2007年/イギリス/監督:シェカール・カプール/出演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、アビー・コーニッシュ、サマンサ・モートン/第80回アカデミー衣裳デザイン賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

1998年の【エリザベス】の続編、【エリザベス:ゴールデン・エイジ】です。
ケイト・ブランシェットの代表作。
私はもうケイト・ブランシェットを観ると「エリザベス」しか出てきません。
【ギフト】のアニーも「エリザベスがアニー演じてる…」
【シッピング・ニュース】のペタルも「エリザベスがペタル演じてる…」
【アビエイター】のキャサリン・ヘップバーンも「エリザベスがキャサリン・ヘップバーン演じてる…」
かの有名な「ロード・オブ・ザ・リングシリーズ」のエルフ族の女王ガラドリエルに至っては同じ「女王」ということで、エリザベス1世が中つ国の世界ではエルフの女王となっているパラレルワールドが存在しているような感覚におちいる始末。
良いのか悪いのか…ただただ女王役がハマりすぎてます。
映画【エリザベス:ゴールデン・エイジ】のあらすじザックリ
要するに盆と正月に会う親戚のおばちゃん
前作【エリザベス】で「私は生涯独身を貫き、国民と国家と結婚します」と声高に宣言したにもかかわらず、未だに各国からの政治的な繋がり目当ての求婚者や政略結婚を勧める側近がチョロチョロしてます。


盆や正月の集まりで久しぶりに会った適齢期の若者をチクチクつついてくる親戚のおばちゃんみたい。
うざさMAX。

エリザベス1世はなぜ結婚しなかったのか
歴史家の間で様々な憶測を呼んでいる謎。
「自身の幸せそっちのけで国のために尽くした」とはかっこええ建前で、不妊症であったとか、少女期に義理の母親の再婚相手(つまり他人。でもかなりおっさん)とねんごろになったトラウマが原因で結婚できなかったとか、実は男だった説まで唱えられています。
どうやら映画のように高潔な自己犠牲の精神だけが理由ではないことは確かなようです。
1500年代に69歳まで長生きしたエリザベス1世は、途切れることなく何人かの側近との恋が噂され、おばあちゃんになっても男ットコ前の若い家来を傍に置いたと記録に残っています。
相手が結婚してようが他に恋人がいようがお構いなし。
正式に「結婚」はしてなかったんで「ヴァージン・クイーン」と言われてますが、まあ処女ではないわな。
自由で揺るがぬ信念を持つ海の男…こりゃ恋に落ちるわ
史実はさておき、前作【エリザベス】でロバート卿との恋に破れ、生涯独身を貫くと宣言したエリザベスの前に、未知の世界を航海する海の男ウォルター・ローリー(クライヴ・オーウェン)が現れます。
国家の内情に憂うも国を離れ海に出ることなど叶わないエリザベスに、大海を旅し新大陸を探検するローリーが魅力的に映るのは当然のこと。

…しかし前作【エリザベス】でもそうでしたが、エリザベスは恋してる間は普通の女の子のようにキュンキュンしてかわいいのですが、ひとたび嫉妬に狂ったり恋破れたりした時は半端なく怖い。
全然かわいくない。粘着質の年増丸出し。
そーゆーところを直した方がいいんじゃないでしょうか…?(小声)
これが「スペイン無敵艦隊」!
【エリザベス:ゴールデン・エイジ】の後半では、その後のイングランドとスペインの隆盛と衰退を占う「アルマダの海戦」が繰り広げられます。
スコットランド女王メアリー・スチュアートを処刑したエリザベスを打ち倒すべく、スペイン王フェリペ2世は無敵艦隊を派遣。
対するイングランド側は農民も囚人も戦力となる者はすべて駆り出し待ち受けます。
形勢不利とされたこの戦いに勝利したことで、イングランドはここから世界一の国へと発展していき、一方敗北したスペインは一気に衰退してくのです。

子は産まなくても国民全員が自分の子
実際は少々男好きだったにしろ、晩年は統率力も衰えうつ病を発症し重臣たちを困らせていたにしろ、あれだけ求婚者が殺到し自身も恋に縁がなかった訳でもないのに生涯独身を貫くなど中々できることではありません。
やはりエリザベス1世は偉大な女王であったことは間違いないです。
最後の独白がかっこいい。
人は私をヴァージン・クイーンと呼ぶ。
結婚もせず 故に夫も持たず 子を産まず
私は国民の母
偉大な自由を守る強さを神から授かったのだ
汝らの女王 それが私だ
出典:【エリザベス:ゴールデン・エイジ】モノローグ
映画【エリザベス:ゴールデン・エイジ】の感想一言
「生涯若い男を傍に置いてた」ってのは事実みたいだし、結婚しなかっただけで実際は割と好色だったんでしょうねえ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。