【恋人たちの予感】ビリー・クリスタルとメグ・ライアン

映画【恋人たちの予感】あらすじと観た感想。男女の友情はあるのか

【恋人たちの予感】ビリー・クリスタルとメグ・ライアン

1989年/アメリカ/監督:ロブ・ライナー/出演:ビリー・クリスタル、メグ・ライアン、キャリー・フィッシャー、ブルーノ・カービー、スティーブン・フォード

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

空港で再会するサリーとハリー
©When Harry Met Sally…/恋人たちの予感より引用

ハリー(ビリー・クリスタル)の意見に全面的に賛同してしまう映画。

私もセックスが絡んでくる限り男女の友情はないと思います。

セックスして「男女」の関係になった時点で「友情」という意味ではもうアウト。ていうか、「願望」だけでももうダメですよ。「こいつと寝たい」って思う時点でダメ。

私にも何でも話す20年来の異性の親友がたった一人だけいますが、セックスなんてしてませんし、したいなんて思ったことも思われたこともありませんもん。

 

どうしても親友とセックスしたくなったらもうその友情は終わると覚悟した上でどうぞ。

逆説的に言えば親友関係を終わらせて恋人関係を望むならセックスに持ち込むのが第一歩。恋人関係にもなれず親友関係も終わってしまう可能性も大いにありますけども。

 

諸刃の剣だね~。

【恋人たちの予感】です。

 

 

 

映画【恋人たちの予感】のあらすじザックリ

大学を卒業したばかりのハリーとサリーは便宜上同じ車でニューヨークに向ったが、事あるごとに意見が衝突し最悪の出会いとなった。5年後、空港で再会した2人は会話を交わすがこの時も口論になる。さらに5年後に再会した時、ハリーは離婚直前、サリーは恋人と別れたばかりだった。

 

 

喧嘩するってことは言いたいこと言い合えてるってこと

大学を卒業後、シカゴからニューヨークへ引っ越すサリー(メグ・ライアン)は、経費節約のため同じくニューヨークへ向かう親友の彼氏ハリー(ビリー・クリスタル)と、1台の車に乗り合わせて出かけます。

ニューヨークへ向かうサリーとハリー
©When Harry Met Sally…/恋人たちの予感より引用

この時ハリーは冒頭にも書いた素晴らしい持論を展開。

ハリー

男女の友情なんて絶対ないね。

君の男友達もホンマは君と寝たいと思ってるんや。

 

そんで1回でもセックスしたらその友情は終わる。

絶対的を射ている。賛成。正解。

そして結構かわいい女子に限って男女の友情は成立すると思ってる。

朱縫shuhou

んなワケないやろドアホ!

相手がよっぽどの不細工でもない限りチャンスさえあればいつだってヤりたいんじゃ男は!

しかし持論は正解やとしても初対面の女性に向ってセックスセックスと連呼してくるハリーもどうかしてる。

サリーはニューヨークに到着後、のちにこのドライブを「人生最悪の経験」と言うほど嫌悪感を持ったままハリーと別れることになります。

 

その5年後に偶然再会した時もお互いの意見はかみ合わず、さらにその5年後に出会った時も喧嘩ばっかり。

31歳になったサリー
©When Harry Met Sally…/恋人たちの予感より引用

でも最初に出会ってから10年が過ぎ、30歳を迎えた今現在パートナーがいない2人は、なんとなくいつも一緒にいる親友のような関係に落ち着いていきます。

ハリーの家で恋愛相談するサリー
©When Harry Met Sally…/恋人たちの予感より引用

紹介された女性をすぐにセックスに持ち込むプレイボーイ風のハリーは意外と一途で、浮気されて逃げられた元妻への気持ちを密かにずっと引きずってる感じ。

抜け殻のように無気力になって眠れない夜を過ごす…ウソん。

 

その点はサリーの方があっけらかんとしていて、5年付き合った彼氏と別れても「後悔はない」とケロリ。強がってるわけでもないみたいだし。

元彼の結婚を知ってサリーが号泣する場面がありますが、これだって別に元彼のことを忘れられなかったからじゃない。ただ「なんで自分は結婚してもらえなかったのか」って悔しくて泣いてるだけ。

自分のどこが悪いのか考えてみるけど思い当たらないから放置してるタイプ。

セックスマシンのハリーよりサリーの方がややこしい性格してるんですよね。

 

「同性の親友と寝る」なんてあり得ないでしょうが

男女問わず、何か哀しい出来事があって、友達になぐさめてもらうことなんて日々普通にあるでしょう。

ところがそれがさ、相手が異性でさ、めっちゃ酔ってる、とか、めっちゃ落ち込んでる、とか、普段と違う状況だった場合によ?やっぱり生物の本能が目覚めるワケですよ。

 

そんで半ば勢いでセックスした後はこんな顔になるのが鉄板。

セックスしちゃって呆然とするハリー
©When Harry Met Sally…/恋人たちの予感より引用

こんな顔になるのはまあ9割男性の方ですけどね。

女性って体を許した時点で少なからず相手のことを想ってますから。

本能のままに「親友」と豪語する異性と寝てしまって、すっきりしたあとに正気に戻り、こんな顔するのはほぼ男性。

 

それにしてもビリー・クリスタルのこの表情真に迫りすぎ。

 

 

ハリーの渾身のプロポーズを若い人に聞いてもらいたい

【恋人たちの予感】は、ハリーを演じたコメディアンのビリー・クリスタルのアクの強い演技がとにかく素晴らしい。

中でも今までひょうひょうとして掴みどころがなかったハリーが、切羽詰まって取り乱しながら訴える最後のプロポーズはサリーでなくても泣けてくるくらい最高。

ハリー

1日の最後におしゃべりしたいのは君や!残る一生を誰かと過ごしたいと思ったら早い方がええやろ!

とどのつまり「結婚」ってそうなのかも知れない。

 

1日の最後に夫とおしゃべりなんかしたくもない私はきっと結婚に失敗してる。

残る一生を夫と過ごすことだけはごめんこうむると思っている私はもうすぐ絶対離婚する。

 

結婚なんて別に何回でもやり直しはきくけど(こんな風に考えてるからあかんのか)、一発で生涯の伴侶を見つけることができるように、【恋人たちの予感】を観てシミュレーションしておくといいんじゃないでしょうか。

馴れ初めインタビューに応じるハリーとサリー
©When Harry Met Sally…/恋人たちの予感より引用

映画の要所要所にぶっこまれてくる老夫婦のなれそめインタビューもすごく素敵なものばかりだし、「結婚っていいなあ」って思えます。

もう一回別の人としたい。

 

 

映画【恋人たちの予感】の感想一言

朱縫shuhou

それにしてもメグ・ライアンの演技はいつも一緒やな…。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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