1972年/アメリカ/監督:ジョン・ウォーターズ/出演:ディバイン、デヴィッド・ローチャリー、メアリー・ヴィヴィアン・ピアーズ、ミンク・ストール、ダニー・ミルズ
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
下の↓「あらすじ」の項、自分で書いてても意味が分かりません。
なんの映画やねん。
one of the most vile,stupid and replusive films ever made.
(これまでに作られた最も下劣な、愚かでおぞましい映画の一つ)出典:【ピンク・フラミンゴ】キャッチコピー
まあ本人(?)ちゃんと理解してるみたいなんでよしとしましょか。自覚ある方が病気の治りも早いって言うし。
びっくりするほどの低予算で制作されながら、公開されるや絶大な人気を獲得しカルトムービーの火付け役となった映画、【ピンク・フラミンゴ】です。
うんよし、とりあえずいくら低予算って言うても8ミリカメラで撮ったみたいなやっすい映像から止めていこか。
ディバイン最高。
ディバイン主演映画【ピンク・フラミンゴ】のあらすじザックリ
ディバインを筆頭によく分からん登場人物達
【ピンク・フラミンゴ】はことの発端からして意味不明。
ディバインという巨大な女性(役名も芸名も「ディバイン」。本人は若い頃イケメンだったドラァグ・クイーン)が、タブロイド紙にデカデカと「世界一下劣な人間」としてすっぱ抜かれたことから事件は始まります。
そもそもそれは一体なんやねん、と。世界一下劣な人間選手権でもあったんかい、と。
「ディバイン」チーム
記者に追い回されることを嫌い静かに暮らしたいディバインは、「バブス・ジョンソン」と名を変え、キュートなピンクのトレーラーハウスを購入し住所のない山林奥深くに引っ込んで隠居生活を送っています。
以下同居人。
●タマゴマン(ポール・スウィフト)…一日一回トレーラーハウスに卵を売りにやってくるオッサン。卵をこよなく愛するイーディをこよなく愛し、後に結婚する。プロポーズの言葉は「毎日いくらでも卵を食べていいよ」。
意外と爆笑するような映画じゃないです。真顔で「ブッ」って吹き出してまう感じ。
(例)
うわあ~、
(この料理)美味しい!
当然よ、
私のマン汁で味付けしたんだから。
「マーブル夫婦」チーム
「世界一下劣な人間」の称号を掲げられたディヴァインの新聞記事を見て闘志を燃やしたのが「我らこそは最も下劣な夫婦だ!」と言ってはばからないマーブル夫妻。
彼らはヒッチハイカーの娘さんを拉致してきて地下室に閉じ込め、「タネ男」と呼ぶ使用人のチャニング(チャニング・ウィルロイ)を使って妊娠させ、生まれた子供を同性愛者などに高額で「販売」することを生業 としています。
こりゃ下劣だわ。下劣って言うかそれもう犯罪だし。
●コニー・マーブル(ミンク・ストール)…鮮やかな赤い髪のヒステリックな女性。「最も下劣」の称号を得るためならなんでもする。
この2チームが「世界一の下劣な人間」の座をかけて世界一下らない抗争を繰り広げる。大まかなストーリーはこんな流れではありますけども。
まあストーリーとかこの映画観る上ではどーでもええよ。
ディバイン「舐めて舐めて舐めまくってやるのよ!」
なんかあんまり内容バラしていくと、公序良俗とかに色々抵触すんちゃうんかってビビりながら書いてます。だからって「局部」とか「陰部」とかいって秘めて書くと逆にちょっといやらしい感じになるよね。
私的に一番おもろかったのは、ディバインとクラッカーが留守のマーブル邸に侵入して好き放題するシーン。
まずはマーブル邸に入って第一声。
どんな部屋やねん。逆に住んでみたいわ。
続いて普通だったら金目のものを盗んだり、家の中を荒らしたりしますわな。
ところがこの二人はなんと、家中舐めます。
カーテンからテーブルからドアノブから食器からソファから…何から何まで舐めまくります。
めっちゃくだらない上に意味が分かんないんですけど本人達はもうイってまいそうな勢いで舐めまくってるんでその場に私がいたとしても止めようもない。
イチコロて。
うんこて。
「まだ早い」て。
どうなったら機は熟すねん。全然分からへん。
犬のウンチぱくっ!【ピンク・フラミンゴ】のネタバレ感想
肛門でしゃべるオッサンとかNOモザイクなんやけどこれOKやったんやね?劇場公開時はモザイクかかってたのかな?DVDだから?
そのくせ性交シーンにはモザイク処理施すとか…基準が分からんのですて。
最後にディバインが排泄したてほやほやの犬のウンチを食べる有名なシーンも最高。
役者魂を感じます。
いやこんな役者魂要るか?
いや要るよ要る要る、ちょっとオエッてなりつつも(これがまたおもろい)カメラに向かってお色気たっぷりのウインクをして見せるディバインにお芝居の神を見たね私は。
映画【ピンク・フラミンゴ】を作った頭のおかしいオッサンがこちら
DVDの最後にはジョン・ウォーターズ監督自らが案内人を務めた未公開映像集が収録されています。
こんな訳の分からん傑作映画を作ってくれた頭のイカれたオッサンの画像と、彼の映画に対する自己評価をもって【ピンク・フラミンゴ】のレビューを終了いたします。
「我ながら理解不能だ」
出典:DVD収録未公開映像ジョン・ウォーターズ監督
お前が言うな。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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