- その他(アクション)
- 2026年3月25日
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恰幅の良いセクハラおやじアルフレッド・ヒッチコック監督が、1940年に【レベッカ】でアカデミー最優秀作品賞を獲得した翌年の公開作。
この年のオスカーでは作品賞こそノミネートにとどまり【わが谷は緑なりき】に敗れましたが、主演女優賞をジョーン・フォンテインにもたらしました。
しかし私は正直「マジで?」って思ったものです。ヒッチコックが闇の権力行使したんじゃない?
だってフォンテインさあ、【レベッカ】の時と演技一緒やん。
サイレント映画やクラシック映画の時代は誇張した演技が求められていたと言いますから、どんな俳優でも似たような演技になりがちなのでしょうかね?
ジョーン・フォンテインの大根演技(おーい)にもご注目ください、【断崖】です。
映画【断崖】のあらすじザックリ
リナとジョニーの結婚について
【断崖】は、名家に生まれた世間知らずのお嬢様リナ(ジョーン・フォンテイン)と、女たらしで軽薄でギャンブル依存症のジョニー(ケーリー・グラント)が、リナの両親の許しを得ず駆け落ち同然に結婚を強行することから物語が始まります。

駆け落ちだなんて、さぞかし愛し合ってのことだと思うでしょ?
違うんですよねコレが。
馴れ初めからしてどうにも納得いきませんて。
当初リナは馴れ馴れしいジョニーに全く興味を示しませんでした。リナはええトコのお嬢様ですから、こんな軽薄な人種とお近づきになったのは初めてだったんでしょう。いくら言い寄られてもただジョニーの勢いに圧倒されるばかりだったんです。
百歩譲ってもせいぜい「少しあの人のこと気になるかも?」程度だったリナの気持ちを後押ししてしまったのは意外にも、実の父親。
リナは地味やし恋人もおらんし、結婚なんかできひんやろ。
この父親の一言を聞いて闘争心に火が付いてしまったリナは、いきなりジョニーにキスをする淫乱女と化したのであります。

ジョニーはといえば生来の甘いマスクと並外れた社交性でいつも女性の取り巻きをはべらせるという、小さな町のちょっとした有名人。リナにちょっかいを出したのも最初は「いつものこと」といった程度のものでしたが、取り巻きたちからリナの情報を聞いて目の色が変わります。
あの子の家は相当なお金持ちよ?
そんな理由で、利害が一致した2人は結婚に至るわけですね。
冒頭のこの辺りのくだりをよく覚えておいた方がいいかも知れません。
突然リナが真実の愛的なことを捲くし立てるラストで、笑えますから。

そもそも自分ら、言うほど愛し合っていらっしゃいましたっけ?!
世間知らずにもほどがあるリナとヌケ作ジョニー
ジョニーの本性は結婚後すぐに暴かれます。「暴かれる」というか、ジョニーは隠す気もないんですけど。
ジョニーは結婚早々金もないクセに使用人つきの豪邸を購入。「こんな家買って大丈夫なの?」と心配するリナに追い打ちをかけるように衝撃の事実が降りかかる。実はジョニーは定職すら持っておらず、依存症と言っていいほどの競馬好き。
将来のことも、駆け落ち同然で飛び出してきたリナの実家のことも、なーんにも考えていないヌケ作大先生だったのです。

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がーん………。
て見抜けよリナも。
ジョニーのヌケ作ぶりがよく表現されているワンシーン
ジョニーがどれくらいヌケ作かよく分かるシーンがあります。
ジョニーはある日、大量の贈り物を抱えて帰ってきます。贈り物はリナにはもちろん、半同居状態の友人ビーキー(ナイジェル・ブルース)やメイドにまで用意されています。それも毛皮のコートや宝石といった高価なものばかり。思わぬサプライズに喜びつつも戸惑うリナ。
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(仕事も決まってないし、こんな高価なものを買うお金は一体どこから…?)
「どこから」ってそりゃあ、リナが大事にしていた家宝の椅子を質に出したお金で競馬を楽しみ大儲けしたからですよ。
仲直りした父親が送ってくれた椅子を勝手に質に出されたことを知り、リナはすっかり落ち込んでしまいます。そりゃそうでしょうよ。
さて、ここからがジョニーとビーキーの並外れた軽薄さの見せ所。
2人はここで、落ち込むリナを笑わせにかかるという、信じ難い行動に出ます。
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ごめんよ~笑っておくれよ~リナ~。
よし、俺はあごをこちょばすから、ビーキーお前は変な顔しろ!
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よっしゃまかせとけ!
ほーらリナ~、笑って笑って~!

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………。

気は確かか。
映画【断崖】の感想一言


重度のギャンブル依存症に加えまっとうに就職できるポテンシャルも持たないジョニーは、次第にリナに内緒で何かを計画しているような素振りを見せ始めます。
ジョニーが狙うのは果たして、怪しげな事業での一攫千金なのか、リナの資産なのか?
アルフレッド・ヒッチコックの映画は今観ると古臭いものが多いのですが、それでも迫りくる恐怖をジワジワと描き出す“サスペンスの神様”の表現技法はさすがです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。




