【ジャイアンツ】ジェームズ・ディーン

【ジャイアンツ】ジェームズ・ディーン遺作のあらすじと観た感想

1956年/アメリカ/監督:ジョージ・スティーヴンス/出演:ロック・ハドソン、エリザベス・テイラー、ジェームズ・ディーン、チル・ウィルス、デニス・ホッパー、マーセデス・マッケンブリッジ、キャロル・ベイカー/第29回アカデミー監督賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

ジェームズ・ディーン
©Giant/ジャイアンツより引用

ジェームズ・ディーンって知ってます?

【エデンの東】【理由なき反抗】で一世を風靡した絶頂期に、自動車事故により24歳で他界してしまった若き名優です。

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【理由なき反抗】ジェームズ・ディーン

【ジャイアンツ】はそんな彼の最後の作品。

映画の中のジェット・リンクのように、年老いていくジェームズ・ディーンを観たかった。

 

 

 

映画【ジャイアンツ】のあらすじザックリ

テキサスの牧場主ジョーダン・ベネディクト2世は、東部の名門の娘レズリーを妻に迎える。初めてテキサスを訪れたレズリーはその途方もない広さに驚き、東部とはあまりにも異なる人間の気質と生活習慣に戸惑うが、持ち前の粘り強い性格でそれを乗り越えていく。

 

 

59万エーカーのテキサスの牧場“レアータ”

メリーランド州の名家の娘レズリー(エリザベス・テイラー)は、テキサスから馬を買いに来た牧場主のジョーダン・“ビック”・ベネディクト(ロック・ハドソン)に一目惚れ。

屋敷に滞在していた2日間でビックをものにし、名馬“戦いの風”とともにテキサスの“レアータ牧場”に嫁ぐことになります。

メリーランド州からテキサス州へ嫁いできたレズリー
©Giant/ジャイアンツより引用

このビックの牧場レアータがですね、とんでもなく広いんですよ。なんと59万エーカーもあります。ちょっと日本人の感覚では規模がよく分からないですよね。

なんか色々換算してみました。近似値です。

対象広さ東京ドームの個数簡単に言うと
東京ドーム0.046755㎢/12エーカー日本の国土の800万分の1
レアータ牧場2,388㎢/590,000エーカー51,075個東京ドーム5万個分
日本の国土378,000㎢/93,405,834エーカー8,084,697個レアータ牧場158個分
テキサス州695,700㎢/171,911,214エーカー14,879,692個レアータ牧場291個分

東京ドーム5万個分て。

身近なものに換算してみても全然「ああ~!」ってならへんって珍しいわ。

でも何となくデカさは分かりました?レアータ牧場は東京ドーム5万個分の牧場です、はは。

 

描かれるのはベネディクト家の30年

この巨大な土地を管理しているのはビックと姉のラズ(マーセデス・マッケンブリッジ)。

ビックの姉のラズ
©Giant/ジャイアンツより引用

男勝りのテキサス女(その上ちょっとブラコンっぽい)のラズは、東部のお嬢様であるレズリーに少々つらく当たったりしますけど、まあそんなのよそ者を受け入れず差別バリバリのこの時代のテキサスの人達にしてみれば平常運転。なんやったら優しい方。

使用人のメキシコ人たちに丁寧に挨拶をして回るレズリーに向って、「メキシコ人に挨拶なんかせんでもええ!」というビックとラズに失望してしまうとこですけども。

 

ビックとレズリーは3人の子供をもうけます。

男女の双子ジョーディ(デニス・ホッパー)とジュディ、そして末娘のラズ2世(キャロル・ベイカー)。

ジョーダン2世とジョーダンとレズリー
©Giant/ジャイアンツより引用

子供たちは見事に親の気質をそれぞれ受け継いでいて、特に一人息子のジョーディに対するビックの期待は大きなものでしたが、ジョーディはどうやら誰にでも優しく差別を嫌う頑固な母親レズリーに似てしまったよう。メキシコ人の妻をもらって医師を志します。

女の子であるジュディの方が稼業を愛していて、夫で牛飼いのボブとともにこれからの牧場の未来に賭けています。

ラズ2世の奔放で誰にでも臆することなく接する姿はレズリーに似ていますが、ジェット・リンク(ジェームズ・ディーン)に実らぬ恋心を抱いてしまうという哀しい運命は伯母のラズと同じ。

 

描かれるのはレズリーがベネディクト家に嫁いできてからの30年。

孫までできてるレズリーばあちゃんとビックじいちゃん
©Giant/ジャイアンツより引用

暗転したらいきなり子供達が成長してたり孫が生まれてたりするんでちょっとアタフタするけどね。

新婚当初はメキシコ人をガッチガチに差別していたビックが、30年後にはメキシコ人の血を引く色黒の孫息子のお守をしているのも感慨深い。

 

撮影当時28歳だったロック・ハドソン、23歳だったエリザベス・テイラー、24歳だったジェームズ・ディーンが、少しずつしわや白髪を増やして老けて行く姿に哀愁があります。

ジョーディを演じたデニス・ホッパーなんて、実年齢はエリザベス・テイラーと4つしか違わないのに息子役。でもちゃんと親子に見える不思議よ。

 

他の登場人物も子役以外は30年後も同じ役者が演じているので、本当の撮影現場はさぞかし若い人だらけだったんでしょうねえ。

 

 

石油王となったジェット・リンク(ジェームズ・ディーン)

ベネディクト家と並行して語られるのがレアータの使用人だったジェット・リンクのサクセス・ストーリー。

使用人とは言ってもジェットはビックにめちゃめちゃ嫌われてます。一度クビにされるほど。そもそもどうしてこんなに嫌われてるんでしょうね?ジェットの上昇志向が高すぎるからかな?

 

でもラズはどうやらジェットを愛していたようで、落馬事故で亡くなったあと、ジェットにレアータの土地を残してくれます。

ラズから譲り受けた土地を“リトル・レアータ”と名付け、丁寧に柵で囲うジェット。

 

ずっと「自分の土地が欲しい」と言っていたジェットが、やっと手に入れたリトル・レアータをのしのしと踏みしめて歩く情景が素晴らしいんですよ。

リトル・レアータのジェームズ・ディーン
©Giant/ジャイアンツより引用

そして苦労して油田を掘り当てた時のジェットの姿。まるで大飢饉の後の雨のように、大地から吹き出す真っ黒な石油を全身に浴びてはしゃぐジェット。

オーバーな表現ではなく、私この場面は一生忘れないと思います。

 

かくして油田を掘り当てたジェットは億万長者に。

何もかも手に入れたかに見えるジェットですが、ラズから受け継いだ土地で成功し、同じ“ラズ”という名前の2人の女性から愛されようとも、彼が最後まで欲しかったのはレズリーただ一人だったんですよね。

出会った頃のジェットとレズリー
©Giant/ジャイアンツより引用

レアータに嫁いできたレズリーを初めて見た瞬間から、30年間ずっと密かに思い続けてるなんて、哀しすぎる末路。

でもどれだけ裕福になっても頑なにメキシコ人を差別するジェットを、レズリーが愛してくれることはきっとないでしょう。

 

 

映画【ジャイアンツ】の感想一言

朱縫shuhou
朱縫shuhou

ロック・ハドソンもエリザベス・テイラーも、年老いたメイクを施していても基本的には美男美女。

 

でもジェームズ・ディーンだけは、晩年かなり嫌味な成金のおっさんに仕上がってます。若いラズにバーで言い寄る姿なんて気持ち悪いセクハラジジイ感出まくり。

やっぱりディーンはすごい。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

【ジャイアンツ】ジェームズ・ディーン
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