1985年/アメリカ/監督:ジョン・ヒューストン/出演:ジャック・ニコルソン、キャスリーン・ターナー、アンジェリカ・ヒューストン、ロバート・ロッジア、ジョン・ランドルフ、ウィリアム・ヒッキー、リー・リチャードソン、ローレンス・ティアニー、CCH・パウンダー/第58回アカデミー助演女優賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
シチリア・マフィアの“ファミリー”の絆をdisったブラックコメディ。嘘、disってんのかどうかは知らん。
しかしマフィア映画は必ず結婚式の場面から始めなあかん掟でもあるんか。
1972年/アメリカ/監督:フランシス・フォード・コッポラ/出演:マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン、ロバート・デュバル、ジョン・カザール、タリア・シャイア、ダイアン・キートン、リチャード・カステラーノ、モーガナ[…]
主演は私の大好きなジャック・ニコルソンで、監督はジョン・ヒューストン。オスカーやゴールデングローブを始め色んな賞を獲っているけどシチリア・マフィアについてのブラックな笑いがイマイチ日本人には分かりにくい。
【女と男の名誉】です。
映画【女と男の名誉】のあらすじザックリ
マフィアの殺し屋VSフリーの殺し屋
ドン・コラード・プリッツィ(ウィリアム・ヒッキー)を大ボスとするシチリア・マフィア「プリッツィ・ファミリー」の“名誉 ”にまつわるお話。
コラードを始めコラードの長男のドミニク(リー・リチャードソン)も次男のエドアルド(ロバート・ロッジア)もファミリーの殺し屋であるチャーリー・パルタナ(ジャック・ニコルソン)も、なんやっちゅうたら名誉だなんだと言ってカッコつけてます。
この“名誉 ”からしてすでに日本人には分かりにくいんですけど、日本のヤクザ屋さんで言うところの“仁義”みたいなもんだと思って良いのでしょうかね?
「仁義通さんかい」みたいな?
殺し屋チャーリーはドン・コラードの孫娘の結婚式でラベンダー色のドレスを着た女性にひと目惚れしてしまいます。思い切って声をかけダンスを踊るにこぎつけたものの、彼女は誰かに呼ばれて出て行ってしまったまま式場には戻りませんでした。
おかしなことに結婚式の参列者の誰一人として彼女の素性を知る者はいません。
その夜遅く、チャーリー宅に電話がかかってきます。
昼間はごめんなさい。
私アイリーン・ウォーカーって言うの。
しなを作ってチャーリーに擦り寄る美女アイリーン(キャスリーン・ターナー)。
その正体はプリッツィ・ファミリーの相談役でチャーリーの父親であるアンジェロ(ジョン・ランドルフ)らが雇ったフリーの殺し屋。
アイリーンの正体を知ってもチャーリーは彼女のことをあきらめられず、ほどなくして2人は結婚。
殺し屋同士仲良くそろって組織の犯罪を実行するようになるのでした。
ラストは乙女の夢のように完結
作中“名誉 ”が大きく絡むのはこの2人。
チャーリーと、チャーリーの元婚約者でドン・コラードの孫娘メイローズ・プリッツィ(アンジェリカ・ヒューストン)です。
カッコいいですよねこの2人が並ぶと。雰囲気あります。
この映画の撮影時、ジャック・ニコルソンとアンジェリカ・ヒューストンはプライベートでもパートナー関係にありましたから、それを踏まえて観るとちょっと下衆な笑いがこぼれてしまう場面がいくつかあります(メイローズが父親であるドミニクに向って「チャーリーは昨夜私を押し倒して何度もブチ込んだわ」と言う場面など。アンジェリカ・ヒューストンは監督のジョン・ヒューストンの娘です)。
チャーリーはアイリーンの失態(不可抗力というか、プロの仕事ではあるけれど)によって、ファミリー全体の名誉を汚してしまいます。
一方メイローズは女性にモテるチャーリーへあてつけに他の男とメキシコへ逃げてからずっと、ファミリーから勘当されたままです。
チャーリーはよそ者であるポーランド系の妻アイリーンを殺すことでファミリーの名誉を取り戻し、メイローズは傷心のチャーリーとやり直すことで名誉を取り戻します。
「ああなんか色々あったけどファミリーはファミリーの人間と結婚するのが一番だよねっ!みんな名誉を取り戻せてよかったねっ!」ってことが言いたいのかなんだかよく分からない作品です。
チャーリーからの電話が嬉しくて思わず受話器を握りしめちゃうメイローズは乙女チックで可愛いけども。
映画【女と男の名誉】の感想一言
何しろ“名誉”のニュアンスが捉えにくくてまいっちんぐ。
幼い頃のチャーリーへのクリスマスプレゼントがアイアンナックルだった時はちょっとだけ笑ってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。