【ブレージングサドル】メル・ブルックス

映画【ブレージングサドル】あらすじと観た感想。ペンがペン立てに入らない時の対処法

1974年/アメリカ/監督:メル・ブルックス/出演:クリーヴォン・リトル、ジーン・ワイルダー、ハーエイ・コマーン、マデリーン・カーン、スリム・ピケンズ、メル・ブルックス/第47回アカデミー助演女優・歌曲・編集賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

【ブレージングサドル】ジーン・ワイルダーとクリーヴォン・リトル
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

【プロデューサーズ】【ヤング・フランケンシュタイン】、そして本日の映画。

この3作を合わせて「メル・ブルックスジーン・ワイルダーがタッグを組んだコメディ三部作」と言ってしまっても良いでしょう。許す。

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メル・ブルックスとジーン・ワイルダーがタッグを組んだコメディ三部作のひとつ、【ブレージングサドル】です!

 

西部劇をパロった仕様になっておりますので、本作の前に鑑賞して下知識をつけておくと尚楽しめるであろう映画もご紹介します。

 

映画【ブレージングサドル】のあらすじザックリ

アメリカ西部の州知事補佐ヘドリーは、保守的な町ロックリッジから住民を追い出すため黒人の鉄道作業員バートを町の新しい保安官に任命する。住民たちが黒人保安官のバートに嫌悪感を示す一方で、留置場の常連である早撃ちのジムだけはバートと交友を深めていくのであった。

鉄道が通る町ロックリッジ争奪線

白人が暮らす町ロックリッジ。この町をもうすぐ鉄道が通ります。

【ブレージングサドル】クリーヴォン・リトル
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

それを知った検事総長兼知事補佐兼不動産周旋人のヘドリー・ラマー(ハーヴェイ・コーマン)は、住民を町から追い出し土地を安く買い上げようと目論もくろみます。

ところが荒くれ者を集めて町を襲撃させてみたものの住民の結束は固く、誰も出て行こうとしません。

 

そこでへドリーは襲撃時に殺された保安官の代わりに、黒人の鉄道作業員バート(クリーヴォン・リトル)に権限を与えて赴任させます。当然黒人保安官に反発した住民は出ていくものと思われましたが、バートの機転のおかげでこれも失敗。

【ブレージングサドル】クリーヴォン・リトル
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

へドリーは躍起になって次々と刺客を町に送り込んでくるのでした。

 

大筋はこんなところで、以下、ただおもろかったアホな場面の覚え書き。

知事補佐へドリーと知事と秘書

ヘドリーは偉そうにしてますけど飽くまで“知事補佐”で、その上にはちゃんと知事がいます。

背中に大きくGOV政府って書かれたスーツ着てるアホが知事(メル・ブルックス監督)。その横で爆乳引っ提げてるプレイメイトみたいな女は秘書。

【ブレージングサドル】メル・ブルックス
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

ヘドリーに言われるまま書類にサインした知事はこのあと、ペン立てにペンを入れられなくて困ります。ペン立てって言っても箱型の奴じゃなくて1本だけ刺すやつね。

↑こんなやつ。

知事

あれ?

ペンが…!

ペンがうまいこと入らへん…!

ヘドリー

知事、秘書を想像して。

知事

(すぽっ)

ああ入ったわ。

朱縫shuhou

………。

保安官バートとドイツ人歌手リリー嬢

ヘドリーはドイツ人歌手リリー嬢(マデリーン・カーン)を使ってバートにハニートラップを仕掛けます。

【ブレージングサドル】マデリーン・カーン
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

演じたマデリーン・カーンはメル・ブルックス映画の常連ですが、【ブレージングサドル】ではついにアカデミー助演女優賞にノミネートまでしてしまいました。

朱縫shuhou

大丈夫かアカデミー審査委員会…。

まあ役柄はいつもと同じ、ハニートラップ仕掛けようと思ったら逆に絶倫男性に骨抜きにされるというもの。

今回の名台詞は「黒人のアレってすごいんでしょう?」

アル中の早撃ちガンマン、ウェイコ・キッド

後この人、ジーン・ワイルダー。

【ブレージングサドル】ジーン・ワイルダー
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

【ブレージングサドル】ではかつて「ウェイコ・キッド」と呼ばれた早撃ちガンマン、ジムを演じます。

 

このキャラクターときたらホントに酷い。

メル・ブルックスと一緒になって遊びすぎ。

 

かつての早撃ちの名手も今では酔って暴れて留置所に寝泊まりするを繰り返すダメ人間。

自分がどうしてこれほど落ちぶれたのか、その身の上を新任保安官のバートに良い話っぽく語りますが、実は良い話でも何でもないんで聞き流して問題nothing。

 

問題があるとするならむしろジムの早撃ちが早すぎること

絶対に撃ってない(言ったらあかんやつ)。

ジム
……。
【ブレージングサドル】ジーン・ワイルダー
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

朱縫shuhou

朱縫shuhou

なんか腹立つから撃ったあとのその顔やめえ!

