【ウォール街】

映画【ウォール街(1987)】ゴードン・ゲッコーのスピーチは元祖意識高い系

1987年/アメリカ/監督:オリバー・ストーン/出演:マイケル・ダグラス、チャーリー・シーン、ダリル・ハンナ、マーティン・シーン、ハル・ホルブルック、テレンス・スタンプ/第60回アカデミー主演男優賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【ウォール街】
©wall street/ウォール街より引用
俺は毎秒ごとに勝っている

このような迷言をお吐きになり、世間から「He is crazy!」と冷罵されようともどこ吹く風、さらにクレイジーな口上をはばかることなく繰り返す「クレイジーセレブ」、チャーリー・シーン様主演作品。

1990年代に人気を博した俳優ですが、後年は「俺は5000人の女と寝た」だの、自分の家族を指して「俺のポルノ家族だぜ」だの、クレイジーな言動ばかりで有名になってしまいましたね。

 

こんな阿呆なチャーリーがやっぱりカッコよく見えちゃう経済映画の金字塔、【ウォール街】です。

 

 

 

映画【ウォール街(1987)】のあらすじザックリ

若手証券マンのバド・フォックスは、根気強い営業と内部の人間しか知り得ない情報の提供で、大物投資家ゴードン・ゲッコーに気に入られる。瞬く間に金も女も手に入り夢心地のバドだったが、ゴードンの冷酷さで思わぬところに被害が及ぶ。

 

 

ゴードン・ゲッコーはそんなに極悪非道ではない

チャーリー・シーン演じるバド・フォックスを見込んで育てるゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)。

彼はまるで金の亡者・悪の権化のように描かれます。

【ウォール街】
©wall street/ウォール街より引用

速戦即決・威風堂々・サスペンダーがよく似合う、と三拍子揃った投資家ゴードン・ゲッコーは、典型的なやり手の実業家。株主総会で余裕綽々に演説し、株主から拍手喝采を浴びる姿は圧巻。

 

制作側の意図に反して、私はこのゴードンに対してそんなに不信感は抱きません。

…こんなもんちゃうんですか?経営者って。

 

むしろ刃向かう者や弱者には容赦ない反面、巨大な豪邸や別荘を所有して家族を住まわせ、ちゃんとワイフと子供達を愛してて(外に女は居るにしても)、超理想の男性やと思うんですけど。

 

利用できる奴は利用するでしょうよ。

慈善事業家やないんですから、ねえ?

 

あーでも弱者に容赦ないってのは倫理的に問題ある?

 

誰でもやっぱりお金が大好き

バドはゴードンを 血も涙もない金の亡者 だと見なし、彼を窮地に陥れますが、二人の状況をよくよく考えてみると…。

● 弟子(?)のバドの父親の会社を容赦なく解体しようとするゴードン
● ゴードンと組んで莫大な損失を出させた投資家にアッケラカンと寝返るバド

…どっちもどっち。

【ウォール街】
©wall street/ウォール街より引用

どっちもどっちで同じ穴のムジナであるなら、最初から「欲は善だ」と公言してるゴードンの方が信念貫いててカッコいいですよね?

 

女はさらに容赦なし

そして寝返りと言えばですよ、バドが首ったけのゴードンの愛人ダリアン(ダリル・ハンナ)も、ゴードンには「本気でバドに恋してる」と言ってたにもかかわらず、バドがゴードンに盾つき金回りが悪くなるだろうと分かった瞬間、

ダリアン
私は元の(セレブじゃない)生活になんか戻れないわよ!

と言って出て行っちゃうわけで。

 

そんなんやったらみんな最初からゴードンみたいに「欲は善だ」って言うといたらええねん。

「私はあなたのお金目当てなのよ」とかね。

 

 

勝利者の父マーティン・シーンも登場

蛇足ですが【ウォール街】でバドの良心の声とも言うべき父親の飛行機整備士を演じたのはアホのチャーリー・シーンの実の父親マーティン・シーンです。

【ウォール街】
©wall street/ウォール街より引用

目元と輪郭ソックリですよね。

息子さんが毎秒勝っててよかったですね。

 

 

映画【ウォール街(1987)】の感想一言

朱縫shuhou

2010年には続編【ウォール・ストリート】が公開されました。

 

マイケル・ダグラスは【ウォール街】から数年後のゴードン・ゲッコーとして続投しているんですけど、何となくみすぼらしくなってしまっててショックを受けた覚えがあります。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。
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