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【真昼の決闘】映画レビュー:ビビっててもゲイリー・クーパー

西部劇
 20秒で読める概要とあらすじ

1952年/アメリカ/監督:フレッド・ジンネマン/出演:ゲイリー・クーパー、グレイス・ケリー、トーマス・ミッチェル、ケティ・フラド、ロイド・ブリッジス/第25回アカデミー賞主演男優・ドラマコメディ音楽・歌曲・編集賞受賞

ウィル・ケーンが美しい新妻エイミーとささやかな結婚式を挙げその日限りで保安官を退職し町を出ようとしていた時、5年前に逮捕した悪漢が釈放され復讐のためこちらに向かっているという知らせが入る。悪漢との対決に備えて準備をするケーンだったが、町の人々はこれを良く思わなかった。

※このブログはネタバレしようがしまいが気にせずただ映画について書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

真昼の決闘タイトル

©High Noon/真昼の決闘より引用

【スーパーマン】とか【スパイダーマン】とか【バットマン】とか、あバットマンは生身の人間か、えっと【ハルク】とかさ、
何かしら不死身的な身体能力を持っているならともかく、刺されれば血が流れ、撃たれれば命を奪われる、私と同じ生身の人間が巨悪に立ち向かうのって怖くないの?っていっつも思ってましたよ。

戦争でもないのに自分の正義や大切な誰かの為に命を賭けて戦う…そして勝つ。現実には有り得ないからこそかっこよくて憧れた西部劇のヒーロー達。

【許されざる者】のマニー(クリント・イーストウッド)はたった一人で並み居る敵をなぎ倒し、【シェーン】のシェーン(アラン・ラッド)は農村を救い孤独を恐れず去って行く。

朱縫shuhou
ええ~…

みんなすごいすごーい…かっこいい~…

しかし!

この【真昼の決闘】でのケーン(ゲイリー・クーパー)は なんと!

自分がかつて逮捕した殺し屋が復讐にやってくると聞いてビビりまくり!

すぐ逃げろと言われて無事逃げおおせたというのにまた戻ってきたかと思ったら町中みんなに「助けてくれよ~」と協力を要請し、断られたらまた「逃げよっかな…どしよっかな…」と逡巡し…。

朱縫shuhou
ええ~い、ハッキリせんか~い!

…いやいや。

絶対こんなヒーローもおるでしょうよ。チビるくらい怖くて当たり前。逃げ出したくて当たり前。かといって非協力的な町民の反応だって分からなくもないです。登場人物みんなが人間臭くて大好きな映画。

それでもケーンはヒーローです。

 

 

とりあえず後にモナコ公妃となるグレイス・ケリーの美しさよ

後のモナコ公妃グレイス・ケリー

©High Noon/真昼の決闘より引用

町では美しきエイミー(グレイス・ケリー)の結婚式が執り行われています。

まあ~この美しさったらないよね。もう人形。フランス人形ってグレイス・ケリーをモデルに作ったんちゃうん?
またこの衣裳がね、全幕ウエディングドレス姿なんですけどもうヤバいくらいの神々しさ。ホントに美しい人には画像の加工も修正も不要。

ケーンとエイミーの結婚式

©High Noon/真昼の決闘より引用

この美しいエイミーの横に立つのがオトンのケーン(ゲイリー・クーパー)。

さてと。

花婿は?どこどこ?

判事のおっさん
ケーンは、エイミーを妻とし、生涯変わらぬ愛を誓うか?
ケーン
誓います
朱縫shuhou

お前が旦那か~い!!

…正直無理がある。

いくら相手がゲイリー・クーパーでもこのキャスティングだけは無理がある…。完全にオトンにしか見えんでしょこれ。

 

 

釈放された悪漢に狙われるケーン

結婚式のさなか、札付きのワルで5年前にケーンが逮捕した悪漢が釈放され、どうやら仲間達と4人でケーンに復讐を企てているらしいという知らせが舞い込みます。

 

どちらにしろ今日を最後に保安官の職を退き町を出る予定だったケーンは、エイミーにも危険が迫るかも知れないためそのまま急いで馬車で町を出ます…が。

逃げても追って来られるであろうと考え直し、立ち向かう決意をします。

 

妻も部下も旧知の友も酒場でも教会でも…

まずケーンを見放したのは新妻エイミー。女性は危険に立ち向かおうとする男のフロンティア・スピリットは全然理解できへんからねえ~…。

続いて部下も、友も、馴染みの酒場や教会で声を掛けても、誰も一緒に戦ってくれる者はいません。

灼熱の中協力者を求めて駆けずりまわるケーン

©High Noon/真昼の決闘より引用

ジリジリと灼け付く太陽の下、一人じゃりじゃりと足音を立てながら協力者を求めて町を彷徨うケーンの姿はこれまでの「西部劇のヒーロー」と呼ぶには余りに惨め。

教会では、「今までケーンがどれだけこの町に尽くしてくれたか忘れたのか!」「ケーンが町を平和にしてくれるまで女子供は外も歩けなかったのに!」と擁護する声もありましたが、満場一致の結論は「…町で騒ぎを起こさず一人で逃げてくれ」

…くっそ~…でも流れ弾には当たりたくない気持ちも分かる…!

 

協力を拒まれ、すごすごと教会を後にするケーン。傍らでは子供達が元気に外で遊んでいます。見守る大人達なんていません。

…こんな平和もケーンなしでは有り得なかったであろうに…。

 

 

今観ると軟弱な男性と強い女性の対比が印象的

ケーンは死闘の末に4人の悪漢を倒します。

ケーンを守るため4人の悪漢の内1人を殺してくれたエイミーだけを抱きしめ、事態が収束してからのろのろと家から這い出して来る町民達に一瞥くれて、何も語らずそのまま町を出るケーン。

ヘレンとハーヴェイ

©High Noon/真昼の決闘より引用

【真昼の決闘】に出てくる男性達は、ケーンを始め一般的なヒーロー像とはかけ離れたかっこ悪さを持って逆に観客を魅了している訳ですけど、女性の権利云々が叫ばれることが多くなった現代に改めて観てみると、めっちゃ女性が輝いてる映画だなと思いました。

エイミー然り、ケーンの元カノの酒場の店主ヘレン(ケティ・フラド)も、危険を察して町から逃げはするもののその逃げる際の手際の良さや逃げる根拠も明確で、情けない男どもには一切口を挟ませません。

 

下手したら主演のゲイリー・クーパーより存在感を発揮している二人の女性にもご注目ください。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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