1989年/アメリカ/監督:ティム・バートン/出演:マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン、キム・ベイシンガー、ロバート・ウール、ジャック・パランス、マイケル・ガフ/第62回アカデミー美術賞受賞
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読んだことないんですけどね、原作。
てか素朴な疑問なんですけど、今DCとかマーベルの実写版に熱狂してる人達って、原作コミック読んでるの?
最近のはスーパーマンとかスパイダーマンとか有名ドコロだけじゃなくて、マイティ・ソーとかキャプテン・アメリカとか、日本では認知度が低かったヒーローも出てるみたいだけど、意味分かるの?
その上各キャラクターの誕生秘話とか繋がりとか絡められたら初老の私にはもうとてもついていけませんよ、トホホ…。
そういった意味ではティム・バートン監督の【バットマン(1989)】なんかはね、原作読んでなくても楽しむことができてましたよ。
まあ~今やすっかり古い映画になってしまいましたが、このくらいのスケールがいいよマジで。
映画【バットマン(1989)】のあらすじザックリ
暗すぎて何が何だかよく分からない
2000年代以降のDCフィルムズ・ユニバースが主流になった今、改めて考えると、【バットマン】をあのティム・バートンが監督してるってなんだか変な感じがしますね。
恐らく2000年代以降のDC映画が好きな人はこれを観たら最初ビックリするんじゃないでしょうか。
めっちゃ画面暗いんですよ。
バットマン自体が影のあるヒーローですし、ティム・バートン監督作としては平常運転ではあるんですけど、“ヒーローもの”と呼ぶにはあまりにも暗い映像に思う存分面食らってください。
分からないなりにカッコいい描写
原作知らんわ画面暗いわええことないやんけって思わないでください。そこは言うてもアメリカが世界に誇るDCヒーロー。
ビジュアルの近未来感はすごいけど普通の乗用車よりよっぽど取り回しが悪そうなバットモービルと、バットマンを呼び出す時のバットシグナルが出た時は、とりあえず「おお~っ!」ってなると思います。
繰り返しますけど、画面暗くてよく見えないんですけどね。
ティム・バートンの趣味の描写
自身の作品に大好きな映画へのオマージュを盛り込むことで知られるティム・バートン。
“サスペンスの神様”アルフレッド・ヒッチコックのファンでもある彼は、クライマックスでヒッチコックの代表作【めまい】のワンシーンを完璧に再現したりしてます。
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好きなんだからもう~。
しかし繰り返します。
画面暗くてよく見えないんですけどね。
マイケル・キートンを食ってしまったジャック・ニコルソン
主人公バットマンことブルース・ウェイン(実写二代目)に抜擢されたのは、ティム・バートンの前作【ビートルジュース】でも主演を張ったマイケル・キートン。
本国アメリカでは原作キャラクターのイメージと余りにもかけ離れたこのキャスティングに賛否が巻き起こったと言いますが、そこは原作を読んでない私にとってはどうでも良かったね。
今でも普通に、“バットマン”といえばマイケル・キートン、“スーパーマン”といえばクリストファー・リーヴだもん(さすがにTVシリーズ「バットマン」のアダム・ウェストとかシーザー・ロメロの世代ではない)。
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しかし気の毒なのはマイケル・キートン。
キャスティングの段階から「おめえじゃねえよ!」だのなんだのと難癖つけられ、いざ映画が公開されると今度は宿敵ジョーカーことジャック・ネーピアを演じたジャック・ニコルソンに話題を全部かっさらわれてしまう悲劇の主人公と化してしまいますんでね。
まあ仕方ないですよ、そもそも“ジョーカー”ってキャラクターが強烈だってのに、演じたのがジャック・ニコルソンではね(私はジャック・ニコルソンの熱狂的ファンです)。
華麗に舞いながらボスのグリソム(ジャック・パランス)を撃ちまくり、「…あ~スッキリした~」と去っていく姿が好き。
「毒ガス風船作戦」をバットマンに阻止されたことに逆ギレして、なぜか自分の部下を殺す姿が好き。
殺す相手に捧げるセリフ「月夜に悪魔と踊ったことが?」も好き。これ大好き。
そりゃグリソムの愛人アリシア(ジェリー・ホール)もグリソムを捨ててジョーカーとねんごろになっちゃいますよ。
私ともねんごろになってください。
映画【バットマン(1989)】の感想一言
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。