲悪ストーリーは爽快感があるけど、私は前作【プロジェクトA】の方が好き。
1983年/香港/監督:ジャッキー・チェン/出演:ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ、ディック・ウェイ、イザベラ・ウォン、ラウ・ハクスン、クワン・ホイサン、タイ・ポー注※このサイトは映画のネタバレしようが[…]
だって本日の映画【プロジェクトA2 史上最大の標的】にはジャッキー・チェンの盟友サモ・ハン・キンポーもユン・ピョウも出てないんだもん。
個人的には面白さ半減ですわ。
映画【プロジェクトA2 史上最大の標的】のあらすじザックリ
単独で警察内部の闇と戦うドラゴン
前作【プロジェクトA】で香港の海を荒らしていた海賊を一掃した水上警察のドラゴン隊長(ジャッキー・チェン)は、黒社会に繋がりがあると噂されるチン署長(デヴィッド・ラム)に代わって犯罪組織壊滅任務に乗り出します。
出足は好調、着任早々犯罪組織のボスを捕まえることに成功したドラゴンでしたが、手柄を上げたことでチン署長の恨みを買い、その後も何かにつけて目の敵にされることになるのです。
さらにチン署長とは無関係にドラゴンの行く手を阻む不穏な奴らも現れて…。

今回の戦いの図式は前作の「水上警察 VS 海賊」という単純なものではなく、「ドラゴン VS 警察の腐敗・海賊の残党・革命党員」という少々複雑な格好になっています。敵は増えてそれぞれの思惑が複雑に絡み合っているというのに、冒頭に書いた通り前作でドラゴンの力強い手助けとなるフェイ(サモ・ハン・キンポー)もジャガー警部(ユン・ピョウ)も居ませんから、必然的にドラゴンはたった一人で前作よりグレードアップした敵を相手にしなければならなくなるわけです。

前作から続投のドラゴンの部下“大口”(マース)と“ひょうきん”(タイ・ポー)は居るには居るけど彼らは(前作同様)にぎやかしですから。頼りにはならんわな。
爪痕を残すのはノーマークのこいつ
他の多くのジャッキー映画と同様に、時にチン署長と手錠で繋がれたまま足場の上で、時に魚の生け簀(?)の中で、時に製紙工場の“くるくる”(?)の中で、いかなる舞台と状況であってもドラゴンは戦い勝利します。その場にあるどんな小道具も武器にして、どんな状況も味方につけて。

全身の骨で折れてない骨はないと言うジャッキー・チェンならではのアクションは本作でもいかんなく発揮されていて驚きとともに拍手喝采を送りたい。
そしてそんなジャッキーに次いで敢闘賞をあげたいのは意外にもこの娘、サンサン(マギー・チャン)。

訳あってドラゴンがベッドの下に隠れたりして身動きが取れない時など、たった一人で頑張って時間稼ぎしてくれる場面は爆笑ものですからお見逃しなく。
映画【プロジェクトA2 史上最大の標的】の感想一言


ラストの「ドラゴンめがけて看板が倒れてくるけど空いてる窓(枠?)からすっぽ抜けて無傷」の場面は、ジャッキー・チェンが敬愛するバスター・キートンのサイレント映画【キートンの船長(キートンの蒸気船)】のオマージュです。
ジャッキー・チェンの映画はチャールズ・チャップリン、ハロルド・ロイド、バスター・キートンらのサイレント映画の影響を受けているものが多いですから、探しながら観てみると面白いですよ。

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