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【ギャンブラー】あらすじと観た感想。駄目なウォーレン・ベイティ

【ギャンブラー】ウォーレン・ベイティ 西部劇

1971年/アメリカ/監督:ロバート・アルトマン/出演:ウォーレン・ベイティ、ジュリー・クリスティ、ルネ・オーベルジョノワ、マイケル・マーフィー、バート・レムゼン

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

ジュリー・クリスティとシェリー・デュヴァル

©McCabe & Mrs. Miller/ギャンブラーより引用

寒い季節に観ると余計にサブくなる映画について書きます。

なんせ舞台は四六時中雪が降ってるカナダ国境のワシントン州にある炭鉱の小さな町。

正直言って内容はよく分からない。でも一度観たら忘れられない叙情的魅力は持ってる。人間で言うたら“雰囲気イケメン”。

 

監督はロバート・アルトマン

そうです、【M★A★S★H】のロバート・アルトマン監督です。

ああ~…。

よく分かんないの納得。

 

【ギャンブラー】です。

 

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映画【ギャンブラー】のあらすじザックリ

19世紀末。カナダとの国境近くの小さな町に流れてきた賭博師ジョン・マッケーブ。鉱夫たちから金を巻き上げて儲けた彼は町に賭博場を建てる。ある日コンスタンス・ミラーという女性が町にやってきて、マッケーブに資金援助を頼み、賭博場と売春宿の共同経営を願い出る。

 

 

一世一代の大博打で惨敗するギャンブラーのお話

カナダ国境のクソ寒そうな小さな町にふらりと流れ着いた賭博師ジョン・マッケーブ(ウォーレン・ベイティ)。堂々としていて口が達者で、なんだか「ただ者じゃない」って雰囲気。

小さな町へやってきたジョン・マッケーブ

©McCabe & Mrs. Miller/ギャンブラーより引用

彼は炭鉱夫たちをカモにしてトランプで儲け、この町に賭博場を建てます。

 

しかし男勝りの商売女コンスタンス・ミラー(ジュリー・クリスティ)が現れたことによって、彼のメッキは音を立ててはがれて行きます。

コンスタンス・ミラーがやってきた

©McCabe & Mrs. Miller/ギャンブラーより引用

商売女であるミラーは賭博場を建てたばかりのマッケーブに目をつけ、賭博場にハイカラな売春宿を併設して自分を共同経営者にして欲しいと頼み込んできます。

この時のミラーのプレゼンはエリート営業マン顔負け。町で大きな顔してたマッケーブもたじたじ。

しかも口だけでなく、若く陽気で美しい商売女をそろえた清潔な雰囲気の売春宿はたちまち大繁盛。数字の計算もロクにできないマッケーブは経営の手腕も抜きんでた切れ者のミラーにあれよあれよと舵を奪われて行きます。

 

何もやらかしてくれなかった“ギャンブラー”

町は次第に大きくなり、そんなマッケーブとミラーの店に大手不動産会社が目を付けます。

ここで大博打に出るマッケーブ。

マッケーブは不動産会社の使いっ走りシアーズ(マイケル・マーフィー)が提示した買取金額を内心ウハウハしながらも一旦拒否。

翌日にはこちらの破格の言い値で泣きついてくることに賭けたのです。

 

しかしシアーズは交渉に応じることなく町を出て行ってしまいます。

そして代わりに手っ取り早く差し向けたのは 殺し屋。

マッケーブ殺害に差し向けられた殺し屋

©McCabe & Mrs. Miller/ギャンブラーより引用

ここでもシアーズの不動産会社を怒らせたらヤバイってことにいち早く気付いていたのはミラーで、マッケーブは自分のことを「大勝負に打って出るイカした賭博師」って過大評価してたっぽい。

熊みたいにヤバそうな殺し屋を見るなり怖気づいて弱気の交渉に転じるマッケーブの情けなさが止まらない。

およそこれまでの西部劇のヒーローとはかけ離れたこの感じは、【真昼の決闘】にも通じるものがある…。

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シアーズと掛け合って賭博場の売却額を釣り上げようとするマッケーブには、確たる勝算があるんだと思ってました。邦題も【ギャンブラー】だし、一世一代の賭けをして、相手がそれに乗ってきて大儲けする、という筋書きなんだろうなと。

主人公がこれで終わるわけないと。

 

しかしシアーズの相棒も言ってますが、実はマッケーブは何も考えてなかったのです。

垂らした釣り糸に誰も引っ掛かってこず、おまけに殺し屋まで差し向けられる不運に自分を追い込む。

突如として経営者としてのプライドに目覚め、一か八かの賭けに出た三流賭博師マッケーブは、殺し屋は撃退したものの自分も深手を負い、結局実態は三流賭博師のまま、冷たい雪の中で動かなくなってしまいます。

雪の中で動かなくなるマッケーブ

©McCabe & Mrs. Miller/ギャンブラーより引用

時代背景としてアメリカン・ニュー・シネマの隆盛があった時期の映画のはずなんですけど、その流れの真逆を行く静かすぎるエンディング。

壮絶な死を遂げるも凡人にはない力強さを持っていた【俺たちに明日はない】のクライド・バロー(ウォーレン・ベイティ)の時とは余りにもかけ離れた小物っぷり。

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最後の最後まで、愛したミラーに他の男と同じように「金を払ってヤらせてもらう」ことしかできなかったのも哀しすぎて笑ってしまう。

そしてその感情を代弁する歌が、歌がホントにしびれるんです、歌が。

 

 

静かな異色の西部劇

【ギャンブラー】の概評を“雰囲気イケメン”とは我ながらうまい事言うた。

めっちゃカッコいい(=面白い)訳ではないんですよ。

ただ何となく忘れられない。

売春宿で踊る娼婦と客

©McCabe & Mrs. Miller/ギャンブラーより引用

全編に流れるやさぐれた歌も、凍った池の氷の上をダンスする町民たちも、暖かくて楽しそうな売春宿も、観たあと何年経っても記憶に残る。

例えば「あの雪深い町で教会が火事になるのは何て映画やったっけ…」と、何かの拍子にふと思い出してしまう系の叙情的名画です。

 

 

映画【ギャンブラー】の感想一言

朱縫shuhou
朱縫shuhou

雪で埋まって動かなくなったマッケーブにかける言葉は、「だから止めとけって言ったのに~…」しか見つからない…。

 

男ってホントに、一生に何度かは言い出したら聞かない時がありますよね。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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西部劇
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天衣無縫に映画をつづっている人
朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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