1941年/アメリカ/監督:ジョン・フォード/出演:ウォルター・ピジョン、モーリン・オハラ、ドナルド・クリスプ、ロディ・マクドウォール/第14回アカデミー作品・監督・助演男優・美術・撮影賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

正直に書きます。
年に何本かの割合で遭遇する退屈すぎて観るの止めた系の映画です。
途中まで観て寝落ちした後何年も放置していたDVDを、この記事を書くために再視聴いたしましたが、やっぱり退屈でした。
クラシック名画や静かな心理描写が特徴の伝記映画を好む私でもこの有様ですので、最近の騒がしい3D映画なんかを見慣れている若い世代はもっと退屈なのでは…。
本作が作品賞を受賞した第14回アカデミー賞には【市民ケーン】や【断崖】がノミネートされていたというのに、どうしてこれが獲ったのか皆目見当もつきません。
【わが谷は緑なりき】です。
映画【わが谷は緑なりき】のあらすじザックリ
とにかく暗い!どんどん暗くなっていく!
モノクロ映画であることも原因の1つかも知れません。
とにかく話も画面も暗い!
いやあ~しかしモノクロ映像であっても【お熱いのがお好き】とか【或る夜の出来事】といったコメディはやっぱり「暗く」は見えませんもん。モノクロ映像なりにカラフルに映りますもん。
1959年/アメリカ/監督:ビリー・ワイルダー/出演:マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン、ジョージ・ラフト、ジョー・E・ブラウン/第32回アカデミー衣裳デザイン(白黒)賞受賞注※このサイトは映画のネタバ[…]
1934年/アメリカ/監督:フランク・キャプラ/出演:クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール、ウォルター・コノリー、ロスコー・カーンズ、ジェムソン・トーマス/第7回アカデミー作品・監督・主演男優・主演女優・脚色賞受賞注[…]
やっぱりお話の内容とか作り方の問題なんやろな。

モノクロ映画って昼夜がよく分からんかったりしますけど、(「おう、今昼間やったんかい」とか)【わが谷は緑なりき】なんてもうそんな問題ではなくて。
昼の場面だろうが夜の場面だろうが、ドス黒い何かが画面の上方に常に ズドーン って居座っている感じです。
「炭鉱の町」って設定も不景気の煽りも暗い!
そもそも舞台が炭鉱の谷なので、鉱山からは始終モクモク黒煙が噴出していて、朝から晩まで町の空を雲が覆っているかのような印象です。その上中盤から景気も悪くなってきて、活き活きとしていた町の人々の心の中にまで暗雲が立ち込めてきます。
この辺りは狙い通りなのでしょうがあんまりにもどす黒くなりすぎてまいっちんぐ。
大家族の末路…?大家族になってて欲しかった
昔気質の厳格だけど頼りになる父と7人の子を産み育てる肝っ玉が据わった母、それに陽気な5人の兄と優しい姉に囲まれて正しく勇気のある少年に育っていくヒュー(ロディ・マクドウォール)という主人公は魅力的です。

だからこそラストで彼には父母に負けない大家族を作っていて欲しかった。
ちゃんちゃん!
…で、
終わられてしまうとこれはこれは…。
映画【わが谷は緑なりき】の感想一言
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。