どうして彼女の前髪は立ってるのでしょうか

映画【メリーに首ったけ】前髪どした?ヘアジェルじゃねえよ!

1998年/アメリカ/監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー/出演:キャメロン・ディアス、ベン・スティラー、マット・ディロン、リー・エヴァンス、クリス・エリオット、リン・シェイ

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

デートするテッドとメリー
©There’s Something About Mary/メリーに首ったけより引用

最初に観た時笑いすぎて腹よじれそうでした。

明るいエロと下品な下ネタ大好きなんです。

 

監督は下劣でおバカなコメディを愛することで有名なファレリー兄弟。時々コーエン兄弟と間違えます。ベッタベタですけどジム・キャリーと組んだ「ジム・キャリーはMr.ダマーシリーズ」なんてもう最高。

 

1994年の【マスク】で鮮烈な映画デビューを飾ったキャメロン・ディアスの4年後の作品で、彼女をさらにハリウッド女優の高みへ飛躍させたロマンティック・コメディ【メリーに首ったけ】です。

 

 

 

前髪が気になる映画【メリーに首ったけ】のあらすじザックリ

ルックス良し・スタイル良し・性格良しと三拍子そろった魅力溢れる女性メリー。出会う男はみんな彼女の虜になっていく。一途にメリーを思い続けているものの学生時代の失態から顔を合わすことができなくなっていたテッドは、13年ぶりに彼女に会うことを決意する。

 

 

男子生徒の憧れの的、メリー

卒業プロムパーティを控えた男子高校生達の目下の関心事は、眩しい笑顔に抜群のスタイル、弱者を労わる優しい性格(プラス後に整形外科として開業し高額所得者の仲間入り)、誰もが憧れるキュートな同級生メリー(キャメロン・ディアス)が、誰とプロムに参加するかってこと。

よだれを垂らしてメリーを見つめる男たち
©There’s Something About Mary/メリーに首ったけより引用

歯列矯正のブリッジがまぶしいテッド(ベン・スティラー)もそんなメリーに憧れを抱く一人…でもテッドにとってはメリーなんて余りに高嶺の花すぎて、話しかけることさえできゃしません。

プロムにはそこそこの女子でも誘うしかないやね…、と100%以上の自信を持って諦めていた時、目の前に高校生におちょくられてる知的障害の男の子が…。

テッド
ちょっとおい、やめとけって…!

自分が殴られてでも男の子を救ったテッドに駆け寄ってきたのはなんとメリー。

メリー

助けてくれてありがとう!

この子私の弟なの!

驚いたことにこの偶然のきっかけに喜んだのはテッドだけではなかった様子。なんと渡りに船とばかりにメリーの方からテッドをプロムに誘ってくれます。

後でわかることですが、もともとメリーもテッドを気に入ってたみたい。特に笑うとぎらりと光って見える歯列矯正のブリッジがキュートだったとか…変なツボやな。

 

プロム当日の大事件

この映画で最初に大爆笑する事件はプロム当日、おめかししたテッドが迎えに訪れたメリー宅で起こります。

黒人男性

お前だれ?

メリーはイケメンと一緒にプロム行ったけど?

呼び鈴を押したテッドの落胆する姿を見て死ぬほど笑う悪戯好きの黒人のおっさんは、メリーの義父。

私はここが一番おもろかったんちゃうかってくらいのたうち回って笑いますけど、ちょっとハマらん人もいるかも知れないんで軽くスルーしときます。

このオトン、もっと全編絡んで欲しかった…。

 

万人受けするのはむしろその後。

お手洗いを借りたテッドに襲い掛かる苦難の数々。

トイレであれ挟むテッド
©There’s Something About Mary/メリーに首ったけより引用

いやもう っしょーっもないよ?

大真面目に っしょーっもないこと考えとるわファレリー兄弟。

【メリーに首ったけ】製作した頃、ファレリー兄弟は40代前後や思いますけど、まあ~中年男性が っしょーっもないこと考えとるわ。

もっと考えることあるやろ。

 

 

プロムの日の大事件から13年…

ひー。笑った笑った。

いや本編こっからやし。もー勘弁して。

 

プロムパーティの後メリーは引っ越してしまい行方知れずに。

無情にも時は流れ、気が付けば同年代の友人が妻と子を持ち家庭を築く中、テッドは未だに独身小説家志望という相変わらずの冴えない生活を送っていました。

 

みんながメリーを狙ってる!

テッドは親友のドム(クリス・エリオット)に背中を押され、ドムの友人で顔の広い保険会社員パット(マット・ディロン)にメリーの捜索を頼みます。

しかしメリーを探し出したパットはあっという間に彼女の虜に。

それでなくともメリーの周囲は、ある意味「過去の男」であるテッドや「新参者」のパットが参戦する隙など微塵もないほどメリーに首ったけの連中でひしめきあっています。

●友人という距離を保ちつつ密かにメリーを想っている足が不自由な建築家タッカー(リー・エヴァンス

鍵を拾おうとするタッカー
©There’s Something About Mary/メリーに首ったけより引用

●接近禁止命令を喰らうほど病的にメリーを狙うサイコ

サイコ野郎だったドム
©There’s Something About Mary/メリーに首ったけより引用
●「知的障害の弟さえいなかったら結婚すんのに」と言ってメリーから去って行った元彼のアメフト選手

●メリーに近づくためメリーの隣人のマグダと寝たじいさん

「メリーは俺のもんだ!」…て、え?
©There’s Something About Mary/メリーに首ったけより引用

テッド以外の誰もがメリーを我が物にすること だけ を考えていて、そこに関しては笑えるけどなんだかシュール。こんなアホな映画やのに教訓的なもんまでぶっこまれてる。

 

自身の映画には障害者を必ず出演させることで有名なファレリー兄弟ですが、本作も例にもれず、メリーの知的障害を持つ弟のウォーレン(W・アール・ブラウン)も重要なキーマン的役割を担っています。

 

朱縫shuhou

(ゴシゴシ…)なんやなんや…?

ベン・スティラーがハンフリー・ボガートに見えるぞ?

しかもテッドの最後の決断は「本物の愛」という意味で、【カサブランカ】のリック(ハンフリー・ボガート)を彷彿とさせます。

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【カサブランカ】ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマン

 

…て気のせいかな。絶対気の迷いやな。視力落ちたんかな。

 

「なにこれヘアジェル?ちょうどよかった!」

観て欲しい。

とにかく一度観て欲しい。

時間がない人はテッドとデートする時のメリーの前髪が立ってる理由が分かる場面だけでも!

ヘアジェルじゃないんですってアレは!

絶対「うへっ!」てなるから、「うへっ!」って!

 

 

映画【メリーに首ったけ】の感想一言

朱縫shuhou

とにかくもうキャメロン・ディアスがキュートでキュートでもう…

絶対観て!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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