1977年/アメリカ/監督:ジョン・バダム/出演:ジョン・トラボルタ、カレン・リン・ゴーニイ、バリー・ミラー、ジョセフ・カリ、ポール・ベイブ、ドナ・ペスコウ、マーティン・シェイカー
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
本日の映画は世間一般に「ジョン・トラボルタの出世作」として認知されておりますが、監督のジョン・バダムによると高校を中退してブロードウェイの舞台に立っていたトラボルタはこの時すでにそれなりのスターであったそうです。ブルックリンの街頭ロケの際にはファンが押し寄せて大変だったとDVDの特典映像でぼやいていました。
ビージーズの「ステイン・アライブ」などを収録したサウンドトラックは映画とともに大ヒット、続く【フラッシュダンス(1983)】や【フットルース(1984)】のヒットを見ても分かるように、その風潮は1980年代に入っても衰えませんでした。
1983年/アメリカ/監督:エイドリアン・ライン/出演:ジェニファー・ビールス、マイケル・ヌーリー、リリア・スカラ、サニー・ジョンソン/第56回アカデミー歌曲賞受賞注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きな[…]
やっぱり何回観ても踊ってるトラボルタって最強にイカすね、ストーリーは全然覚えてなかったけど。
映画【サタデー・ナイト・フィーバー】のあらすじザックリ
若者の鬱憤を爆発させる「新しい土曜の夜の部族儀式」
いきなり本編に全然関係ないこと書くけど、【サタデー・ナイト・フィーバー】の元ネタになった記事のタイトルは「新しい土曜の夜の部族儀式 」っていうんですって。なんかめっちゃオモロイよね。
ミラーボールじゃなくて焚き火が見える。
ディスコサウンドじゃなくて太鼓の音が聞こえる。
ズンドコズンドコ…。
いやそれはええねん。
ブルックリンに住む19歳のトニー(ジョン・トラボルタ)は、平日はペンキ屋でアルバイト、土曜の夜ともなれば仲間とディスコへ繰り出し踊り狂うという怠惰な日々を送っています。
薄給だけど実家暮らしで食うに困るわけでもなし。仕事もよく出来て気の置けない仲間がいて、踊らせれば「ディスコ・キング」と呼ばれ、言い寄る女は後を絶たない。
端から見てると何不自由ないやんって思うけど「なんとなくムシャクシャする」のが若者の常。
トニーも例に漏れず、踊っている時と兄妹と接している時以外はどことなくモヤモヤとした表情をみせます。
友達をバカにするのは良くないよ
それでもディスコへ行けばモーゼの「十戒」のように「人の海」が割 け歓待される週末にひとまず満足していたトニーでしたが、ダンスが上手くて自立した年上の女性ステファニー(カレン・リン・ゴーニイ)と出会ったことで今の自分に疑問を抱き始めます。
「自立した女性」って言うけどステファニーはただ大学を卒業して就職して家を出ただけ。何も彼女が特別なワケじゃない。特別どころかステファニーは「仕事柄有名人にも会ったりするねん。こないだなんかローレンス・オリヴィエに会っちゃったし」なんてイキって自慢ばっかりしてくるウザい系。
彼女が自立した立派な女性なんじゃなくて、トニーとその仲間達がバカすぎるんですよ。
25分の時間制限付きで順番にカーセックスしたりね?差別的な暴言を吐いて(←自分が悪い)ボコボコにされたかと思ったら相手も確かめずに報復したりね?ブルックリンとマンハッタンを繋ぐ巨大な橋の欄干を歩いてみたりね?プエルトリコのダンサーに対するダンスコンテストの評価に妥当性を欠いたりね?
なんぼディスコでカッコよく踊ったところで実態はただのチンピラ軍団ですわ。
そこに気付いて真人間になろうとするトニーはまだまともっちゃあまともなんだけど、終盤のセリフだけはいただけへん。
みんな逃げとる!
俺らはプエルトリコをいじめて楽しんどる!
アイツら(=友達・両親・他ブルックリンの身近な人々)みんなアホや!
…ええ、まあ、アホかも知れへんけども。
それを「お前が」言うても…ええん?
“ディスコ・キング”ジョン・トラボルタ
アホアホ言うてごめんなさい。褒めるとこはちゃんと褒めとこ。
【サタデー・ナイト・フィーバー】の時のジョン・トラボルタのダンスは笑ってしまうほど凄い。
【パルプ・フィクション】の時の「潜水ダンス」ももちろん意識飛ぶくらいカッコいいんですけど、【サタデー・ナイト・フィーバー】のダンスはレベルが違う。
凄すぎて吹き出す。
1994年/アメリカ/監督:クエンティン・タランティーノ/出演:ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ブルース・ウィリス、ヴィング・レイムス、ティム・ロス、ハーヴェイ・カイテル、クエンティン・タランティーノ[…]
そもそも【サタデー・ナイト・フィーバー】の公開時にはまだ生まれてもいなかった私の年代だと、「ジョン・トラボルタ」と言えば【パルプ・フィクション】のヴィンセントがスタンダードなんです。
「同じ俳優」と認識した上で「ヴィンセント」から入って「トニー」を観たとすると、なんか笑ってしまうの分かってもらえません?
なんやこのマッチ棒みたいなトラボルタは…。
マッチ棒のクセにダンスキレッキレやし。
映画【サタデー・ナイト・フィーバー】の感想一言
オープニングに流れるテーマ曲「ステイン・アライブ」のサビの部分は「みんなヘコたれずに生きている」と訳されています。
全然意味も考えずに真似して歌ってたけど、改めて観ると実はめっちゃええ歌詞だったんですねえ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。