1985年、1989年、1990年/アメリカ/監督:ロバート・ゼメキス/出演:マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー、クローディア・ウェルズ、トーマス・F・ウィルソン、ジェームズ・トールカン
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

名作ですよね「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」。
映画自体が面白いばかりか、続編やリブート版が一切製作されず三部作で完結しているところも大好きです。
権利や金の事情がチラつくウンコちゃんみたいな続編映画が作られては大コケして消えていくハリウッド映画界の現状にあって、監督のロバート・ゼメキスも脚本のボブ・ゲイルも続編を製作するつもりはさらさらないようです。ほっ。
製作にかかわった巨匠スティーブン・スピルバーグはどう思っているのでしょうかね。
大体4作目やリブート版を期待している人って正気なの?
【ダイ・ハード】だって【ロッキー】だって、続編を作れば作るほどウンコちゃん化していってるのに?
【サイコ】だって【ベスト・キッド】だって、どうあがいたってリメイク版よりオリジナル版の方がおもろいのに?
だから【トップガン:マーヴェリック】も止めとけって正直思ってるんですよ私は。
過去の名作に頼らず良い映画を作って欲しい。
三部作で完結していることでさらに映画の価値が高まったりすることってあるよ、絶対。
【バック・トゥ・ザ・フューチャー】、【バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2】、【バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3】です。
映画【バック・トゥ・ザ・フューチャー】
【BTTF】(PART1)のあらすじザックリ
高校生マーティと科学者ドクが時空を駆け抜ける
セリフを覚えるくらい何度も観ました。
好きなセリフは1955年のドクが、タイムマシンを動かすために必要な電力を聞いた時のこれ(吹き替え版)。


ちなみにこの単位は「ギガワット」が正解。
メガとかギガとかテラとかがメジャーになった現代では容易に分かりますが、そんなバカでかい単位に馴染みのなかった当時、脚本家のボブ・ゲイルが「ギガワット」を「ジゴワット」と間違えたものがそのまま使われています。
これがまた近未来SF感が出てていいんですけどね。
閑話休題。
主人公はロックミュージシャンを目指すスケボーが得意な高校生マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)と、彼の親友で科学者のエメット・ブラウン博士(通称“ドク”)(クリストファー・ロイド)。

ドクは過激派からだまし盗った核燃料プルトニウムを動力とするタイムマシン(デロリアン)を発明。こいつが一連の事件の引き起こす起爆剤となる訳ですね、プルトニウムだけに(うまい)。
1作目の舞台は「過去」で、主軸は両親の恋の成就と現代への帰還
「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」は稀にみる高い完成度を誇る三部作ではありますが、言うてもやっぱり一作目が群を抜いてます。例えば「ロード・オブ・ザ・リングシリーズ」のように、後付けではなく「最初から三部作として製作」されていない限りはこれはもう仕方ない。
監督や脚本家、その他スタッフの力の入れようも違うだろうし、入念に練られたストーリーは伏線の張り方も回収の仕方も鮮やかで矛盾がありません。

両親が自分と同年代だった頃の30年前にタイムスリップしてしまったマーティに面白いほど次から次へと降りかかってくる試練。
なぜか都合よく転がっている解決策。
いつもギリギリで時間との戦いになってしまうクライマックスのベタな展開。
今観ても全然古臭く感じられないウィットに富んだマーティとドクの掛け合い。
どんなけ覆るねんっていうハッピーエンド。

【バック・トゥ・ザ・フューチャー】だけはホントに、リメイクとか断固止めていただきたい傑作。
映画【バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2】
【BTTF PART2】のあらすじザックリ
2作目の舞台は「未来」で、主軸はビフとのスポーツ名鑑争奪戦
PART2の舞台は「現在」である1985年の30年後の「未来」の2015年。
この記事を書いている2018年にはそれももう過去になってしまっているのがなんだか妙な感じ。
マーティとガールフレンドのジェニファー(エリザベス・シュー)の息子マーティ・マクフライJr.(マイケル・J・フォックス)が窃盗事件で逮捕され、芋づる式にマクフライ家が崩壊していくことを知ったドクがそれを阻止するべく、過去から戻ったばかりのマーティを未来に連れてきます。

三部作の中で一番おもろないのがこのPART2。
主軸となるのがマーティの父親ジョージ(クリスピン・グローヴァー)の同級生ビフ(トーマス・F・ウィルソン)だし、ちょっと未来(2015年)の描写が突拍子もなさすぎてむずがゆいばかり。

ところで歴史が変わる前のビフの妻って誰だったんでしょうね?
2015年のビフ老人がタイムスリップして60年前のビフ青年にスポーツ年鑑を託したことによって歴史が変わったあとのビフは、前夫ジョージとの子供マーティを連れたロレイン(リー・トンプソン)と結婚しています。
でもその前。
その前からすでに孫のグリフ(トーマス・F・ウィルソン)がいるので妻と子供がいたことは間違いないはずなんですけど。

