【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】

映画【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960)】あらすじと観た感想

1960年/アメリカ/監督:ロジャー・コーマン、チャールズ・B・グリフィス、メル・ウェルズ/出演:ジョナサン・ヘイズ、ジャッキー・ジョセフ、メル・ウェルズ、ディック・ミラー、マートル・ヴェイル、ジャック・ニコルソン

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】
©The Little Shop of Horrors/リトル・ショップ・オブ・ホラーズより引用

残念ながら日本では公開されなかった映画です。

そりゃそうですよ、低予算丸出しの内容だし、監督はB級映画の帝王ロジャー・コーマンだし(コーマンはこの映画を2日で撮り上げたそうです)。

 

でもアメリカではカルト的人気を誇る本作。その証拠に1986年にはフランク・オズ監督、リック・モラニス主演でリメイクされたりしてます(ミュージカルの映画化)。

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【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1986)】リック・モラニス

 

よくこんな下らないこと思いついたなあって感心するとともに、こんなアホな映画を全力で製作してくれた監督・俳優・スタッフの方々に感謝の意を表したくなる迷作、【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960)】です。

 

 

 

映画【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960)】のあらすじザックリ

花屋で働くシーモアは同じ店で働くオードリーに淡い恋心を寄せていた。ある日ドジを働いたシーモアは店長のムシュニク氏からクビを言い渡されるが、珍種の植物を育てていることを明かし難を逃れる。客寄せのためシーモアが店に持ってきたのは枯れかかった小さな植物「オードリー・ジュニア」だった。

 

 

変な奴しか住んでない街“スキッド・ロー”

スキッド・ローの街の一角に、「ムシュニク花店」という花屋があります。

ここで働く気弱でドジな青年シーモア(ジョナサン・ヘイズ)は、度重なるチョンボのためにオーナーのムシュニク氏(メル・ウェルズ)からクビを言い渡されます。

【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】
©The Little Shop of Horrors/リトル・ショップ・オブ・ホラーズより引用

一緒に働くムシュニク氏の娘オードリー(ジャッキー・ジョセフ)に想いを寄せるシーモアは絶対にこの店を辞めたくない。そこで自宅で密かに育てていた“日本の庭師からもらった珍種の植物”を店に持ってきて客を呼び込むと宣言。

さっそく自宅から珍種の植物「オードリー・ジュニア(シーモアが名付けた)」を持ってきたシーモアでしたが、ジュニアはすっかり枯れて元気がない。

【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】
©The Little Shop of Horrors/リトル・ショップ・オブ・ホラーズより引用

 

その晩、シーモアがジュニアと2人(?)きりになると、ジュニアがダミ声で訴え始めます。

「腹減った!なんか食わせろ!」
【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】
©The Little Shop of Horrors/リトル・ショップ・オブ・ホラーズより引用
助手
……(「おもろなさそう」っていう顔)。

ああっ!

待って待って!

まだ続きがあるから!

 

トゲのある植物を動かした拍子にシーモアは自分の指先を傷付けてしまいます。滴る血が偶然口らしき部分に入ると、みるみる元気になっていくジュニア。

まさか、ジュニアの好物は“血”?

 

いいえ違います。

ジュニアの好物は人間

 

そうです、ジュニアは食虫花ならぬ食 花だったのです!

うわっ!オモロ!

助手
………。

 

金の亡者のオーナーと異常にピースフルな娘は序の口

予想通り面白くなさそうって思ってるそこのあなた。

それも正解!

モノクロだし、セットはショボいし、ストーリー展開は強引だし、最近の美しくダイナミックな映像が売りのCG映画なんかを見慣れている人はとても観てられないかも知れません。

ジュニアの造り込み様なんかホント酷いからね。

高校の文化祭でももうちょっとマシなオブジェ造ってたでって感じですよ。

【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】
©The Little Shop of Horrors/リトル・ショップ・オブ・ホラーズより引用

 

でもね、それらをカバーして余りある登場人物の魅力にもご注目いただきたいんですよ。

なんせ【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960)】には、まともな人がひとりたりとも出てきません。

全員が変 です。

【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】
©The Little Shop of Horrors/リトル・ショップ・オブ・ホラーズより引用

身内の葬式ばっかり行ってるご婦人や、花が主食の男( ふところからおもむろに調味料出してくるのがメチャクチャ面白い)、今で言う健康マニアのシーモアのおかん(マートル・ヴェイル)、ドSの歯医者(ディック・ミラー)とドMの患者(ジャック・ニコルソン)、グルーピーみたいな女子高生、「2人ハードボイルド」の世界に浸る刑事、死ぬために登場した娼婦。

【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】ジャック・ニコルソン
©The Little Shop of Horrors/リトル・ショップ・オブ・ホラーズより引用

 

まともな人!

まともな人はいませんか?!

正常な人と話がしたいんです!

 

誰か!

 

誰かあー!

【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】ジャック・ニコルソン
©The Little Shop of Horrors/リトル・ショップ・オブ・ホラーズより引用

 

 

もしかしたら…と思ったらダメだった

ジュニアは人を食べるごとに想像を絶する大きさに成長して行きます。

【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ】
©The Little Shop of Horrors/リトル・ショップ・オブ・ホラーズより引用

1人目はバラバラになった手足をパリポリとおつまみ風に しょくされていたのに、2人目以降はパックリ口開けて丸飲みされる。

3人、4人と しょくし続けてご満悦のジュニア。

 

さて、ここまでですでにかなり笑わせてもらったし、視聴者としてもこれくらいでもうお腹いっぱい。あとはラストでこの事態を一体どのように収集するのかお手並み拝見と行きましょうよ。

 

するとね、最後の最後で追い詰められたシーモアが男らしく立ち上がるんですよね。

「あっ、もしかしたらジュニアに勝てるのはシーモアだけなのかも!」って思ったものですよ、ええ。

 

勝てる訳ないんですけどね。

 

 

映画【リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960)】の感想一言

助手
……(「やっぱりおもろなさそう」っていう顔)。
朱縫shuhou
その顔やめや!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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