1998年/イギリス/監督:シェカール・カプール/出演:ケイト・ブランシェット、ジョセフ・ファインズ、ジェフリー・ラッシュ、クリストファー・エクルストン、リチャード・アッテンボロー/第71回アカデミーメイクアップ賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

女性が王となり国を束ねる。
それはただ男性が王になるより遥かに面倒で厄介。多岐にわたる才腕とカリスマが必要な地位に立たざるを得ない運命を背負ったエリザベス1世。
その統治にいたるまでの序章、【エリザベス】です。
映画【エリザベス】のあらすじザックリ
火あぶり禁止!キリスト教と言う宗教について
冒頭から穏やかではないのです。
怖いのです。
火あぶりとかなんとかされちゃったりするのです。
震えあがるのでございます。
プロテスタント?カトリック?
魔女裁判以外で火あぶりといえば、そうです宗教で揉めてます。
舞台はヘンリー8世がカトリックを捨て、新教である国教会を打ち立てたことで国内外に新旧の宗教抗争がくすぶる16世紀のイングランド。
出典:Wikipedia
「ヘンリー8世」ってのがエリザベス(ケイト・ブランシェット)の父親、「国教会」ってのがプロテスタントのこと(厳密に言うとちょっと違うらしいけど)で、要するに自分の親父のせいで国が不安定になっているってことです。

1966年/イギリス/監督:フレッド・ジンネマン/出演:ポール・スコフィールド、スザンナ・ヨーク、ロバート・ショウ、レオ・マッカーン、ウェンディ・ヒラー、オーソン・ウェルズ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ/第39回アカデミー作品・監督・[…]
国内がざわついてる上、他国からもいつ攻めこんだろか~と狙われていて、さらに攻めこんで来られても国を護る軍隊すら整備できていない状態で、エリザベスは国を任されることになります。
エリザベスは父親と同じくプロテスタントであるがゆえ、対立するカトリックの国内貴族やローマ教皇から虎視眈々とその地位や、果ては命まで狙われるのです。
しかし仏教でもそうですけど、同じ宗派で色々派閥があるってのはありゃ一体…?
増してや争うなんて…キリストも仏陀も「みんな仲良く」って言ってるのにね。
無邪気によく笑い恋をしていたエリザベス
即位する前のエリザベスはただのお姫様。貴族ならではのわがままさくらいはあったでしょうが、侍女たちときゃっきゃと笑う、ごくごく普通のええとこのお嬢さんです。
宮廷に仕えるロバート・ダドリー(ジョセフ・ファインズ)と恋仲で、ひと目もはばからず日々いちゃこいておられる。
しかし異母姉のメアリー女王が病死したことにより25歳の若さで女王に即位することになります。

女王になってしばらくは、自国の状況などまったく気にせず宴に明け暮れる毎日。スコットランドとの戦いにも敗れ、いよいよフランスかスペインとの政略結婚を強要されそうになりますが、エリザベスは頑として受け入れません。
それはひとえに恋人ロバートへの愛のため。
しかし見かねた重臣がエリザベスについに真実を伝えます。


急展開に思う存分びっくりしましょう。
遠慮はいりません、なにしろエリザベス自身もコントみたいに動きが止まってますんで。
プライドはやはり半端なく高い
裏切られていたと知ってからのエリザベスはロバートにもう容赦なし。
めっちゃ怖い。
話しもまともに聞いてくれません。ロバートが人前で赤っ恥かこうがお構いなし。

はいロバート涙目。
信じた恋人に裏切られていたと知って絶望したエリザベスはこっからめっちゃ強い。
この辺はもうやっぱり普通の女とは違いますよ。
映画【エリザベス】の感想とまとめ
【エリザベス】は二部作で、2007年に公開された【エリザベス:ゴールデン・エイジ】に続く格好になっています。
2007年/イギリス/監督:シェカール・カプール/出演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、アビー・コーニッシュ、サマンサ・モートン/第80回アカデミー衣裳デザイン賞受賞注※このサイトは映画の[…]
この【エリザベス】はまだまだ序章、飽くまでエリザベスが「女王」となるまでのお話。
知らずに観ると「へっ?これで終わり?」ってなります。
ていうか1998年の公開から【エリザベス:ゴールデン・エイジ】まで9年も間があいているので、その間私は「へっ?これで終わり?」ってなり続けていました。
納得するまで9年かかったのも今は昔、今や2本ぶっ続けで鑑賞なんて贅沢もできちゃうんですよね。
羨ましい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。