【ゴーイング・サウス】ジャック・ニコルソン

映画【ゴーイング・サウス】あらすじ感想。振り切ってないコメディ西部劇

1978年/アメリカ/監督:ジャック・ニコルソン/出演:ジャック・ニコルソン、メアリー・スティーンバージェン、クリストファー・ロイド、ジョン・ベルーシ、ヴェロニカ・カートライト、ジェフ・モリス、ダニー・デヴィート

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

【ゴーイング・サウス】ジャック・ニコルソン
©Goin’ South/ゴーイング・サウスより引用

私が熱烈に思慕する名優ジャック・ニコルソン

実は彼は俳優として鳴かず飛ばずだった若手時代に、脚本家や映画監督を志したりしています。

【イージー・ライダー】で一躍人気者になり【カッコーの巣の上で】で念願のオスカーを獲得したあともくすぶりつづけた彼のその夢は、残念ながら「演技以外は才能なし」と云う不名誉を被るトリガーにしかならなかったのです。

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差し当たって脚本作を除き監督作に関して言えば、ジャック・ニコルソンは3つの映画を世に放っています。

1971年の【Drive, He Said】、1990年の【黄昏のチャイナタウン】、そして本日の映画【ゴーイング・サウス】

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これがねえ、日米ともに、全作揃いも揃って彼の俳優としての評価からは考えられないくらいクソカス言われておるんですよ、ええ。

【Drive, He Said】だけは入手困難のため未視聴で真の価値は判断しかねるんですけど、私としては【黄昏のチャイナタウン】は誰が監督しても面白くなりようがなかったように思うし、【ゴーイング・サウス】は結構面白いと思ったんですけどね。

 

ん~…、いやまあ、やっぱり惜しいか。

 

映画【ゴーイング・サウス】のあらすじザックリ

無法者のヘンリー・ムーンは馬泥棒の罪で絞首刑に処せられることになった。だがその寸前、保安官がつめかけた群衆に「南北戦争で男を失った土地持ちの女性が求婚すれば死刑を免れる」という布告をする。そしてそれに名乗りを上げたのは、ジュリアという若く美しい女性だった。

「稼ぎ手を亡くした女性の力になるなら無罪放免」

ならず者のヘンリー・ムーン(ジャック・ニコルソン)は、馬泥棒の罪で絞首刑に処されることに。

【ゴーイング・サウス】ジャック・ニコルソン
©Goin’ South/ゴーイング・サウスより引用

群衆が見守る中、刑の執行直前に保安官(リチャード・ブラッドフォード)がおかみからの布告を伝えます。

「死刑囚は南北戦争で男手を亡くした土地を持つ女性と結婚すれば刑を免れる」

もちろん逃亡したりDVするようなことがあったらすぐさまその権利ははく奪されます。

 

そこで手を挙げたのが父親が遺した自宅に独りで暮らすジュリア(メアリー・スティーンバージェン)。

【ゴーイング・サウス】メアリー・スティーンバージェン
©Goin’ South/ゴーイング・サウスより引用

かくしてならず者のヘンリーは、命を救ってくれた初対面の女性と結婚し、晴れて自由の身となるのでした。

【ゴーイング・サウス】ジャック・ニコルソンとメアリー・スティーンバージェン
©Goin’ South/ゴーイング・サウスより引用

のっけから舞台背景がユニークでしょ?

もちろん「初対面の2人が一緒に暮らすうちに愛し合うようになる」なんて陳腐な展開で終わったりしませんよ。ジュリアがヘンリーと結婚した目的は地道に農作業に駆り出すためではなく、か弱い顔した彼女は意外にも、金鉱を掘って一攫千金を狙う野心家だったのです。

女の細腕でささやかな横穴を掘ってきたジュリアの生活に、ヘンリーと云う夫兼助っ人(飯付き無給)が現れたってことですね。

爆笑も感動もなければ銃撃戦もない

普通に楽しく観られる映画なんですけど、欲を言えばもう少しパンチが欲しかったかな。

ジャンルとしてはコメディ西部劇になると思うんですけど、(かのジョン・ベルーシが出演しているにも関わらず!)これと言って面白いシーンがない。

ジュリアの前にヘンリーに求婚してくれたお婆ちゃんが即死亡する場面と、ならず者仲間と保安官らの「至近距離なのに命中しない銃撃戦」は笑ったけど、そこだけかな。

【ゴーイング・サウス】ジョン・ベルーシ
©Goin’ South/ゴーイング・サウスより引用

かといって【キャット・バルー】みたいに爆笑する訳でもないし、【明日に向って撃て!】みたいに目の保養になる訳でもない。

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ジャックにもう少し演出の才能などがあればもっと面白くなったのかなあ~、と、密かに思っている次第であります。

これまでのすべてをうやむやにした牧歌的なラスト(オープニングと対になってる)は割と好きなんだけどな。

【ゴーイング・サウス】ジャック・ニコルソンとメアリー・スティーンバージェン
©Goin’ South/ゴーイング・サウスより引用

その後大活躍する著名な俳優が目白押し

ジュリアを演じたメアリー・スティーンバージェンは、幸か不幸か(?)【ゴーイング・サウス】が本格銀幕デビューとなりました。

ウエイトレスをしながら演技の勉強をしていたメアリー・スティーンバージェンを見出したのは他ならぬジャック・ニコルソンだったそうです。スティーンバージェンは後年もずっと「今の私があるのはジャックのお陰」と公言しています。

【ゴーイング・サウス】メアリー・スティーンバージェン
©Goin’ South/ゴーイング・サウスより引用

 

スティーンバージェンと言えば【バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3】のクララ・クレイトン、そしてその恋人ドクことブラウン・エメット(クリストファー・ロイド)ですよね(違う?)。

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なんの因果か、【ゴーイング・サウス】にはジュリアに振られる副保安官トーフィールドとしてクリストファー・ロイドも出演しています。

【ゴーイング・サウス】クリストファー・ロイド
©Goin’ South/ゴーイング・サウスより引用

 

さらにさらに、ジャック・ニコルソンとクリストファー・ロイドが揃ったら、そうです、【カッコーの巣の上で】です。

【ゴーイング・サウス】には【カッコーの巣の上で】出演時からジャックと固い友情で結ばれているダニー・デヴィートも出ています(出番が少ないので画像は割愛)。

 

そして33歳の若さでこの世を去った伝説のぶっ飛んだコメディアン、ジョン・ベルーシ。

【ゴーイング・サウス】ジョン・ベルーシ
©Goin’ South/ゴーイング・サウスより引用

 

すんごい豪華キャストであるのにスティーンバージェン以外はまったく活かしきれていないのも“監督”としてのジャック・ニコルソンの評価が低い理由なんでしょうねえ。

映画【ゴーイング・サウス】の感想一言

朱縫shuhou

朱縫shuhou

驚くべきことにこれだけの名優が揃い踏む中、一番光ってるのは新人時代のメアリー・スティーンバージェンだったりします。うつむいてる演技が多いから自然と上目遣いになってまたかわいいんですよね。
脚本家としても監督としてもパッとしないジャック・ニコルソンですが、女優を発掘する眼力はあるみたい。

助手

助手

…でもスティーンバージェンって女優として今ひとつなんじゃあ…。

朱縫shuhou

朱縫shuhou

えっ?!
そうなの?!
いい女優やんか!

助手

助手

主演級ではないからねえ…。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

朱縫shuhou 天衣無縫に映画をつづっている人

朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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