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【未来世紀ブラジル】エンディング含めたネタバレあらすじと感想

サム・ラウリー勤務中 近未来
©brazil/未来世紀ブラジルより引用
映画の概要と注意事項

1985年/アメリカ/監督:テリー・ギリアム/出演:ジョナサン・プライス、キム・グライスト、ロバート・デ・ニーロ、マイケル・ペイリン、キャサリン・ヘルモンド、イアン・ホルム

注※このブログは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

サムの夢

©brazil/未来世紀ブラジルより引用

リビングで私が観ているこの映画を横からチョロチョロとのぞいていた夫がしばらくして放った言葉。

お前よーこんなワケの分からん映画観られるな

ほっといてくれ、

私も今「なんやこの映画、ワケわからん」と思いながら観てんねや。

 

ハイ、本日は終始ワケの分からんぶっ飛んだ世界観のおかしな映画、【未来世紀ブラジル】です。

 

 

映画【未来世紀ブラジル】のあらすじザックリ

20世紀のどこかの国。情報省はテロの容疑者「タトル」を「バトル」と打ち間違えてしまい、無関係なバトル氏を無理やり連行していく。情報局に勤めるサムはこのミスを隠ぺいしようとしていたが、バトル氏逮捕に抗議している女性が夢に出てくる美女にそっくりであることに気付く。

 

 

ディストピア映画の金字塔らしい

監督はイギリスのコメディ軍団「モンティ・パイソン」のメンバーで【12モンキーズ】【フィッシャー・キング】で知られるテリー・ギリアム

ディストピア映画の金字塔的作品であると聞いていたのでとっても楽しみにしつつこの度初めて鑑賞しましたが、実にファンタスティックな映画でした。

期待してたものとは全然違った意味で。

参考 ディストピア…ユートピア(理想郷)の反対とされる世界観。「絶望郷」、「暗黒郷」などと訳される。

 

 

ダクト・ダクト・ダクト…ダクトと情報が支配するディストピア

舞台は「20世紀のどこかの国」

「情報局」なる機関と、世界中に張り巡らされた「ダクト」がすべてを支配する世界。

 

【未来世紀ブラジル】の世界ではダクトはライフライン的な重要な役割を担っているらしく、公的な取り交わしや電化製品の調節など、すべてこのダクトを通して行われています。

情報局や高級住宅街らしき場所が無機質な壁で覆われているのはこのダクトを隠すため。片や貧困層の居住区ではこのダクトはむき出しになっていて、生活空間を圧迫しています。

バトル家

©brazil/未来世紀ブラジルより引用

そして情報局では日々無数の書類が印刷されたりコピーされたりしてあっちこっち行き交っています。

何をするにも複雑な書類と受取の署名が必要で、「情報管理」というよりは「書類管理」。近未来の話のくせにデータ化には程遠くアナログな書類に頼ってるところが面白い。

人間にICチップでも埋め込んでそうな世界観なのにそこは書類なんかい。

 

ダクト修理は勝手にやっちゃダメだよロバート・デ・ニーロ

ある日情報局に勤めるサム・ラウリー(ジョナサン・プライス)宅の暖房が壊れます。

サム・ラウリー(ジョナサン・プライス)

©brazil/未来世紀ブラジルより引用

ダクト修理サービスにTELするも多忙のため受け付けてもらえず、クリスマス近い寒さの中サムが凍りそうになっていると、一人の不審な男が訪ねてきます。

その名は「モグリの修理屋」タトルロバート・デ・ニーロ)。

"ハリー"と名乗るタトル

©brazil/未来世紀ブラジルより引用

タトル
“ハリー”と呼んでくれ

いやどうでもええ。

 

この世界でダクト修理をできるのは正式な手続きを済ませたダクト修理サービスの社員のみで、タトルのように技術を持っていても勝手に修理するのは違法。

しかしタトルはテキパキと暖房の修理を済ませ颯爽とサムの家を後にします。

 

あ、ロバート・デ・ニーロの出番凄く少ないんで。

ここでよく見といた方がいいですよ?

