1958年/アメリカ/監督:アルフレッド・ヒッチコック/出演:ジェームズ・ステュアート、キム・ノヴァク、バーバラ・ベル・ゲデス、トム・ヘルモア
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アルフレッド・ヒッチコック監督の最高傑作とかよく言われるんですけどね。
全然分かんない。
どこらへんがすごいの?分かんない分かんない。
高所恐怖症の主人公がめまい起こした時の映像が画期的とか、パンチの利いた色彩が斬新とか、そんな技術的なとこじゃなくてさ。
ああ~分かんない。
おもろない。
【めまい】です。
映画【めまい】のあらすじザックリ
高所恐怖症の刑事が友人の妻の素行調査に乗り出す
屋根の上を逃亡する犯人を追っている時の落下事故で同僚を亡くし、自分も高所恐怖症になってしまったジョン・“スコティ”・ファーガソン刑事(ジェームズ・ステュアート)は、学生時代の友人エルスター(トム・ヘルモア)から挙動不審の妻マデリン(キム・ノヴァク)の素行調査を依頼されます。
マデリンはフラフラと何時間も外出をし、時折うつろな表情で別人のようになってしまうのだそうです。
マデリンのおかしな言動の原因は彼女の先祖にあった?
スコティが尾行をしてみると、マデリンは墓参りに行ったり美術館で肖像画を眺めたり…。その対象はすべて“カルロッタ・バルデス”という中世の人物でした。
スコティはカルロッタがその昔、恋人に捨てられた挙句子供まで奪われ自殺した悲劇の女性であることを突き止めます。その事をエルスターに話すと、カルロッタはマデリンの先祖に当たることを教えてくれました。
マデリンは今、カルロッタが自殺した時と同じ26歳…エルスターは近いうちにマデリンの身に何か不幸が降りかかるのではないかと恐れています。
前半はまだオカルト映画じみてて面白いんですけどね。
とりあえずマデリンの眉毛面白すぎ。海苔貼ってるみたい。今こんなメイクしたら間違いなくイモトって言われてる。
映画【めまい】の感想
公開当時は「失敗作」って言われてたんですよこの映画。なのに後年の評価はうなぎ登り。
関係ないけど世間一般に高い評価を得ている映画を理解できない時ってなんとなく焦りますよね。
分かんない、どうしょう…。
「分かんない」ってのはストーリーが分からない訳ではなくて「どこが面白いのか分かんない」ってことね。ストーリーは割と明瞭なんですけど、「見せ方」にもうびっくり。
余りにもあっさりと思わぬ手法で事件の真相が語られるので驚くタイミング逃しっぱなし。
えらい後ろめたさもなく大胆に不倫にもつれ込むなあ~と思ったら実は不倫じゃなかったりするし。
そしてスコティの友人で元婚約者ミッジ(バーバラ・ベル・ゲデス)の存在価値も分からない。
最後に教会の塔の上に現れた黒い影は一瞬彼女だと思ったんですけどね。
違った。
スコティが重度のウツ症状を発症してる時には「私がお母さんよ、そばにいるわ」と無償の愛を表明してるってのに当の本人スルー。
でもちょっと待って、スコティとミッジは過去に3ヶ月だけ婚約関係にあったと話してますけど、それを解消したのはどうやらミッジの方らしい。解消した理由はスコティも知らない様子。でも今でもミッジは「私にとって“男”はあなただけ」とか言ってるんですよ。
はい?
そんでマデリンってホントにカルロッタの子孫だったの?
古書屋の主人がカルロッタ・バルデスの生い立ちを語ってるし墓や肖像画も残ってるんで、実在の人物であることは間違いないのでしょうが、血縁関係であるというのはこじつけなのか事実なのかが不明。
カルロッタについて調べあげてこじつけたとするならかなり手の込んだ作戦ですよね。
かつてはカルロッタの家だったとされるマッキトリック・ホテルもですよ。最初にマデリンが部屋に入ってカーテンを開けていたのはどういうことなんでしょうか?確かに部屋にいたのに、その後スコティが部屋に入ると誰もいなかったよね?
鍵はホテルのフロントにあったし、フロントにはずっとおばちゃんがいたし。
おばちゃんもグル?
【めまい】だけど“めまい”はそれほど起こらないしキーワードでもない
そしてタイトル【めまい】のわりに“めまい”が占めるウェイトが軽い!軽いんじゃ~。
後世の映画人たちに多大な影響を与えているらしい“めまいショット”は除いてですよ?この映像はホントにめまいするけどさあ、技術面は除外でさあ。
スコティは、「高所恐怖症によるめまいのために塔の階段を駆け上がるマデリンに追いつけなかった」ワケですけど、別に「足が遅くて追いつけなかった」でも「寄る年波に勝てず階段を登れなかった」でもよかったような。
「スコティが高所恐怖症であることが利用された」って言われても「ああ~!そっか!」とはならない。
お昼のメロドラマのような内容に終始していてなんだかなあ…って感じです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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