【マラソンマン】ダスティン・ホフマン

映画【マラソンマン】あらすじと観た感想。マラソンは全然関係ないから期待すな

【マラソンマン】ダスティン・ホフマン

1976年/アメリカ/監督:ジョン・シュレシンジャー/出演:ダスティン・ホフマン、ローレンス・オリヴィエ、ロイ・シャイダー、ウィリアム・ディヴェイン、マルト・ケラー

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【マラソンマン】ダスティン・ホフマン
©Marathon Man/マラソンマンより引用

熱心にタイムを計りながらセントラル・パークをジョギングする青年。

その頃、ダウンタウンでは、とある老人が通りすがりの男性に銀行の貸金庫から持ち出した怪しげなタバコケースをそっと渡していました。

 

このオープニングを観て、私はこんな風に予想したものです。

朱縫shuhou

分かった!

持久力に自信があるだけの普通の青年が、闇の組織の運び屋やらされるんや!

全然的外れすぎて笑うしかないよホントに。

 

そもそもこの内容にするならタイトルを【マラソンマン】にするなっちゅう話ですよ。

ちょいちょい映り込ませてくるアベベにも謝れっちゅうねん。

 

 

 

映画【マラソンマン】のあらすじザックリ

コロンビア大学の大学院生でマラソン好きのベーブのもとに、実業家の兄ドクが訪ねてくる。その日の夜、血だらけでベーブのアパートに逃げ込んできたドクは、力尽きて死んでしまう。ベーブはドクの知り合いを名乗る刑事から、自分の身にも危険が迫っていることを聞かされる。

 

 

マラソンは全然関係ない映画【マラソンマン】

タイトル【マラソンマン】に関連していることといえば、せいぜい主人公のベーブ(ダスティン・ホフマン)の趣味がマラソンであることと、中盤でちょっとだけベーブが夜の下町をダッシュで逃げる場面があることだけ。

主人公の趣味がタイトルって。

 

マラソンが関係ないなら一体何が描かれている映画なのかというと、私にもよく分からんのですよ。

 

まず第一に、ベーブの父親の自殺の原因がよく分からん。

ベーブの父を知る大学教授とベーブが話している内容に「マッカーシー」が出てくるので、赤狩りで標的にされたんだろうと予想はつくものの、父親が自殺した時の回想も、父親の身の潔白を証明するために書いているベーブの論文の小道具としての役割も、実に中途半端。

結局父親の無念は晴らされないでベーブだけすっきりして終わっちゃったけどいいの?

 

次にベーブの兄ドクロイ・シャイダーの職業がよく分からん。

【マラソンマン】ロイ・シャイダー
©Marathon Man/マラソンマンより引用

ベーブには「石油関係の仕事」をしていると言っていたドクの正体はなんと… 何?

ドクの同僚のジーンウェイ(ウィリアム・ディヴェイン)によると、「FBIにも手出しできない領域」を担当している… 何?

なんかもうちょっとメジャーな組織言うてくれへんかなあ~。グリーンベレーとかさあ~。SWATとかさあ~(どっちも部隊やけど)。

 

最後に、ベーブの恋人エルサマルト・ケラーの立ち位置がよく分からん。

【マラソンマン】エルサ
©Marathon Man/マラソンマンより引用

堅気の人間ではなかったのは間違いないんですけど、結局何だったのこいつ?

ドクを殺した元ナチ党員クリスチャン・ゼル(ローレンス・オリヴィエ)の愛人かとベーブが聞くと、違う、ただの使いっ走りだと答えています。

いやそれ余計分かれへん。

愛人の方がまだ分かりやすいわ。

愛人でええやん。

 

つまるところキャラクターとして申し分なかったのはラスボスのクリスチャン・ゼルだけってことですかね。

元ナチ党員で現在は普通の歯科医。収容所にいた頃ユダヤ人から命と引き換えに巻き上げたダイヤをニューヨークの銀行貸金庫に預けてる。

元ナチ党員であれば涼しい顔してベーブを拷問するのも納得いくし(イメージ)、往来でゼルに気付いたユダヤ人らしき老婆に「アイツは人殺しよ!」と追いつめられる描写も良かった。

【マラソンマン】ローレンス・オリヴィエ
©Marathon Man/マラソンマンより引用

なによりローレンス・オリヴィエのハゲ頭最高。

これも女優の濡れ場みたいに「体当たりの演技」って言うのかな?

 

一番光ってた俳優はこの人

ダスティン・ホフマン、ローレンス・オリヴィエ、ロイ・シャイダー…。

名だたる俳優が共演しておりますが、もっとも強烈な印象を残したのはこの人ではないのでしょうか。

 

ドクの同僚を装っていた元ナチ党組織の執行役員ジーンウェイ役のウィリアム・ディヴェイン。

【マラソンマン】ウィリアム・ディヴェイン
©Marathon Man/マラソンマンより引用

顔がね。

憎たらしすぎ。

最高でしょ。

 

 

映画【マラソンマン】の感想一言

朱縫shuhou

その年公開された最低の映画を競う祭典「ゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞)」は1980年から始まっています。

 

【マラソンマン】の公開は残念ながら1976年

公開時にラジー賞が存在していたら、間違いなく各賞を総なめしている愛すべき最低映画だと思います!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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