一瞬で自分のサイズぴったりに吸着してくれるジャンパーや(濡れた時の乾燥機能付き)、浮遊するスケートボード“ホバーボード”には憧れたもんです。
映画【バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3】
【BTTF PART3】のあらすじザックリ
3作目の舞台は「開拓時代」で、主軸はドクのロマンス
「過去」行ったし、「未来」行ったし、次は?
PART3ではなんと、100年前の開拓時代へ吹っ飛んでしまうという驚きの展開が待っています。

さらに科学一筋のドクにまさかのロマンスをぶっこんでくるというおまけつき。
ロマンスのお相手は紫色が良く似合う「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」としては珍しい「新キャラクター」、クララ・クレイトン(メアリー・スティーンバージェン)。

全作通して、一切の前振りや他の時代との関わりがないキャラクターって多分クララだけ。
この世界に馴染んでしまっているので勘違いしてしまいそうになりますが、1885年にドクやドクの先祖は存在しておらず、ここで鍛冶屋を営んでいる人は1985年のドク。

マクフライ一族としては、最初にこの地へやってきたマーティのひいひいお祖父さんに当たるシェイマス(マイケル・J・フォックス)がいます。
そしてマーティにそっくりのシェイマスの妻はマーティの母親ロレインにそっくりのマギー(リー・トンプソン)。
そのシェイマスをおちょくったりドクに言いがかりつけてくるのはビフの先祖のビフォード・タネン(トーマス・F・ウィルソン)。

よく考えたらだいぶん訳わからんことになってきてますね。
映画【バック・トゥ・ザ・フューチャー】三部作の気になってたとこ
世界で最も有名な映画のひとつと言っても過言ではない作品なので詳細はさらっと流しまして、私が個人的に気になってたとこを羅列します。
ドクの愛犬の名前、なんだっけ?
ドクの愛犬はアインシュタイン(犬種不明。テリア系の雑種っぽい)。
そんなことは常識です。
どうしても思い出せなかったのが1955年のドクが飼ってた方の犬の名前。
確認すると共に思い出しました。
コペルニクスや。
ああすっきりした。
忘れないようにしよう。
ジェニファーって代わったよね?
恥ずかしながら私、長い間ジェニファー役の女優が代わっていたことに気付いていませんでした。

PART1だけクローディア・ウェルズ(左)で、PART2とPART3はエリザベス・シュー(右)。
クローディア・ウェルズは病気の母親の看病に専念するためPART2以降は降板しています。
PART2とPART3を観て密かに「ジェニファーってもっと綺麗だったような…」と思っていた記憶はあります。
イライジャ・ウッドどこ?!
「ロード・オブ・ザ・リングシリーズ」でフロド・バキンズを演じたイライジャ・ウッドがブレイクしたのはこの映画の公開から何年も経ってからのこと。
イライジャ・ウッドのデビュー作が【バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2】であると知ってから、一度DVDを確認しなくてはと思っていた念願がやっと叶いました。
いましたよ「カフェ80’s」に。

手前の赤い服の子ね。
面影だらけやなおい。
時計台を並べてみたかった
シリーズ全作で唯一(経年劣化以外で)変わらない姿を保っている時計台。

現在・過去・未来と、すべての時代においてマーティが時計台の前の広場を見渡すシーンがあるので、もしかして同じカット割りの映像があるのかな~とか期待してたんですけど、全然共通点はありませんでした。

未来の時計台…まあ似てなくもないけど、

1885年の時計台なんてマーティすら映り込んでないんで、「同じカット割り」という法則を見出すことはできませんでした。
ロレインを並べてみたかった
もうひとつ、全作に共通して繰り返される小ネタの代表的なものに「気絶したマーティをロレインが優しく介抱する」という場面があります。
これならきっと同じカット割りの映像があるはず!


おお~!
気持ちいい~!
一番上が1955年のロレイン。
真ん中がビフ老人のせいで歴史が歪んでしまった1985年のロレイン。
一番下が1885年のシェイマスの妻のマギー(マーティの先祖・ひいひいお祖母さん)。
こーゆーの探すのが作りこまれた三部作の醍醐味なんですよね~。
(その時代での)初登場の時に必ずかましてくるビフの「もしもし?!誰かいますか~!」と「おいマクフライ!靴ひもほどけてんぞ!」もそのうち並べてみよう。

映画【バック・トゥ・ザ・フューチャー】三部作の感想一言
2018年12月、ドクを演じたクリストファー・ロイドが来日したんだってね~。
御年80歳も超えたというのにまだまだドクはお元気そうです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。