空飛ぶ瞬間

【E.T.】自転車に乗って空を飛ぶ!地球外生命体がチョコ食べる!

1982年/アメリカ/監督:スティーブン・スピルバーグ/出演:ヘンリー・トーマス、ドリュー・バリモア、ロバート・マクノートン、ディー・ウォレス、ピーター・コヨーテ/第55回アカデミー作曲・視覚効果・音響・音響効果編集賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

E.T.を見つめるエリオット達
©E.T. The Extra-Terrestrial/E.T.より引用

どっかの記事でも書きましたが、実は私、スティーブン・スピルバーグの作品(監督にしろ製作にしろ)ってあんまり好きじゃないです。

万人に受け入れられやすくてヒットする要素がたっぷり盛り込まれている反面、演出と脚色が過剰すぎる気がします。

本作に於いても、子供達や宇宙人は「純粋で正義」、大人達は「打算的で悪と明確な線引きがあって描かれます。ホント、そりゃまるで子供向けのディズニーアニメくらい分かりやすく。

 

スティーブン・スピルバーグのこういった「見え見えの演出」が苦手なんですけど、【E.T.】に関しては全然文句ない…やっぱりよくできた映画です。泣かそうとしてんのも「見え見え」なのに、絶対うるっときてしまうもんね。

他にも【グレムリン】とか【グーニーズ】とか(どちらも製作総指揮)、王道の子供向けファンタジーなんかは面白いのになあ。

戦争ものとかシリアスドラマとかは向かないんじゃね?

 

 

 

映画【E.T.】のあらすじザックリ

地球の探索に来ていた宇宙船が地球人に見つかり急遽離陸、その際離れた場所にいた一人の宇宙人が取り残されてしまった。町に迷い込んできた宇宙人は10歳の少年エリオットやその兄妹と出会い、「E.T.」と名付けられ大人達には内緒で共に過ごすようになる。

 

 

追う大人、チョコレートでおびき寄せる子供

のっけからヴィランズ(悪役)である大人と、主人公エリオット(ヘンリー・トーマス)の対比が面白い。

地球の森の探索のため、はるか太陽系のかなたからやってきた宇宙船。植物採集をしていて近くに地球人がいることに気付いた宇宙船は、離れた場所にいた一人の宇宙人を残して慌てて離陸してしまいます。

大勢の地球人がガチャガチゃと音を立てながら逃げる宇宙人を追う描写は悪役感たっぷり

 

一方で、自宅の物置小屋に隠れる宇宙人を見つけたエリオット少年は、鳥を罠にかけるみたいにチョコレートをテンテンと置きながら自分の部屋までおびき寄せます。

おびき寄せられるE.T.
©E.T. The Extra-Terrestrial/E.T.より引用
エリオット
大丈夫だよ、怖くないから。

エリオットの純真さに思わず微笑んでしまいますよね。先ほどの槍とか斧とか振りかざして獲物を追い回す原始人的な野蛮さをイメージさせる大人達の描写と余りに違う、静かで優しく暖かい場面。

スティーブン・スピルバーグはやっぱりこーゆー演出がめちゃめちゃ上手い。

 

エリオットは宇宙人を兄妹にも紹介し「E.T.」と名付けます。

 

でもE.T.を助けられるのは大人なわけで

川に落ちて瀕死のE.T.を助けにきた大人達なんてもう、変な白装束に防護マスク装着して、無感情で性根の腐った悪い人にしか見えないように描かれています。悪意すら感じるほど。

E.T.を救いにきたおっさんたち
©E.T. The Extra-Terrestrial/E.T.より引用

実験体にしたり解剖したりしようとしてる大人もいたかも知れないけど、良い大人だっているんだよ?とエリオットに言ってあげたいし、そう信じたい…。

 

でもこうして徹底的に大人達を「悪」として描くことで、ラストのE.T.が解放される場面での解放感が増幅されてるんですよね。

【E.T.】の大人達が「善」だったら、自転車で空を飛んでまで逃げることもなかったし、そもそもエリオットは大人しくE.T.を引き渡して宇宙人研究に協力してるだろうしね。

 

中間の立場であるオカンがちょっと面白い

(【E.T.】の世界では)「悪」として描かれる大人の一員であると同時に、「善」として描かれる子供達の母であるエリオットのオカンがちょっと笑えます。

ビビりつつも大事な息子の友達ってことで病気になったE.T.を介抱しようと頑張る姿が健気。

病気のE.T.
©E.T. The Extra-Terrestrial/E.T.より引用

それ以前に家帰ってきてこんなもんが台所に転がっとったら私やったら ゴキジェット噴射 やけどね。ああやっぱり大人ってだね、

 

 

自転車の名場面、そして鉄板の「子供の涙」

死んでしまったかに見えたE.T.は「蘇生」し、エリオット達の手によって科学者達の元から救い出されます。

 

自転車の前かごにE.T.を入れて警察や研究室関係者の車から逃げる場面は余りにも有名。

追い詰められた子供達の自転車がフワリと浮かび上がる瞬間は、分かっていてもやっぱり感動します。

E.T.は意外にも16キロしかありません。体重計に乗った時エリオットに「16キロしかないの?!そんなに太ってるのに?!」と言われてます。10歳の少年がE.T.を前かごに乗せて全力疾走するこの無茶なシーンへの伏線といえば伏線…?

チャリが飛んでる!
©E.T. The Extra-Terrestrial/E.T.より引用

 

そしてラストの演出は最強に汚い。狡猾。ズルい。

朱縫shuhou
朱縫shuhou

もうベッタベタやな~この映画~!

オチ読めるわ~!

って思ってても 絶対泣きますよこんなもん。

エリオットとの別れ
©E.T. The Extra-Terrestrial/E.T.より引用

 

映画【E.T.】の感想一言

朱縫shuhou
朱縫shuhou

初老の私にとっては陳腐な映画になってしまいましたが、子供がエリオットと同じくらいの年齢になったら一緒に観たいと思う名作です。

きっとエリオットと同じように純粋で綺麗な涙を流すことでしょう。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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