【赤ちゃん泥棒】あらすじと観た感想。コーエン兄弟初期のコメディ

1987年/アメリカ/監督:ジョエル・コーエン/出演:ニコラス・ケイジ、ホリー・ハンター、ジョン・グッドマン、フランシス・マクドーマンド、ウィリアム・フォーサイス

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

ニコラス・ケイジ
©Raising Arizona/赤ちゃん泥棒より引用

昔は「ただのアホなおもろい映画」と思ってましたけど、初見から数十年経った今や私も夫の不妊症のせいで体外受精したクチなんで、自分達夫婦に子供ができないと分かった瞬間愛情を見失い仕事も辞め引きこもりがちになり世の中は不公平だと思い込み他人の幸せを分けてもらおうと考える勝手な妻の気持ちにやたらめったら共感して、ちょっとアンニュイな気分で鑑賞するハメになってしまいました。

 

つくづく、ちょっぴり泣けるええ映画です。ちょっとホロリときそうになるたび、ジョン・グッドマンが出てきて吹き出すんですけど。(←好き)

 

今や様々な賞レースの常連となった巨匠(て呼んでもいいよね?)コーエン兄弟の初期の名作、【赤ちゃん泥棒】です。

 

 

 

映画【赤ちゃん泥棒】あらすじザックリ

コンビニ強盗のハイは何度も刑務所に収監されるうちに警察官のエドと恋に落ち結婚。しばらくは幸せに暮らしていたが、エドの不妊症が発覚し生活は一変。そんな時大手家具チェーンのオーナーが五つ子を授かったことを知り、不公平だと思った二人は赤ちゃんを誘拐してしまう。

 

 

ニコラスケイジはケチな強盗のハイ、ホリー・ハンターは優秀な警察官のエド

手癖が悪くてコンビニ強盗の常連ハイ(ニコラス・ケイジ)は、警察官のエド(ホリー・ハンター)に恋をしてしまいます。

警察官時代のホリー・ハンター
©Raising Arizona/赤ちゃん泥棒より引用
エド
Turn right!

華奢な体と美しい容姿から毅然と発せられる事務的なセリフがおもろいしかっこいい。

ハイもよくもこんな気の強そうなお姉ちゃんに恋したもんです。めでたく結婚することができてからも大方の予想通り、ハイは好きな強盗稼業からも足を洗い工場に勤め、エドの尻に敷かれる感じになります。

 

「あんなところに赤ちゃんが…5人も!」

赤ちゃんを心待ちにしていた二人でしたが、エドが不妊症であることが発覚。それでもどうしても子供が欲しい二人は養子の申し込みに行ってみます。

ハイ

俺は前科があるけど妻は警察官で2回も表彰されてる。

平均してくれ。

はい無理。

ハイに前科があるため門前払いを喰らったエドは、前述のとおり仕事も辞めてしまって自宅のトレーラーハウスにひきこもるように…。

 

そんなある日、

二人でTVを観ていると、地元で有名な無塗装の家具チェーンのオーナー、ネイサン・アリゾナ(トレイ・ウィルソン)が五つ子を授かったというニュースが流れます。

アリゾナでえ~す
©Raising Arizona/赤ちゃん泥棒より引用
ハイ
………!!!
エド
………!!!
TVを観ているハイとエド
©Raising Arizona/赤ちゃん泥棒より引用
エド

取ってきてよ!

5人もいるからいいじゃない!

