写真撮影中のドロシー

映画【トッツィー】あらすじと感想。ミセス・ダウトといい勝負

写真撮影中のドロシー

1982年/アメリカ/監督:シドニー・ポラック/出演:ダスティン・ホフマン、ジェシカ・ラング、ビル・マーレイ、テリー・ガー、ダブニー・コールマン、シドニー・ポラック、ジョージ・ゲインズ、ジーナ・デイヴィス/第55回アカデミー助演女優賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

調子に乗っちゃうドロシー
©Tootsie/トッツィーより引用

公開当時ダスティン・ホフマンの女装が話題になったコメディ映画、【トッツィー】

化けますよねえこの人って本当に。

この前作が【クレイマー、クレイマー】の仕事と家庭の両立に苦悩するシングル・ファーザーの役ですもんね。

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【卒業】の純情青年も【真夜中のカーボーイ】の胡散臭い浮浪者も【レインマン】のサヴァン症候群の青年も【ムーンライト・マイル】の哀しい父親も、難しい役どころを見事に演じ分けて人気俳優のまま長いキャリアを築いています。

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ダスティン・ホフマンとジェイク・ギレンホール

 

ところでダスティン・ホフマンが低身長なのは周知の事実ですが、【トッツィー】で女装することによってもう一つ明るみに出てしまったことがあります。

それは顔のデカさ

これまで彼を見て「背低いなあ」と思うことはあっても特に「顔デカいなあ」と思ったことはなかったんですけど、大きなウィッグを被ってウエストを絞り華奢な衣裳に身を包んだ女装姿になると相当顔がデカいことがわかります。共演の女性だけでなく男性と比べてもです。あの高身長のビル・マーレイと比べても顔だけは断然デカい

 

まあそんなこと映画本編にはまったく関係ないんだけどね。

参考 トッツィー=娘さん、お姉ちゃん、売春婦などの意味。

 

 

 

映画【トッツィー】のあらすじザックリ

行き過ぎた「演技論」を持ち謙虚さに欠け、40歳手前になっても俳優業は鳴かず飛ばずのマイケル・ドーシー。人気TVドラマのオーディションに挑みようやく役を掴むことができたが、合格したのは女装したマイケル=「ドロシー・マイケルズ」としてだった。

 

 

自説に固執しすぎる俳優マイケル・ドーシー(39歳)

その融通の利かない自分だけの「演技論」ゆえに、自分が納得いかない限りはてこでも演技をしようとしない自称“俳優”マイケル・ドーシー(ダスティン・ホフマン)。

「こんなんおかしい」と思ったら相手が舞台監督だろうがプロデューサーだろうが食って掛かり、共感を得られにくい突飛な持論を繰り広げては撮影現場を混乱させるがゆえに業界の評判は最悪。継続的な役者の仕事はひとつもなく、脚本家の卵である親友兼同居人のジェフ(ビル・マーレイ)とともに食堂でアルバイトして日銭を稼ぐ日々。

食堂でアルバイトをするマイケルとジェフ
©Tootsie/トッツィーより引用

この日、マイケルのための大きな誕生日ケーキにささっていたのは39本のろうそく。

39歳ねえ…。

ぼちぼちねえ。夢を追いかけて芽が出ないなら出ないでスッパリ諦めるとか定職に就いて幸せな家庭を築くとか、身の振り方を真剣に考えなければならない年齢ですわね。

演技への情熱は素晴らしいけど、時に諦めることも大事やで?

 

ダスティン・ホフマンが小綺麗なおばはんに!

ある日マイケルは友人のオーディションに付き添うことになりました。熱心に演技指導してもらったにもかかわらず秒速で落選してしまう友人。

何を思ったかその翌日、マイケルは友人が落ちたオーディションにシレっと参加。

結果は見事合格。

射止めた役はお昼の人気メロドラマ「病院物語」の事務長役。

「病院物語」撮影現場
©Tootsie/トッツィーより引用

で、女性

自分の思う演技をやらせてもらえなかった今までの鬱憤を晴らすかのように、女装したマイケル=「ドロシー・マイケルズ」は自分なりの「事務長」を演じて、見る見るうちにお茶の間の人気者になってゆきます。

 

どうして女装しただけで事態が好転したのでしょう?

思うに「ドロシー」を演じた上にさらに「事務長」を二重で演じたことで、マイケルの有り余る“演じたい”パワーが分散されでもしたのではないでしょうか。

こうしてマイケルの才能は変なタイミングでようやく開花します。

 

さて、国民的スターになった「ドロシー」の正体を知っているのはエージェントのジョージ(シドニー・ポラック、監督兼任)と親友のジェフのみ。

下の画像なんかはですね、長年連れ添った夫婦のほほえましい瞬間を捉えた写真のように見えるけど違います。

ジュリーの実家で休日を楽しむドロシー
©Tootsie/トッツィーより引用

中身は おっさんとおっさん です。

 

マイケルは共演女優のジュリー(ジェシカ・ラング)に恋をし、ジュリーの親父(チャールズ・ダーニング)と共演俳優のジョン(ジョージ・ゲインズ)はドロシーに恋をし、ジュリーは親友だと信じていたドロシーがレズビアンだと勘違いしてショックを受ける。

演技指導してもらうジュリー
©Tootsie/トッツィーより引用

もうカオス。

 

個人的にはマイケルが夜中の2時にジョージの元へ駈け込み、(ジョージにとっては)意味不明なことを喚き散らす場面、そしてそこからのしっちゃかめっちゃかぶりが好きです。

この時の問答に【トッツィー】の面白さが凝縮されてるような気がします。

 

 

映画【トッツィー】の感想一言

朱縫shuhou

どうしても1993年のロビン・ウィリアムズ主演【ミセス・ダウト】とカブってまいますよね。ストーリーは全然違いますけど「女装対決」という意味で。

ダスティン・ホフマンは顔がデカかったけどロビン・ウィリアムズはガタイがよろしかったなあ。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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