 

情報局の誤認逮捕が招いた事件

ところで、情報局が支配するこの世界ではテロが多発中。

テロの容疑者リストの書類には「タトル」の文字が。

サム宅のダクトを修理に来てくれた彼こそが「テロの容疑者タトル」その人でありましたが、容疑者リストの上に虫がつぶれて「バトル」として印刷されてしまい、無実のバトル氏が連行されてしまいます。

ほれみろ紙ベースなんぞで管理しとるから…。

 

バトル氏が連行される一部始終を見ていたバトル家の上階に住んでいるジル・レイトン(キム・グライスト)は、情報局に抗議を申し立てにやってきますが、ことごとく門前払いをくらいます。

情報局のおっさん
情報局の書類にミスはない

いやだから、書類に虫がつぶれてたんやって!

ミス以下じゃ!

ジル・レイトン

©brazil/未来世紀ブラジルより引用

情報局の受付に現れたジルを見て驚いたのはサム。

だってジルは夢で戦士となったサムが救い出す美女に瓜二つだったもんで。

 

夢の中の憧れの人だった美女が現実のものとなって目の前に現れ、すっかりジルに心を奪われてしまったサムは、誤認逮捕してしまったことを隠蔽しようとする情報局から彼女を守るために命を懸けます。

 

 

エンディングを巡るユニバーサルとテリー・ギリアムの戦い

本作品をつくったテリー・ギリアムと配給のユニバーサル・スタジオの対立の歴史はよく知られている。スタジオがかなりの短縮版を公開しようとしたのに監督が抵抗し、結局、挑戦的な映画をアメリカで公開するのに成功したという経緯が、この映画に関する興味をすべて吸収してしまいがちだ。

出典:「死ぬまでに観たい映画1001本」

この映画のエンディングでは、情報局に捕まり犯罪者として拘束されたサムが、以前消え去った時と同じように颯爽と現れたタトルに救い出されます。

そのお面なんなん

©brazil/未来世紀ブラジルより引用

タトル
“ハリー”と呼んでくれ

うん、どうでもええから。

 

そして死んだと思われていたジルと一緒に平和な田園へ逃げ延びる…

 

と、

 

いうのがユニバーサル・スタジオが推した方。

 

テリー・ギリアム監督がどうしても公開したかった方(DVD収録の方)のエンディングでは、(恐らく)タトルが救いに来たところからがすでにサムの幻想で、激しい拷問を受けたサムはそのまま精神を破壊され廃人と化してしまいます。

廃人とかしたサム・ラウリー

©brazil/未来世紀ブラジルより引用

これはどうなんでしょうね?

私は絶対テリー・ギリアム監督派ですけども?

だってこの映画の内容で最後だけハッピーエンドっておかしいでしょ?

 

しかも最後のこのオチをカットしてしまうと、タトルが紙屑に巻かれて消えてしまうのも整形依存症のオカンの葬式も説明がつかない。

いやまあ、説明がつかない場面なんて他にもなんぼでもあるけどさあ。

このラストをぶっちぎるってあーた、配給元っちゅーのは無茶なことをしよるんですなあ。

 

タイトル【未来世紀ブラジル】の意味

色々調べてみましたが、タイトルの意味について明確に言及しているソースを見つけることはできませんでした。

それでも邦題の未来世紀ブラジル】なら、まだなんとか近未来のSF感だけは汲み取ることができますよね?

 

ところがなんと原題は【Brazil】

映画の冒頭で「20世紀のどこかの国」って言うてんのに【Brazil】

実はのっけから派手にかましてきとるワケですね。

 

どうやら映画全編に流れる印象的なテーマ曲「ブラジルの水彩画」のタイトルから取られた説が有力?

 

この映画に関してはタイトルを考察することに余り意味はなさそうなんでスルーしときましょう。

 

 

映画【未来世紀ブラジル】の感想

ストーリーはもうどうでもいいんですけど(おーい)、テリー・ギリアムがちょいちょいぶっこんでくる小ネタが死ぬほど面白い。

一番笑ったのは足を踏まれたシャーリー(キャスリン・ポグソン)がサムをにらみつけるこのカット。

©brazil/未来世紀ブラジルより引用

助演女優賞モノのええ表情しよる。

 

そして舞台がクリスマスだもんで、各場所でリボンが巻かれた怪しげな包みがバラまかれ、その中身が一切分からないのも意味不明。

サンタクロースに「何が欲しい?」と聞かれた子供達は「クレジットカード」って言ってるし。

 

だから世界観が分からへんって。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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近未来
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「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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