おーい「元警察官」~。

もしも~し。

 

 

みんなを虜にしていく赤ちゃん「ジュニア」

赤ちゃんってねえ~…ホンットにかわいいんですよね~、無垢でね~、真っ白でね~、プニプニでね~…。

子守歌を歌うエド
©Raising Arizona/赤ちゃん泥棒より引用

ハイが誘拐してきた「ジュニア」を一目見るなりその愛くるしさの虜になってしまったエド。

心の底では悪い事だと分かっていながらももう二度と手放せないと泣きじゃくります。

 

エドだけじゃないです。

 

ハイだってそう。

でもハイはどちらかと言えばエドに引きずられてる感があるんで、ジュニアに対して「かわいい!愛しい!」って感じは比較的薄い。
この辺の情けない夫の演技はニコラス・ケイジの得意とするところで、私生活見せられてんのかと思うくらいしっくりくる。

 

ハイの職場の上司の妻(フランシス・マクドーマンド)もそう。

「赤ちゃん」が好きなちょっと変わった女性。
「子供」には興味がなく、5人の養子をとっているが成長してしまったためハイ夫婦が羨ましくて仕方ない。
フランシス・マクドーマンド
©Raising Arizona/赤ちゃん泥棒より引用

ジュニアを見つめる目つきがギラギラしててめっちゃおもろい。食べそう。

 

ハイの犯罪仲間のゲイル(ジョン・グッドマン)とエヴェル(ウィリアム・フォーサイス)もそう。

地下を掘って脱獄してきたハイの刑務所仲間の兄弟。ホラー映画さながら地中からわいて出てくる。地面の発泡スチロール感ばりばり。

地上だあ~!
©Raising Arizona/赤ちゃん泥棒より引用

ハイを銀行強盗に誘いに来たが、ジュニアが行方不明のネイサン・アリゾナの赤ん坊だと知ると身代金目当てにハイから奪いとる。

銀行強盗をするジョン・グッドマン
©Raising Arizona/赤ちゃん泥棒より引用

でも車でどこかへ立ち寄るたびにチャイルドシートごと置き忘れる。なんでやねん。いるんかいいらんのかい。

 

賞金稼ぎのレナード(ランドール・“テックス”・コッブ)だってある意味そう。

自称“マンハンター”

マンハンター、レナード
©Raising Arizona/赤ちゃん泥棒より引用

普通の人間には嗅ぎつけられない嗅覚を持ち、賞金首やお尋ね者を捕まえる裏稼業のバイカー。
恐れるものもなく傍若無人に暴れまわる割にジュニアだけはそっと扱う様が笑える。ハイとエドとの戦いに敗れ、木っ端微塵に吹きとぶ。

 

登場人物、観客、みんながジュニアの愛らしさの虜になってしまいます。

 

しかし改めて観ると初期の作品とはいえこの頃からすでに「コーエン兄弟作」感がすごい。全然知らずに観たとしても「あれ?この映画コーエン兄弟絡んでる?」って調べて大当たりしてしまうレベル。この頃からやっぱり「誘拐」好きやし。

独特の個性とか雰囲気って、隠せないもんなんですね~。

 

 

一緒に誘拐してくれる旦那なんてもう見つからないよ?

友人達にジュニアが誘拐した赤ちゃんだとバレてしまい、危険な目にも遭わせてしまったハイとエドは、ジュニアを返しにやってきます。

誘拐犯に懸賞金を賭けていたネイサン・アリゾナは、2人が金目当てでジュニアを返しにきたと勘違いしています。

エド

賞金目当てじゃありません。

しばらく顔を見てていいですか?

 

エドはジュニアを返したらハイとは離婚しようと決心していました。

 

でもさあエド、

普通はさあ、

不妊症の妻が精神的に弱くなってる時に「赤ちゃん誘拐したい!」って言ったとしても、夫は「アホなこと言うな!」って止めるもんなんやで?

 

それをさあ、

一緒に盗みに行くて。

なりふり構わず あんたの涙を止めたかったんでしょうよ。

 

そんなアホな人おれへんで?

離婚は止めときなよ、ね?

 

 

映画【赤ちゃん泥棒】の感想一言

朱縫shuhou
朱縫shuhou
もしこの先も子供ができなくても、ハイがいればエドは幸せでいられますよねえ?

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

更新情報ひたすらつぶやいてます。