1957年/アメリカ/監督:ジョン・スタージェス/出演:バート・ランカスター、カーク・ダグラス、ロンダ・フレミング、ジョー・ヴァン・フリート、ジョン・アイアランド、ライル・ベドガー、デニス・ホッパー
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
実際に起こった事件「OK牧場の決闘」を描いた数ある作品のうち、タイトルもそのまんまだし、一番有名なんじゃない?って思ってる映画。「OK牧場の決闘」と聞いていきなり【ワイアット・アープ】は連想しないもんね。
ガッツ石松の迷言に「OK牧場!」というものがありますが、史実の「OK牧場の決闘」とは何の関係もありません。ガッツ石松の「OK牧場!」には彼オリジナルの由来があります。
参考 ガッツ石松のひとり言
【OK牧場の決斗】です。
映画【OK牧場の決斗(1957)】のあらすじザックリ
ダッジシティのワイアット・アープ
まずは主人公のワイアット・アープ(バート・ランカスター)がどんな人物か知らない人のために、彼の経歴をざっくり引用しておきます。
アメリカ西部のガンマン。バッファロー猟師などをした後,無法者の横行したカンザス州のウィチタやドッジ・シティの保安官をつとめ,1879年,アリゾナのトゥームストーンで連邦保安官補佐に就任,81年10月26日のいわゆる〈O.K.コラルの決闘〉では友人のドク・ホリデーとともに主役となった。ただし彼が伝説のように正義の味方であったか否かはわからない。
出典:世界大百科事典
経歴が結構ドラマティックなので、西部劇の題材としてよく取り上げられる人です。
ダッジ・シティを統治した英雄のように描かれることが多いですが、実際は冷酷で出世欲にまみれた人物であったのではないかと言われたりもしてます。
ちなみにワイアット・アープにはバージル、モーガン、ジェームズという3人の兄弟がいて、アープ4兄弟と呼ばれていました。
元歯科医のギャンブラー、ドク・ホリデイとの出会い
無法者のジョニー・リンゴオ(ジョン・アイアランド)とアイク・クラントン(ライル・ベトガー)を追ってフォート・グリフィンの町にやってきたワイアットは、町民たちにリンチされそうになってるドク・ホリデイ(カーク・ダグラス)と情婦のケート(ジョー・ヴァン・フリート)を逃がしてやります。
これが縁となって、ことあるごとにワイアットに手を貸してくれるようになるドク。
映画で観てると当然、主役の2人の奇妙な友情がカッコよく映りますが、本物のドク・ホリデイは歯科医と言ってもとっくに廃業していて、今やカードで日銭を稼ぐただのギャンブラー。しかも行く先々で殺しを働く無法者。
こんなならず者と仲が良かったことからも、なんとなくワイアットの素行も知れますよね。賭け事と酒に溺れるなんてロクな奴おらんでしょ。
「OK牧場の決闘」は牧場での決闘じゃない
ワイアットの兄バージル・アープが保安官が勤めるツームストンという町で、カウボーイのクラントン兄弟との抗争が激化。
ちなみにクラントン兄弟の末っ子ビリー・クラントンは二十歳前後のデニス・ホッパー。可愛い。散り際の演技良かったよ。
保安官を引退して結婚しようとしていたワイアットは、兄に加勢するためツームストンへ馬を走らせます。噂を聞きつけたドクも同行。
クラントン兄弟は、町のはずれのOK牧場で決着をつけようと申し出てきます。
ちょっと待って。「牧場」って…。
馬とか豚とかおる横でドンパチ始めたらどうしよう…。
って、思ってませんか?
絶対思いますよね?
もうちょっとええ日本語訳はなかったんかいっていっつも思うんですけど、日本語字幕や邦題で「OK牧場」と表記されてる英単語は“O.K. Corral”。
直訳はずばり「囲い」。
「OK牧場」の正体は実は、町から数分歩いたところにある、雑に囲われただけの広場です。
だから本当は【OK広場の決斗】なんですね。
勉強になりましたね。
映画【OK牧場の決斗(1957)】の感想一言
ドク・ホリデイは早撃ちプラスナイフの達人でもあります。
投げたナイフが命中しただけで(しかも1本だけ)アッサリ人が死ぬ場面が嘘くさくて最高。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。