1959年/フランス/監督:ジャン・リュック=ゴダール/出演:ジーン・セバーグ、ジャン=ポール・ベルモント、ダニエル・ブーランジェ、ジャン=ピエール・メルヴィル、アンリ=ジャック・ユエ
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

本日の映画はおフランスのヌーヴェル・ヴァーグの代表作【勝手にしやがれ】です。
え、ヌーヴェル・ヴァーグですか?
いやいや、お菓子じゃないです。美味しそうですけどね何となく。【俺たちに明日はない】や【イージー・ライダー】に代表されるアメリカン・ニューシネマにも影響を与えたフランスのムーヴメントです。
1967年/アメリカ/監督:アーサー・ペン/出演:ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ、ジーン・ハックマン、マイケル・J・ポラード、エステル・パーソンズ、デンヴァー・パイル、ジーン・ワイルダー/第40回アカデミー助演女優・撮影賞[…]
1969年/アメリカ/監督:デニス・ホッパー/出演:1969年/アメリカ/監督:デニス・ホッパー/出演:ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン、アントニオ・メンドーサ、カレン・ブラック注※このサイトは映画[…]
ヌーヴェル・ヴァーグ
1950年代末~1960年代初めにかけてフランスで起こった、新人監督たちが既成の形式を打ち破り、新しい映画を作り出そうとした動きのこと。直訳すると“新しい波”。
出典:「現代映画用語辞典」
まあ大体はスクリーンの前の私たちは「破滅的で反体制的な主人公」が送っている「行き当たりばったりでモラルの欠如した人生」を見せつけられるって代物ですわ。
映画【勝手にしやがれ】のあらすじザックリ
その日暮らしのチンピラ、ジャン=ポール・ベルモンド
のっけから人の良さそうな老夫婦が駐車した車をシレっと盗むタラコ唇。
車を拝借したらしたでヒッチハイカーの女性に「ブス!」と悪態つくわ、前を走るダンプを蛇行しながら煽りまくるわ、品位のかけらもないこの男の名はミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)。
追いかけてきた警察官を躊躇なく撃ち殺すところを見ると、どうやら品性に加えて知性も無い模様。それでボギー(ハンフリー・ボガートの愛称)に憧れてるだなんてちゃんちゃらおかしいわ。
車を乗り捨て平原を走って逃げたミシェルは、パリに潜伏(?)します。

こんなタラコ唇でも女に不自由はしてないらしく、ガールフレンドの家に押し入って勝手に財布を物色したり金の無心をしたりするミシェル。

ええまあ無茶苦茶なんですけど、こんな軽薄で口八丁手八丁な奴ほどモテたりしますやんか。
でもミシェルの“スケ”の皆さん残念でした、ミシェルには超キュートな本命女子がいるのです。
全然噛み合ってない恋人同士
ミシェルの本命はパリの大きな通りで新聞を売るアメリカ人留学生、パトリシア(ジーン・セバーグ)。

以前数日間一緒に過ごした時からミシェルはパトリシアにぞっこん。
一文無しで追われる身のミシェルはパトリシアの留守に勝手に彼女のアパートにあがりこんでケロっとベッドで寝てるんですけど、まあパトリシアもミシェルのことが気になって仕方がないのは間違いないようで、とりあえず追い出すこともなく昼間っから2人でのらくら過ごします。
いますよねこんな男。
冷静に考えたらどこがいいのかよく分かんないけどどうしようもない魅力がある男。こういう男に限っていつまでも離れられなかったり忘れられなかったりするもんでね。

こんな風に外出もせず恋人と日中ダラダラ過ごすのって懐かしい。
大抵こういう場合はそのままなし崩しにセックスになだれ込むのよね、映画の中のミシェルとパトリシアと同じようにね。真っ白なシーツの中でにゃんにゃんしてる2人がかわいくて、巻き戻して再生して巻戻して再生して何回でも観ていられる。

セックスはすれどもパトリシアは最初から最後まで徹底して「あなたを愛しているのか自分でも分からない」ってそればっかり言ってます。
それもそのはずでこの2人って会話が全然噛み合ってない。


ねえこのポスターどう思う?
ここに貼ったらいいかなあ?

こっち来て脱げや。
なあ何人と寝た?

ミシェルは自分の欲求と相手の詮索と薄っぺらい愛を繰り返すばかり。
一方のパトリシアはミシェルが何を言おうが軽くいなして自分の好きな絵画や本の話を勝手に続ける。
いやあんたたち、このまま付き合ってても長くは続かないんじゃない?
フランス人とアメリカ人という違いもあって完璧な意志の疎通ができなかった2人は、ミシェルの辞世の言葉すらも通じないまま永遠の別れを迎えます。
それ見たことか。
映画【勝手にしやがれ】の感想一言


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