【オペラハット】ゲイリー・クーパーとジーン・アーサー

映画【オペラハット】あらすじと観た感想。足りない「何か」…それはオッサン

1936年/アメリカ/監督:フランク・キャプラ/出演:ゲイリー・クーパー、ジーン・アーサー、ジョージ・バンクロフト、ライオネル・スタンダー、ダグラス・ダンブリル、レイモンド・ウォルバーン/第9回アカデミー監督賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

【オペラハット】ゲイリー・クーパー
©Mr. Deeds Goes to Town/オペラハットより引用

フランク・キャプラが3度アカデミー監督賞を獲得したうちのひとつ。

あとのふたつは【或る夜の出来事】【我が家の楽園】

関連記事
image
映画【或る夜の出来事】あらすじとジェリコの壁とローマの休日について 【或る夜の出来事】/1934年/アメリカ/クラシック/スクリューボール・コメディというジャンルを産み出しあらゆる名画に影……
関連記事
image
映画【我が家の楽園】あらすじと観た感想。フランク・キャプラのホームドラマ 【我が家の楽園】/1938年/アメリカ/クラシック/好きでもない仕事に人生を捧げるより好きなことをして楽しく生きることを……

 

フランク・キャプラらしい心温まるスクリューボール・コメディではあるのですが、今一歩何かが足りない…。

何なに?

何が足りないの?

 

【オペラハット】です。

参考 スクリューボール・コメディ=映画のジャンルの1つ。ストーリーの多くは常識外れで風変わりな男女が喧嘩をしながら恋に落ちる内容。

 

映画【オペラハット】のあらすじザックリ

バーモント州に住むディーズは絵はがきに詩を書く詩人であり、また町のブラスバンドのチューバ吹きでもあった。ある日彼の伯父にあたる大富豪が亡くなって遺産2000万ドルが入り、ニューヨークに住むことになる。彼のゴシップ記事を狙う女性記者ベーブはディーズに近づく。

「無欲な主人公」「裏がある美女」「金」「悪人」…“キャプラ”のファクターは揃ってる

大富豪のセンプル氏が亡くなりました。

彼の残した2000万ドルの遺産はバーモント州で暮らす甥っ子ディーズ(ゲイリー・クーパー)に託されます。

 

友達と工場経営してるけど儲かってるわけではなく、絵ハガキに詩を書いたり町のブラスバンドでチューバを吹いたりしてのんびり過ごしていたディーズは、ニューヨークにあるセンプル氏の豪邸に移り住むことになります。

【オペラハット】ゲイリー・クーパー
©Mr. Deeds Goes to Town/オペラハットより引用

突然大金持ちになってもぶっ倒れるでもなく欲にまみれるでもなく、都会に引っ越してきた以外は普段と変わらず生活する奇特な若者ディーズ。

そんなディーズの周囲には遺産を狙う悪徳顧問弁護士やスクープを狙う野心的な記者が押し寄せます。やり手の女流新聞記者ベーブ(ジーン・アーサー)もそのひとり。

【オペラハット】ジーン・アーサー
©Mr. Deeds Goes to Town/オペラハットより引用

ある雨の夜、ベーブはディーズに近づくために、彼の目の前で行き倒れを装ってぶっ倒れてみせます。

ディーズ
大丈夫かい?!
ベーブ
ごめんなさい…お腹が空いて…。
朱縫shuhou
いやないない!

首尾よく食事を共にすることに漕ぎ付けたベーブは、ディーズにべったり張り付いてスクープを狙うんですね。

【オペラハット】ジーン・アーサー
©Mr. Deeds Goes to Town/オペラハットより引用

強力なオッサンが必要不可欠

言うてもコメディですから多少の無茶な展開は容認できるんですけど、いかんせん【オペラハット】は他のキャプラ作品に比べてパンチが足りない。あんまり面白くないんです、ラストも全然感動しないし。

「無垢な主人公」に「キャラの濃いヒロイン」、「金」も「敵」も申し分ないのに一体何が足りないの?

 

う~ん…実は思い当たるものがひとつだけあるんですけど…もしかしてアレか?

 

【素晴らしき哉、人生!】にはクラレンスヘンリー・トラヴァース)。

【素晴らしき哉、人生!】ジェームズ・ステュアートとヘンリー・トラヴァース
©It’s a Wonderful Life/素晴らしき哉、人生!より引用

 

【我が家の楽園】にはバンダーホフライオネル・バリモア)とアンソニーエドワード・アーノルド)。

【我が家の楽園】ハーモニカをふくアンソニーとバンダーホフ
©You Can’t Take It With You/我が家の楽園より引用

 

【スミス都へ行く】には議長ハリー・ケリー)。

にっこり笑う議長
©Mr. Smith Goes to Washington/スミス都へ行くより引用

 

オッサンか?

映画【オペラハット】の感想一言

朱縫shuhou

邦題【オペラハット】の意味するところはよく分かりません。

ディーズがオペラ劇場の経営にテコ入れしようとする描写もあるけどそんなのほんの数分だし…。

 

原題の【Mr. Deeds Goes to Town】は、この3年後に公開される【スミス都へ行くMr. Smith Goes to Washington】と綺麗に対になってるのに。

 

この意味不明な邦題はすっかり闇に葬り去られていて、2002年にアダム・サンドラーウィノナ・ライダー主演でリメイクされた時もタイトルは【オペラハット】ではなく【Mr.ディーズ】になっています。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

朱縫shuhou 天衣無縫に映画をつづっている人

朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

TOPへ