1959年/アメリカ/監督:ビリー・ワイルダー/出演:マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン、ジョージ・ラフト、ジョー・E・ブラウン/第32回アカデミー衣裳デザイン(白黒)賞受賞
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♪アイウォナビーラッバイユ~ジャスチュ~ノーバーディエ~ス バッチュ~♪
マリリン・モンローがかの有名なププッピドゥ~!を作中で披露してくれる有名な映画です。
白いワンピースのスカートがまくれ上がるのは【七年目の浮気】ね。
1955年/アメリカ/監督:ビリー・ワイルダー/出演:マリリン・モンロー、トム・イーウェル、イヴリン・キース、ソニー・タフツ、オスカー・ホモルカ注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視[…]
この映画の撮影当時、妊娠中でしかも共演のトニー・カーティスとW不倫関係にあり極限に精神不安定だったと言われるマリリン・モンローですが、映像を観る限りそんな裏事情は微塵も感じさせません。
色々とスキャンダラスな私生活の方が取り沙汰されたりしますけど、やっぱりすごい女優ですよね。
そんな彼女の代表作のひとつ、【お熱いのがお好き】です。
映画【お熱いのがお好き】のあらすじザックリ
マフィアに追われてるけどコメディ
禁酒法時代のシカゴ、もぐりの酒場で演奏していた楽士のジョー(トニー・カーティス)とジェリー(ジャック・レモン)。
2人はたまたまマフィアの報復(聖バレンタインの虐殺のパロディ)の現場に居合わせ、目撃者として追われる身になってしまいます。
このエリアを牛耳ってるスパッツを演じるのは、【暗黒街の顔役(1932)】でも聖バレンタインの虐殺にかかわるギャングを演じたジョージ・ラフト。
1932年/アメリカ/監督:ハワード・ホークス/出演:ポール・ムニ、ジョージ・ラフト、ボリス・カーロフ、アン・ヴォーザーク、カレン・モーリー注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の[…]
若い頃から存在感のある二枚目で、割と好きな俳優のひとりですけど、【お熱いのがお好き】を観てビックリしたのは、今までのイメージよりもえらい縮んで見えたこと。
?
ジョージ・ラフトってこんなに小っちゃかったっけ…?
よく見るとそうじゃなかった。
スパッツの周囲をピッタリガードしてる弁護士軍団がデカい奴ばっかりなだけ。ジャイアント馬場に取り囲まれた一般人って感じですか。あー良かった。
それはさておき。
一文無しのジョーとジェリーは逃亡にも一苦労。まずは職とお金を手に入れなければどうにもならない。
2人は職業紹介所のドアを叩きますが、今募集しているのは「女性だけの楽団」に入れる女性奏者だけ。でもこの楽団の次の就業地は逃亡中の2人には願ってもないシカゴから遠く離れたフロリダとあって、なんとしても入りたい。
ジョーとジェリーは、女装することを決意します。
ボケっぱなしの楽士2人と田舎娘
かくしてジョーはサックス奏者の“ジョゼフィン”に、ジェリーはベース奏者の“ダフネ”となって、女性楽団の一員となってフロリダ行きの汽車に乗り込みます。
しかしこの女装がですよ。
もう明らかにおかしい。
ジョーはまだ…顔面としてはアリかも知れないけど、2人ともガタイが絶対無理。良すぎ。こんな肩幅の女子おるか。ジャガー横田でも包み込めちゃうわ。こんなん普通にバレる。
ワザと中途半端に宴会芸のような低クオリティの女装させてるとしか思えない。絶対おかしいのにみんなが普通に女性だと思って接してるありえない世界観よ。
ジョゼフィンは「デカい女が好き」なポーター(男性)に好意を寄せられるし、ダフネはバツ9の富豪の爺さんオズグッド3世(ジョー・E・ブラウン)に求婚されるし。
この「宴会芸レベルの女装」による効果が【お熱いのがお好き】の面白さの大半を占めてると言っても過言ではない。
2人は楽団の歌手兼ウクレレ奏者のシュガー(マリリン・モンロー)に揃って恋心を抱きます。
出揃いましたねオモシロトリオが。
ジョゼフィン、ダフネ、シュガーの3人はMR.BATERのごとくボケ倒してきます。
ジャック・レモンがまさかの上島竜兵化
汽車の中で楽団の女子たちとガールズトークを楽しむダフネ。
ふと気づくとしゃっくりが止まらない。
氷を入れたらいいねん♪
(背中に氷ドバドバ)
ちょっと!冷たい!やめて!
やめろや!(男声)
トニー・カーティスがハロルド・ロイドにしか見えない水兵さん化
シュガーの好みが金持ちで頼りなげな眼鏡をかけた男性だと知ったジョーは、楽団のマネージャーのビーンストック(デイヴ・バリー)のスーツケースと眼鏡を拝借してまたも変装。
「どっからそんな華麗な嘘が出てくるねん」って思うでしょ?
手元にたまたま貝殻が入ったバケツがあったからひらめいただけ。
やかましい。
アホすぎて可愛すぎるマリリン・モンロー
ビーチで出会ったジョーが本物のシェル石油の御曹司だと信じるシュガーもどうしようもない天然バカ。
大体一緒に泳いでるダフネの水着姿を見た時点でちょっとは疑いなさいよ。
おかしいってその腕。
どう見たっておっさんやん。
良いわね~ダフネは胸が小さいから邪魔にならなくて。
羨ましいわ。
いや胸とか以前によ。
映画【お熱いのがお好き】の感想一言
ボケっぱなしのアホな映画かと思ったら、最後のオズグッド3世のセリフ「完璧な人はいない」に究極の愛のカタチを垣間見ることができます。
そうか、究極の愛の物語やったか…さすがビリー・ワイルダー。
大海原へ旅立ったみなさん、お幸せに。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。