【ギルダ】リタ・ヘイワース

映画【ギルダ】リタ・ヘイワース出世作のあらすじと観た感想

1946年/アメリカ/監督:チャールズ・ヴィダー/出演:リタ・ヘイワース、グレン・フォード、ジョージ・マクレディ、ジョゼフ・カレイア、スティーヴン・ジェレイ、ジョー・ソーヤー

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【ギルダ】リタ・ヘイワースとグレン・フォード
©Gilda/ギルダより引用

没したのは68歳だけど、40代の頃からすでにアルツハイマー病を発症していたんですってね、リタ・ヘイワース

でも「大女優」のプライドから、長い間その事実はひた隠しにしていたそうです。

私生活が完璧に神秘のヴェールに包まれたグレタ・ガルボとは言わないまでも、「手の届かない雲の上のピンナップガール」として偶像化されるにいたるには、良くも悪くもそういった彼女自身のプライドと努力も不可欠だったんでしょうね。

 

今すぐ美容院に行って「リタ・ヘイワースみたいな赤毛のフワフワパーマにしてください」ってオーダーしたくなるフィルム・ノワール、【ギルダ】です。

参考 フィルム・ノワール=1940~1950年代末にかけてアメリカで製作された、堕落して歪んだ人物を描いた陰鬱で退廃的な映画群。主に犯罪映画や探偵映画を指す。

 

 

 

映画【ギルダ】のあらすじザックリ

イカサマ賭博師のジョニー・ファーレルは、波止場で危険な目に遭ったところを通りすがりのマンスンという男に救われる。マンスンは会員制の賭博場のオーナーで、ジョニーはそこで働かせてもらうことにする。旅行から戻ったマンスンは、若く美しい女性ギルダを妻に迎えていた。

 

 

小説のタイトルにもなったリタ・ヘイワース

月並みですけど、私がリタ・ヘイワースを知ったのは【ショーシャンクの空に】を観た時です。

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【ショーシャンクの空に】脱獄後の雨に打たれるシーン

有名な映画ですからご存じの方も多いと思いますけど、【ショーシャンクの空に】で無実の囚人アンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)がコッソリ掘り続けている独房の横穴を隠すため壁に貼っていたのがリタ・ヘイワースのポスター。さらに言うならスティーヴン・キングの原作中編小説のタイトルはズバリ「刑務所のリタ・ヘイワース」です。

近年(?)ではデヴィッド・リンチ監督の【マルホランド・ドライブ】で、【ギルダ】のポスターを見た記憶喪失の女性が自分の名前を「リタ」と名乗る場面がありますよね。

【ギルダ】は、こんな風にセクシャル・アイコンとして未だにハリウッドで強い影響力を持ち続けているリタ・ヘイワースの出世作です。

【ギルダ】リタ・ヘイワースとグレン・フォード
©Gilda/ギルダより引用

 

イカサマ詐欺師ジョニーの“ファム・ファタール”

リタ・ヘイワースはイカサマ詐欺師であるジョニー・ファーレル(グレン・フォード)のファム・ファタール(=魔性の女、運命の女)を演じています。

でも最初からジョニーの恋人であるわけじゃなく、ジョニーの恩人で何やら世界規模で悪事を企んでいる会員制カジノのオーナー、バリン・マンスン(ジョージ・マクレディ)の妻ギルダとして登場するんですね。

【ギルダ】リタ・ヘイワース
©Gilda/ギルダより引用

初登場の場面でギルダがどうして髪をバッサってやるのかは永遠の謎。

この直前の彼女の行動の予測がつかない。下を向いて洗濯でもしてたんかいな。

 

【ギルダ】グレン・フォード
©Gilda/ギルダより引用

マンスンからお互いを紹介されたギルダとジョニーはびっくり、実は2人は元恋人同士だったってわけ。

世の中って狭いね。

 

手袋を「エロく」脱げるもんなら脱いでみてください

【ギルダ】はただひたすらリタ・ヘイワースが醸し出すフェロモンの泉に沈んでいればいい映画だと思います。

夫のマンスンと元カレのジョニーがギルダの一挙手一投足に振り回されてアタフタしてますけどほっときましょう。

【ギルダ】リタ・ヘイワース
©Gilda/ギルダより引用

作中ギルダが歌やダンスを披露するのは3度。

一度目はパンチがきいてるクロークのピオ(スティーヴン・ジェレイ)の前でギターを弾き語り。二度目はダンサーとして雇われたバーのステージで。三度目はマンスンの会員制カジノで。

【ギルダ】リタ・ヘイワース
©Gilda/ギルダより引用

三度目に歌う時ギルダが披露するのはストリップ・ショー

ストリップって言ってもドレスを脱ぐんじゃないよ?

手袋を脱ぐんです。

助手
手袋かい!

あ。

バカにしましたね?

 

普通なら手袋は「脱ぐ」じゃなくて「取る」か「はずす」と言うところを、私は敢えて「脱ぐ」って書いたんですよ?

 

いいさ、よく分かってないみたいだから観てみるがいいさ、下手なストリップよりそりゃあもうめちゃくちゃエロいんやから。

【ギルダ】リタ・ヘイワース
©Gilda/ギルダより引用

その“脱ぎたてほやほや”の手袋を客席に投げ入れられようもんならねえ。

投げ入れられようもんならねえ!!

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映画【ギルダ】の感想一言

朱縫shuhou

かつてジョニーとギルダの間に何があったのか、具体的な内容についてはどちらも固く口を閉ざしているんですけど(双方が被害者面しているので最終的にどちらが捨てたのかもよく分からない)、再会した瞬間恋の炎が再び燃え上がってるのは一目瞭然。

死ぬほど好きな相手にじゃないと「殺したいほどあなたが憎い」なんて言わないよ。

 

ステージで喝采を浴びるギルダも良いし、焼きもちを妬かせたいがために他の男と踊りながらチラチラとジョニーに視線を送る幼稚なギルダの「らしくなさ」も良い。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

>死ぬまでに観たい映画1001本

死ぬまでに観たい映画1001本

1902年公開の【月世界旅行】から2010年公開の【ブラック・スワン】まで。
一世紀以上に渡り製作されてきた世界中の無数の映画をたったの1001本に選りすぐり、一生に一度は観ておくべき不朽の名作としてまとめた無謀なリスト。

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