【勝手にしやがれ】ジーン・セバーグ

映画【勝手にしやがれ】あらすじと観た感想。「最低だ」ミシェルの破滅人生

1959年/フランス/監督:ジャン・リュック=ゴダール/出演:ジーン・セバーグ、ジャン=ポール・ベルモント、ダニエル・ブーランジェ、ジャン=ピエール・メルヴィル、アンリ=ジャック・ユエ

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

【勝手にしやがれ】ジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグ
©Breathless/勝手にしやがれより引用

本日の映画はおフランスのヌーヴェル・ヴァーグの代表作【勝手にしやがれ】です。

 

え、ヌーヴェル・ヴァーグですか?

いやいや、お菓子じゃないです。美味しそうですけどね何となく。【俺たちに明日はない】【イージー・ライダー】に代表されるアメリカン・ニューシネマにも影響を与えたフランスのムーヴメントです。

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ヌーヴェル・ヴァーグ

1950年代末~1960年代初めにかけてフランスで起こった、新人監督たちが既成の形式を打ち破り、新しい映画を作り出そうとした動きのこと。直訳すると“新しい波”。

出典:「現代映画用語辞典」

まあ大体はスクリーンの前の私たちは「破滅的で反体制的な主人公」が送っている「行き当たりばったりでモラルの欠如した人生」を見せつけられるって代物ですわ。

 

映画【勝手にしやがれ】のあらすじザックリ

ハンフリー・ボガートを崇めるミシェルは、マルセイユで自動車を盗み、追ってきた警察官を射殺する。パリに着いたものの文無しで警察からも追われているミシェルは、アメリカ人のガールフレンド、パトリシアと行動を共にする。やがてパトリシアはミシェルが警察に追われる身であることを知る。

その日暮らしのチンピラ、ジャン=ポール・ベルモンド

のっけから人の良さそうな老夫婦が駐車した車をシレっと盗むタラコ唇。

車を拝借したらしたでヒッチハイカーの女性に「ブス!」と悪態つくわ、前を走るダンプを蛇行しながら煽りまくるわ、品位のかけらもないこの男の名はミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)。

 

追いかけてきた警察官を躊躇なく撃ち殺すところを見ると、どうやら品性に加えて知性も無い模様。それでボギー(ハンフリー・ボガートの愛称)に憧れてるだなんてちゃんちゃらおかしいわ。

車を乗り捨て平原を走って逃げたミシェルは、パリに潜伏(?)します。

【勝手にしやがれ】ジャン=ポール・ベルモンド
©Breathless/勝手にしやがれより引用

こんなタラコ唇でも女に不自由はしてないらしく、ガールフレンドの家に押し入って勝手に財布を物色したり金の無心をしたりするミシェル。

朱縫shuhou
…無茶苦茶ですやん。

ええまあ無茶苦茶なんですけど、こんな軽薄で口八丁手八丁な奴ほどモテたりしますやんか。

 

でもミシェルの“スケ”の皆さん残念でした、ミシェルには超キュートな本命女子がいるのです。

全然噛み合ってない恋人同士

ミシェルの本命はパリの大きな通りで新聞を売るアメリカ人留学生、パトリシア(ジーン・セバーグ)。

【勝手にしやがれ】ジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグ
©Breathless/勝手にしやがれより引用

以前数日間一緒に過ごした時からミシェルはパトリシアにぞっこん。

一文無しで追われる身のミシェルはパトリシアの留守に勝手に彼女のアパートにあがりこんでケロっとベッドで寝てるんですけど、まあパトリシアもミシェルのことが気になって仕方がないのは間違いないようで、とりあえず追い出すこともなく昼間っから2人でのらくら・・・・過ごします。

いますよねこんな男。

冷静に考えたらどこがいいのかよく分かんないけどどうしようもない魅力がある男。こういう男に限っていつまでも離れられなかったり忘れられなかったりするもんでね。

【勝手にしやがれ】ジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグ
©Breathless/勝手にしやがれより引用

こんな風に外出もせず恋人と日中ダラダラ過ごすのって懐かしい。

大抵こういう場合はそのままなし崩しにセックスになだれ込むのよね、映画の中のミシェルとパトリシアと同じようにね。真っ白なシーツの中でにゃんにゃんしてる2人がかわいくて、巻き戻して再生して巻戻して再生して何回でも観ていられる。

【勝手にしやがれ】ジーン・セバーグ
©Breathless/勝手にしやがれより引用

セックスはすれどもパトリシアは最初から最後まで徹底して「あなたを愛しているのか自分でも分からない」ってそればっかり言ってます。

それもそのはずでこの2人って会話が全然噛み合ってない。

【勝手にしやがれ】ジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグ
©Breathless/勝手にしやがれより引用
パトリシア

ねえこのポスターどう思う?

ここに貼ったらいいかなあ?

ミシェル

こっち来て脱げや。

なあ何人と寝た?

朱縫shuhou
人の話聞いてんのか…。

ミシェルは自分の欲求と相手の詮索と薄っぺらい愛を繰り返すばかり。

一方のパトリシアはミシェルが何を言おうが軽くいなして自分の好きな絵画や本の話を勝手に続ける。

 

いやあんたたち、このまま付き合ってても長くは続かないんじゃない?

 

フランス人とアメリカ人という違いもあって完璧な意志の疎通ができなかった2人は、ミシェルの辞世の言葉すらも通じないまま永遠の別れを迎えます。

それ見たことか。

映画【勝手にしやがれ】の感想一言

朱縫shuhou
タラコ唇だのどこがいいのか分からんだのと書いたけど、やっぱりジャン=ポール・ベルモンドがよろよろと走って前方にぶっ倒れるラストって猛烈にカッコいい。
【勝手にしやがれ】ジャン=ポール・ベルモンド
©Breathless/勝手にしやがれより引用

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

朱縫shuhou 天衣無縫に映画をつづっている人

朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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