フランクン・フルター登場!

映画【ロッキー・ホラー・ショー】あらすじなんてよく分からないけど考察

フランクン・フルター登場!

1975年/イギリス/監督:ジム・シャーマン/出演:ティム・カリー、スーザン・サランドン、バリー・ボストウィック、リチャード・オブライエン、パトリシア・クイン、ネル・キャンベル

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

フランクン・フルター博士と使用人リフ・ラフ
©The Rocky Horror Picture Show/ロッキー・ホラー・ショーより引用

えー、上の画像の向って左、視界いっぱいに広がるもじゃもじゃ頭と毒々しいワイン色の唇、自己主張しすぎの眉毛に病的なほどアイシャドウを塗りたくった性別不明のこちらのお方がですね、この映画の狂言回し的な犯罪学者のおっさんが言うところの「モラルと説得力に欠けた人物」、フランクン・フルター博士(ティム・カリー)でございます。

インパクト強すぎ。

映画を観たことなくてもこのビジュアルにはなんとなく見覚えがあるんじゃないでしょうか。

 

これはねえ~でもねえ~、家で一人で観ても楽しさ半減なんでしょうね~。

劇場で観たことないんで分かんないんですけどお~。

スクリーンで合いの手入れながら観てみたかったなあ~。

 

ミュージカルは遠慮しますけどね。俳優も雰囲気も変わってしまうし、増してや日本人が演じるなんて問題外。この映画をこのまま、映画館で深夜に観たい!

リバイバル上映希望。関西で。

 

公開当初こそ酷評されていたものの、その後じわじわと熱狂的なファンを増やし続け、今やカルトムービーの代表作として他の追随を許さない名画(?)となった、【ロッキー・ホラー・ショー】です。

 

 

 

映画【ロッキー・ホラー・ショー】のあらすじザックリ

恩師のスコット博士に婚約の報告をするため車を走らせていたジャネットとブラッドは、道に迷った上タイヤのパンクによって嵐の中立ち往生してしまう。近くにあった巨大な城まで歩き、使用人に電話を借してくれるよう話していた時、奇天烈な恰好をした城の主人が現れる。

 

 

迷子になった恋人たち

冒頭のフランクン・フルター博士のビジュアルを見て早くもビビっているか興味を失っておられる方、ひとまず安心してください。最初はちゃんと私たちに近い普通の人類が出てきますから。

婚約したジャネットとブレッド
©The Rocky Horror Picture Show/ロッキー・ホラー・ショーより引用

普通の人類ジャネット(スーザン・サランドン)は友人の結婚式のブーケを受け取ったことで、恋人のブラッド(バリー・ボストウィック)からプロポーズされます。

その日のうちに恩師であるスコット博士(ジョナサン・アダムス)に婚約の報告をしに出かける2人でしたが、道中車がパンクしてしまい嵐の中を立ち往生。

 

仕方なく近くにあった不気味な城に立ち寄り、電話だけでも借りようとする訳よ。

 

 

誰一人まともな人が見当たりませんが…

フランクン・フルター城
©The Rocky Horror Picture Show/ロッキー・ホラー・ショーより引用

ところがどっこい(というかあからさまに不気味な城なんで意外でもなんでもない)、城で待っていたのは陰気で露出度高めでテンションのやたらおかしい3人の使用人と、巨大なメガネや仮面や装飾品で表情がよくわからないパーティの出席者達。

さらに状況が飲み込めずうろたえるばかりのブラッドとジャネットの背後から現れたのは城の主フランクン・フルター博士。

 

…パールのネックレスも黒いコルセットも暗殺者ばりの手袋もモンロー・ウォークも許そう。

しかし網タイツとガーターベルトは止めなさい。

モッコリしてるってモッコリ

 

常識を超えた出来事が目の前で起こった場合の一般的な反応

彼らを間近に見てパニックを起こすジャネットを落ち着かせようとするブラッドが(適当に)放ったセリフがこちら。

ブラッド
(大丈夫、きっと外国から来た人達なんだよ

あーそーゆー認識ね。現実逃避ね。私でもそうなると思うわ。

城に迷い込んだジャネットとブラッド
©The Rocky Horror Picture Show/ロッキー・ホラー・ショーより引用

登場するやロックなナンバー”Sweet Transvestite”をセクシーなダンスとともに披露するフランクン・フルター博士。

その曲中にこんな歌詞があります。

生まれはトランスセクシャル星 トランシルバニア星雲にあるの

出典:【ロッキー・ホラー・ショー】字幕

ホンマに外国のお方(異星人)やったんかい!

 

フランクン・フルター博士にとって記念すべき日にお邪魔したようで

たくさんお客様を招いて一体何のパーティなのかと思ったら、この日はフランクン・フルター博士が造った人造人間ロッキー(ピーター・ハインウッド)が目覚める記念日

促されるまま実験室に通されたブラッドとジャネットは、見たこともないやっすいSF感満載の機械の中からこんがり日に焼けた筋肉隆々の金髪美男子が「産まれる」のを目の当たりにします。

人造人間ロッキー誕生
©The Rocky Horror Picture Show/ロッキー・ホラー・ショーより引用

まあこりゃ完全に【フランケンシュタイン(1931)】へのオマージュ。

実験の成功
©Frankenstein/フランケンシュタインより引用
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ボリス・カーロフ

 

ちなみにフランクン・フルター博士がロッキーを製造する際に憧れ目指したのは【ヘラクレス】スティーブ・リーブスの肉体美。

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もう、細部までキャラクター設定されすぎ。

 

 

考察不可能!映画【ロッキー・ホラー・ショー】の感想

この映画に込められたメッセージ性を何かひとつでも読み取ることができた人がいたら是非教えてください。

そりゃ無理ってもんですかね。

え?

だってメッセージとかないよね?

最大のショーをお届けしましょう。
©The Rocky Horror Picture Show/ロッキー・ホラー・ショーより引用

大体【ロッキー・ホラー・ショー】では登場人物の会話からしてまったく成立していないことなんてザラ。

ミュージカル映画というのは「セリフ」が「歌詞」として表現される上、私たちは無理矢理日本語に訳した状態で理解しようとする訳ですから、そもそも意味が解釈しにくい場面があったりもするもんですが、

いやそういうんじゃなくて。

 

なんのメッセージを読み解くこともなく、鑑賞に費やしてしまった99分を嘆くか芸の肥やしにするかはあなた次第。さあ恐れずチャレンジ!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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