1992年/アメリカ/監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ/声の出演:スコット・ウェインガー、ロビン・ウィリアムズ、リンダ・ラーキン、ジョナサン・フリーマン/第65回アカデミー作曲・歌曲賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

この映画について知りたいことがあります。
無敵のランプの魔人ジーニーの声にロビン・ウィリアムズがキャスティングされたのはどの段階なのでしょうか?
製作が決まった段階で?
キャラクターデザインの段階で?
少なくともアニメーションが出来上がってからキャスティングされたとは到底思えません。
だって魔人ジーニーって、まるでロビン・ウィリアムズのイメージそのものなんだもの。
「アラジンと魔法のランプ」を原案として製作され、挿入歌の“A Whole New World”がアカデミー賞歌曲賞を受賞したディズニーアニメ、【アラジン(1992)】です。
映画【アラジン(1992)】のあらすじザックリ
心優しい盗人の青年アラジンと相棒アブー
砂漠の国アグラバーで相棒の猿のアブーとともにケチな盗人暮らしをしている青年アラジン。

今日もたった一切れのパンを盗んだアラジンを血眼で追いかけてくる役人達を振り切り、ご相伴にあずかろうとしていたその時です。
ふとお腹を空かせた姉弟が目に入ったアラジンは、必死こいて手に入れたパンをあっさり渡して良い人フラグを手に入れます。

本当ディズニーの作品は分かりやすくていいですよねえ。
ここでは盗人を捕まえようとしている役人がまるで悪の組織みたいに描かれますもんね。いやいや、ちゃんと仕事しとんねん仕事。
そしてなぜか働くことなく盗みばっかり働いてる風来坊が善人のように描かれるというディズニーにありがちな夢の世界の矛盾。
どうして善人で賢い設定のアラジンがこんな(ホームレスの盗人)状況に追い込まれているのか分かんないですけど、もしかしたらこの時代この国では、孤児(私が今決めた)であるアラジンには就職口すらもないのかも知れないですね。
羽賀研二から声優が変わった日本語吹き替え版
何を隠そう私、【アラジン(1992)】のVHS持ってました。ビデオね、ビデオ。
でももうVHSの再生機器もないもんで、数年前新たにDVDソフトを購入したんですね?
そのDVDを吹き替えで再生した時に驚かされましたのです。

アラジンの声が変わっている…!
そうなんです、メディア発売当初(1993年版)アラジンの日本語吹き替えをしていたのは羽賀研二だったのに、2007年の恐喝・詐欺事件の煽りを受けて2008年版から三木眞一郎に変更されているんです!
…羽賀研二の吹き替え、すごいマッチしてたのに残念ですよホント…。
いや今の三木眞一郎がダメって言ってる訳ではなく、何回も、ホントに何回も何回も観ているうちに、セリフも言葉を発するタイミングもすべて羽賀研二の声でまるごと「覚えて」しまっていたので、違和感だけでも尋常じゃないんですよ。
こういった歴史的名作に関わった人達は作品そのものが闇に葬られるような事件は起こさないでいただきたいもんです。
市場にやってきた王女ジャスミンに恋をした
ある日いつものようにアラジンがアブーと一緒に盗んだリンゴをかじっていると、何やら見かけない美女が市場の商人と揉めている様子。
見事な機転で彼女を救ったアラジンは自分の住処へ案内し、お互いの境遇と夢を語り合い、恋に落ちちゃいます。

この美女こそは実は城を抜け出してきたアグラバーのジャスミン王女で、アラジンは王女を探しにやってきた衛兵達に引っ立てられてしまいます。
ロビン・ウィリアムズにしか見えない魔人ジーニー
アラジンがランプの魔人と出会うきっかけを作ったのはアグラバーの国王に仕える大臣である邪悪な魔法使いジャファー。

表向きは忠臣を装いながら、虎視眈々と王座を狙っています。
ジャファーは変な占いの力で「魔法の洞窟」に強力な魔人を呼び出すことができる「魔法のランプ」が眠っていることを突き止め、そしてこの洞窟に入れるのは「ダイヤの原石」であるアラジンだけであることを知ります。
アラジンを陥れようとするジャファーによって洞窟に閉じ込められたアラジンは、偶然魔法のランプをこすってしまいます。
たちまちランプからは煙が噴き出し、渦巻く風と共に現れたのは青い色した巨大な魔人ジーニー。

じゃじゃーん!!
てスポットライト当たってるし。
いえ、こんなのに突っ込んでいてはいけません。
【アラジン(1992)】は類まれに見るディズニーの世界観を良い意味でぶち壊した作品です。
だから言ってるんですよ。
この映画はロビン・ウィリアムズありきで製作されたんちゃうんかって。
アラビアンな世界観になぜか現代人にしか通じないはずのハイテンションな一発ギャグやブラックジョークをバッコンバッコン投下してくるジーニー。
何度観ても何ヶ所かは本気で爆笑してしまいます。

このキャラクターを「魔人やからいいねん」で押し通してしまったディズニーに喝采を送りたい。
なんやったらタイトル【ジーニー】でも良かったんちゃうかな。
映画【アラジン(1992)】の感想一言
【アラジン(1992)】は2019年に実写映画化が決まっていて、魔人ジーニー役にはウィル・スミスがキャスティングされています。
果たしてウィル・スミスは、アニメ版の最後にジーニーが世界旅行に飛び立つ前のこの格好はしてくれるんかなって楽しみにしてます。

世界観をぶち壊すことになったとしても、是非アロハシャツを着てゴルフバッグを抱えてグーフィーの帽子をかぶってはしゃいでいただきたい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。