1978年/アメリカ/監督:ランダル・クレイザー/出演:ジョン・トラボルタ、オリビア・ニュートン=ジョン、ストッカード・チャニング、ジェフ・コナウェイ、バリー・パール、マイケル・トゥッチ、ケリー・ワード、ディディ・コン、ジェイミー・ドネリー、ダイナ・マノフ、イヴ・アーデン
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

映画本編より映画を彩る楽曲を集めたサントラ盤の方が有名なんじゃねえの?って思うくらい名曲が目白押しの映画です。
主演はこの前年に公開された【サタデー・ナイト・フィーバー】でダンサブルセクシー俳優(なんやそれは)の名を欲しいままにしていたジョン・トラボルタと、「ザナドゥ」「フィジカル」などで知られる歌手のオリビア・ニュートン=ジョン。
1977年/アメリカ/監督:ジョン・バダム/出演:ジョン・トラボルタ、カレン・リン・ゴーニイ、バリー・ミラー、ジョセフ・カリ、ポール・ベイブ、ドナ・ペスコウ、マーティン・シェイカー注※このサイトは映画のネタバレしようがしまい[…]
さすがに初老の私でもドンピシャの世代ではないくらい古い映画になってしまいましたが、現在でも世代を超えて世界中で愛されている名画のひとつ、【グリース】です。
映画【グリース】のあらすじザックリ
同名ミュージカルを映像化したポップカルチャーの金字塔
原作はブロードウェイ・ミュージカル。
どおりで。
踊るわ歌うわ。
夏の避暑地で出会って恋に落ちたダニー(ジョン・トラボルタ)とサンディ(オリビア・ニュートン=ジョン)、そして彼らを取り巻く高校生たちのひきこもごもを等身大に切り取って描き大ヒットした映画です。

夏が終わり、ひと夏の恋も終わり、高校三年生になったダニーとサンディはそれぞれの生活に戻ります。
これが今生の別れかと思いきや、偶然にも不良グループ「T-Birds」を率いるダニーが通うライデル高校に純粋で真面目な優等生サンディが編入してくるんです。

転校先でダニーを見つけたサンディは大いに喜びますが、ダニーは不良仲間たちの手前サンディに対して冷たい態度をとってしまうんですね。
ダニーとサンディの再接近とすれ違いを軸に、高校生活の中で繰り広げられる友情、恋愛、アイデンティティの模索が、キャッチーな音楽と息の合ったダンスに彩られながら描かれます。
タイトル【グリース】って要するに頭につけるアレ
ちなみにタイトルの【グリース】ってのは要するにアレですわ、頭に塗って固めるやつ。ヘアグリース。「ポマード」って聞いたことありません?あれです。
特徴は濡れたようなウェット感をだしてくれること。
リーゼントを作る時に欠かせない整髪料がコレ、グリース。

本来の「Grease」の意味は「潤滑油・調理油」ですが、(整髪料の)グリースを頭に塗りたくった若者が大勢出て来る本作【グリース】が元になって「ヤンキー」や「不良集団」を指す言葉としても使われるそうです。
ノリで生きてる高校3年生のみなさんの一年
面白いよね高校生って。高校生って言うか、ティーンエイジャーね。
アイツらノリで生きてるでしょ。
少なくとも私はそうでしたよ。

二度と戻らない青春の日々を、どんな風に過ごしてきたかなんて具体的なことは一切思い出せません。ただ滅法楽しかったことだけは覚えています。

そんなことないよ、私だけやないって。だって【グリース】のティーンエイジャーズだってそうやん。大人から見たらしょうもないことで笑って悩んで、それだけでめちゃくちゃ楽しそうですやん。

仲間の前でカッコ悪い真似でけへんとかね?誰でもええから女とヤリたいとかね?好きな人に嫉妬させたいとかね?TVの生中継でケツ出してみたりね?
でもそんな細かい出来事大人になったら忘れてますよ。コイツらだってただ自分達がキラキラしてたことだけを覚えてるんでしょう。
ええとこないけどリーゼントだけは世界一かも知れないジョン・トラボルタ
主役のダニーにしたってね、何やってもダメな御仁ですわ。
T-Birdsの不良仲間たちと怠惰な日々を過ごすダニーは、恋人のサンディに「何か得意なことある?」って聞かれ、らしくもなくちょっとスポーツでもかじってみようと試みます。しかし結果は散々なんですよ。
体操・バスケ・レスリング・野球・陸上…まるで奇跡のように何をやってもダメ。
体操をやろうとした日にゃあ、顧問の先生に華麗な下ネタを浴びせる始末。



さあ?
自分の棒やったらよう使てますけどね。
先公に何言うとんねん!
ここ学校やぞ!
まあでも君、リーゼントだけはホンマにキマってるから、リーゼントで世界一でも目指したらええんちゃう?

得意科目も得意競技もなくてもええやん。
輝いてるよ自分ら、みんな。
日本語に訳さんでよろしい曲「ビューティ・スクール・ドロップアウト」
何について書いてんのかよう分からんなってきたからミュージカル映画のレビューらしく一曲だけおもろい曲をご紹介しておきます。

「ビューティ・スクール・ドロップアウト」って曲なんですけども。
これはね、ライデル高校に転校してきたサンディと一番最初に仲良くなるフレンチー(ディディ・コン)に捧げられる曲でして。フレンチーは高校を中退してまで美容学校へ進んだのに教育課程についていけないため結局落第してしまうんですね。落ち込んだフレンチーが見た“幻想”が実在の歌手フランキー・アヴァロンが歌うこの曲。

フランキー・アヴァロンがフレンチーを励ます天使のような演出のナンバーなんですけど、歌詞をよく聴いたら結構無慈悲。
サビの歌詞なんて「ビューティ・スクール・ドロップアウト」って英語で言うたらなんでもないけど日本語字幕ではズバリ「美容学校を落第」ってなってますから。
何しろここがサビなもんでね。これが何回も繰り返される。

なんべんも言うたんなよ!
映画【グリース】の感想一言

10代。青春。勉強にスポーツに恋に打ち込みどんな夢でも叶う気がしていたあの頃。
楽しくて、まぶしくて、ちょっと切ない“あの頃”を、心を揺さぶる音楽とダンスで彩った【グリース】は、何年経っても色褪せない名作です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。