【鳥】ティッピ・ヘドレン

映画【鳥(1963)】ヒッチコックのサスペンスのあらすじと感想

1963年/アメリカ/監督:アルフレッド・ヒッチコック/出演:ティッピ・ヘドレン、ロッド・テイラー、ジェシカ・タンディ、ヴェロニカ・カートライト、スザンヌ・プレシェット、エセル・グリフィス、チャールズ・マッグロー

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

映画【鳥(1963)】ティッピ・ヘドレン
©The Bird/鳥より引用

私が一番最初に観たアルフレッド・ヒッチコック作品です。

私は極度の怖がりであるため、ホラー映画や怖めのサスペンス映画を観ることができません。それでもどうしてもヒッチコックの映画を観てみたかった私は考えました。

朱縫shuhou

ちょっと待てよ、あれやったら怖くないんちゃう?

だって相手が幽霊とかじゃないもん、鳥やもん。

そう思って安易に観てみた結果、意外と怖くてめっちゃ泡吹いた映画、【鳥(1963)】です。

 

 

 

映画【鳥(1963)】のあらすじザックリ

サンフランシスコのペットショップで「愛の鳥」を探すミッチと出会ったメラニー。自分に失礼な態度を取ったミッチの鼻をあかしてやろうと考えたメラニーは「愛の鳥」を手に入れ、カリフォルニアのミッチの実家までこっそり届けに行く。

 

 

「サスペンス映画の神様」アルフレッド・ヒッチコック

サスペンス・スリラー映画界で「神」と称されるイギリスの映画監督・映画プロデューサー、アルフレッド・ヒッチコック。映画に興味がない人でも名前くらいは聞いたことがあるでしょう。

アルフレッド・ヒッチコック
©Internet Movie Database

代表作は【サイコ】【レベッカ】【ダイヤルMを廻せ!】など数え切れず。

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ダイヤルMを廻せ!タイトル

自らの作品にチョロチョロとカメオ出演することでも知られています。

ちなみに【鳥】では、冒頭でペットショップへ入る主人公のメラニー(ティッピ・ヘドレン)とすれ違う犬を連れたおっさんがヒッチコックです。

ヒッチコックのカメオ出演
©The Bird/鳥より引用

 

【鳥】主演ティッピ・ヘドレンへのセクハラ問題

朱縫shuhou

ところで【鳥(1963)】の主演女優ティッピ・ヘドレンって、次作の【マーニー】以降影を潜めちゃうよねえ?

それもそのはず、彼女は【マーニー】以後ほぼ休業状態にありました。

【鳥】ティッピ・ヘドレン
©The Bird/鳥より引用

彼女が第一線を退いた原因はヒッチコックのセクハラ。

2016年(当時86歳)に彼女自身が暴露しています。

もっとも有名な“ヒッチコック・ブロンド”として知られるグレース・ケリーがモナコ公国の王妃となりハリウッドを離れたのが1956年。【鳥】の公開は1963年。

想像するにかなり情緒不安定だったところへグレース・ケリー並みの煌めくプラチナ・ブロンドの美しい女優が現れたもんで、ヒッチコックの頭のネジは2~3本ぶっ飛んでしまったのではないでしょうか。

ヒッチコックは嫉妬深く多くのコンプレックスを抱えていと言われています。こういう人に執着されるってマジ気の毒。彼のセクハラ問題を扱うだけで映画の1本や2本撮れてしまいそう。

 

て思ってたら本当に映像化(TV映画)されていました!

 

その名も【ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女】

メディア化されてないみたいですけど、なんとかして観てみたい。

 

 

車でも屋内でも大群で襲い掛かってくるたかが鳥されど鳥

映画本編の話に移ります。

さて映画【鳥(1963)】の内容はと言えば、タイトルからして鳥が絡んだパニックサスペンス映画なのは想像がつきますよね。

ええ、「“鳥”でサスペンスって、なんか弱くね?って思うあなたの気持ちも分かります。私もそうでした。

【鳥】ティッピ・ヘドレン
©The Bird/鳥より引用

例えばタイトルが「ツキノワグマ」とか「ベンガルトラ」とかだったら納得ですよね?実際【ジョーズ】【アナコンダ】は普通にタイトルだけで怖そうですし。

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ジョーズから見た美味しそうな人間

でもタイトルは【鳥】なのです。

ちゅんちゅん。

くどいですが、人類が戦う相手はただの 鳥 なんですよ。

ぴよぴよ。

 

【鳥】ティッピ・ヘドレン
©The Bird/鳥より引用

「愛の鳥」を探していたミッチ(ロッド・テイラー)を驚かすため小さな田舎町へやってきたお嬢様のメラニー。湖の対岸にあるミッチの自宅へ行くためにボートに乗っていると、突然1羽のカモメが彼女めがけて飛んできます。

「あーびっくりした」では済みません。メラニーは鳥に小突かれて額から流血

平和な田舎町になんとなく不穏な空気が漂います。

 

その後、町で知り合ったアニー(スザンヌ・プレシェット)の家で話をしていると、玄関でゴトンッと物音が。

扉を開けるとそこにはドアに激突したカモメの死骸が転がっている。

【鳥】ティッピ・ヘドレン
©The Bird/鳥より引用

もう不気味極まりない。

 

こんな感じで「鳥」の恐怖(被害)は少しずつ膨れ上がり、最終的には鳥(カモメだけでなくカラスも雀もなんでもいる)の大群が町全体に襲いかかってくるのです。

【鳥】ティッピ・ヘドレン
©The Bird/鳥より引用

なにしろ50年以上前の映画ですから映像のチャチさはもう仕方ない。これでも当時は画期的な技術だったはず。て言うかヒッチの作品は今観ると合成がチャチだったり演出が古臭かったりするものが多い。

しかし至近距離で鳥の大群にバサバサされればもう合成のチャチさなんて気になりません。

 

気が付けば鳥相手に手に汗握っている

鬱陶しさは夏場に草むらに入った時のやぶ蚊の大群のそれと似ていますが、いかんせん鳥にはくちばしと爪があります。

バサバサつつかれるたびに血に染まっていく人間。

ついには死人がでるまでに…!

【鳥】ティッピ・ヘドレン
©The Bird/鳥より引用
死因:つつかれ死
朱縫shuhou
絶対嫌や!

はっ!

 

鳥相手やと思って油断してたら拳握りしめてるわ。

鳥ヤバイ。

 

 

「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」悪役部門ノミネートの実力

また本編から話は逸れますが、「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」というランキングに、この映画【鳥】からノミネートされている方がいらっしゃいます。

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誰だと思いますか?

 

「ヒッチコック」?

ぶーっ!はずれ!

 

「鳥」です。

映画【鳥(1963)】ティッピ・ヘドレン
©The Bird/鳥より引用

まあ「悪役ランキング」の方に「サメ」【ジョーズ】のね)が入ってたりするんで分からんでもないんですが。

しかし「鳥」て。

ちょっとおもろいけど。投票した人のセンスに脱帽。それともネタじゃなくて本気やったんかな。

てか「鳥」て。

「鳥」はノミネートのみで惜しくもランクインしていません。

 

 

映画【鳥(1963)】の感想一言

朱縫shuhou

ヒッチコックもまた何を思って鳥に襲われる人間を描こうと思ったのか…。

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【サイコ】のシャワーシーン実演ヒッチコック

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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