早撃ちのはずなのに何キロも離れた町の爆弾狙って当てたりするしね?

ロックリッジの爆弾に着火
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

それも拳銃でよ?

【ブレージングサドル】ジーン・ワイルダー
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用
朱縫shuhou
スナイパーか!

 

右手は大丈夫やんって思ったら左手だけぶっるぶるやし。

朱縫shuhou

朱縫shuhou

なんでもアリか!

西部劇の早撃ちガンマンをdisりすぎ。

罰当たりなパロディで笑いを取る

さて自信満々のジーン・ワイルダーの腹立つ顔をご覧いただいたあとは、お待ちかねのパロディの元ネタ映画のご紹介です。

まあ【ブレージングサドル】は「西部劇」そのものをパロっているのでこの限りではありませんが、私が「きっとあの場面を意識している…」と感じた映画についてまとめてみました。

パロディその①【ウエスタン】

そもそも「鉄道が通る土地の奪い合い」という基本設定は、セルジオ・レオーネ監督の【ウエスタン】をパロっていると思われます。

パロディその②【真昼の決闘】

荒くれ者に襲われたあと、ロックリッジの町民達が教会に集まって議論する場面は、ゲイリー・クーパー主演の【真昼の決闘】のパロディでしょう。

【真昼の決闘】教会のシーン
©High Noon/真昼の決闘より引用

もしかしたら【シマロン(1931)】かな?とも思ってますけど。

わざとらしく一人ずつ立って発言するのは絶対西部劇をバカにしている

【真昼の決闘】の教会のパロディシーン
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用
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パロディその③【赤い河】

バートの身の上話に出てくる、「西部開拓の一団」と「インディアンに襲われた」の下りは、ジョン・ウェインモンゴメリー・クリフトがW主演した【赤い河】っぽいですね。

インディアンに襲われている白人の一団に加勢するマシュー達
chRed River/赤い河より引用

西部開拓団が荒野に長い列を成して旅をしているのも、白人がスー族の奇襲に遭って円陣を組み応戦するのも一緒。

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パロディその④【黄金】

ヘドリーの“極悪人面接”に応募してきたメキシカン・ハットをかぶった一団は、ハンフリー・ボガート主演の【黄金(1948)】に出てくる山賊のパロディ。

【黄金】をパロった山賊たち
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

これは【黄金(1948)】の山賊の首領・金帽子きんぼうし(アルフォンソ・ベドヤ)のセリフバッジ?そんなもん必要ねえよ!Badges?I don’t have to show you any stinking badges!をそのまんま引用していますから分かり易い。

©The Treasure of the Sierra Madre/黄金より引用
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パロディその⑤KKK

メル・ブルックスはKKKも黒人差別も怖くないです。

山賊たちと同じく、ヘドリーの“極悪人面接”に応募してきたのは白装束のKKK団員。

【ブレージングサドル】KKK
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

ジムは彼らをおびき出すため、バートを餌にします。

ジム

ほれほれ~。

黒人だよ~。

朱縫shuhou

朱縫shuhou

うわあ~…。

これにまんまと食いつくKKKもKKKなんですけど。

パロディ(?)その⑥ダグラス・フェアバンクス

ラストで異空間になだれ込む特殊な演出は好みが分かれるところ。ヘドリーとバートの戦いは現代のハリウッドスタジオからチャイニーズシアターへ。

ヘドリーはサイレント期の大スター、ダグラス・フェアバンクスの手形足形の上で最期を迎えます。

【ブレージングサドル】ダグラス・フェアバンクスの手形足形
©Blazing Saddles/ブレージングサドルより引用

最後の言葉は

ヘドリー
こ…、この小さな足で見事なスタントをこなしていたのか…!

朱縫shuhou

朱縫shuhou

ほっといたれ!
確かに跳んだりハネたりしとったけども!

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映画【ブレージングサドル】の感想一言

朱縫shuhou

バートを演じた男前で存在感のある素敵な俳優クリーヴォン・リトルは53歳の若さでこの世を去っています。

 

ジーン・ワイルダーも2016年に亡くなりましたしね。

時代を感じますね。

 

あ、メル・ブルックス監督ですか?

 

まだまだ現役で元気な爺さんやってますよ。

2019年の【トイ・ストーリー4】に声の出演

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

朱縫shuhou 天衣無縫に映画をつづっている人

朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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