ハチ公と仲代達矢

映画【ハチ公物語】仲代達矢とハチ公の日々にただ泣ける…実話の感想

1987年/日本/監督:神山征二郎/出演:仲代達矢、八千草薫、長門裕之、柳葉敏郎、石野真子

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

ハチ公がやってきた
©ハチ公物語より引用

犬 大好きです。

高額で犬や猫が売買される今の日本のペットショップ業界は破綻すればいいと思っています。

かわいい洋服や上質な餌や快適な飼育グッズ だけ を売る機関に変わればいいのに。

20万も30万も支払って血統書付きの犬を飼う人が、なぜ保健所に行って明日にも殺処分される迷い犬や捨て犬を1匹でも引き取ろうと思わないのか全然理解できません。

 

私がこれまでに飼った犬は、迷い犬(雑種)・捨て犬(雑種)・友人から譲り受けたマルチーズの3匹です。

雑種、中でも日本犬の雑種は本当に利口で体も丈夫で忠実で飼いやすいです。地域によりますが子犬の譲渡会なんかもたくさん催されているので色々調べてみてください。

最近の譲渡会ではたまにチワワやダックスフントなどの人気犬種までいます。自然に繁殖したわけではないでしょう。何十万円も出して買ったはずの犬たちが人間の事情で飼えなくなったり、無理な繁殖をした結果障害を持って生まれてきたため売り物にならず捨てられたりする現実があるのです。

 

…おお。何の話をしとんねん。

ちゃうちゃう。

本日の映画は、日本の天然記念物にも指定されているある一匹の秋田犬の波乱万丈の生涯を描いた感動作、【ハチ公物語】です。

 

 

泣ける映画【ハチ公物語】のあらすじザックリ

当時の渋谷町に居を構える上野教授の元にやってきた秋田犬の子犬は「ハチ」と名付けられ、教授から大変に可愛がられた。教授の死後も渋谷駅で教授を待ち続けた忠義を称えられ、「忠犬ハチ公」として現在も銅像が建てられている。

 

 

渋谷駅の銅像のモデル犬・忠犬ハチ公の実話

忠犬ハチ公は大正時代のわんちゃんです。

列車に揺られて東京へ
©ハチ公物語より引用

犬種は秋田犬。その名のとおり秋田県原産の大型犬なので、東京の気候はさぞ暑かったことだろうなあとかゴミゴミした都会はさぞ狭くるしかっただろうなあとか、「犬好き目線」で考えてみたりします。

生まれたてのハチ
©ハチ公物語より引用

日本犬は洋犬にはない忠実さを持っているので(その代わり飼い主以外には滅多に懐かない)、その忠犬ぶりも注目されて2007年にはリチャード・ギア主演で【HACHI 約束の犬】としてハリウッドでリメイクされてます。

2009年に日本でも公開されたのでウキウキしながら劇場に足を運びましたが、本家とは程遠い別物になってました。

リメイク版には触れないことにします。

 

「ずっと飼い主待ってた犬やろ?」で終わらないでほしい

「渋谷駅前でずっと飼い主を待ってた犬」。

ええ、まあ要約するとそういうことなんですけど、それだけでは要約しすぎ。

ハチ公の11年の人生(…「犬」生?)のうち、ハチ公が焦がれ待ち続けたと言われる最初の飼い主の上野教授(仲代達也)と過ごせたのはたったの1年。

たったの1年です。

 

その後の10年、ハチ公は上野教授の親戚や知り合いの家を転々としますが、何度別の家に連れて行っても結局渋谷駅に戻ってきてしまうのです。

たった1年一緒に過ごした上野教授がただ恋しくて。

 

雨でも風でも待ち続けるハチ公の姿よりも泣けるのは…

来る日も来る日も改札の外から駅の階段を降りてくる人達を眺め一生懸命上野教授を探すハチ公。

上の教授を探しにくるハチ公
©ハチ公物語より引用

もちろんこのシーンも涙を誘いますが、私が一番泣けるのは上野教授と過ごした最初の1年間の幸せそうなハチ公が描かれた前半部分。

朱縫shuhou

ホンマに上野教授のことが大好きなんやな、うんうん。

幸せやったな、よかったな…うんうんうんうん…。

とか思いながら観てると次から次へと涙が溢れて止まりません。

ノミ取りをする上の教授
©ハチ公物語より引用

すでにこの後の上野教授とハチ公の運命を知っていることが前提ですが、前半で私の涙はほぼ枯れてしまうんで、すぐさま水分補給しなければならない事態になります。

 

あー思い出したら涙出てきた。

 

 

映画の内容は賛否両論

実際に生きていた当時から「駅で飼い主を待ち続ける忠犬!」として新聞などを賑わせていたハチ公ですが、晩年は余りにも有名になりすぎて美談にしたてるべく誇張された表現もあったようです。

しかし渋谷駅前をウロウロしている時、しばしば商売人や子供達の虐待やいたずらの対象になることがあったハチ公も、有名になってからはすっかり人気者になってかわいがられたそうです。

有名となったハチは「ハチ公」と呼ばれかわいがられるようになる。ハチに食べ物を持参する者も多く現れるようになり、またその人気から渋谷駅はハチが駅で寝泊りすることを許すようになった。

出典:Wikipedia

別に上野教授を待ってたんじゃなくて駅前の焼き鳥屋の匂いにつられて毎日渋谷駅にきていただけなんて説もあります。

焼き鳥屋の山城新伍
©ハチ公物語より引用

実際は映画に描かれているほど孤独で悲惨な末路ではなかったのかも知れません。

映像化するにあたって悲劇性を増すため事実に反してハチ公がいかにも人間から邪険にされているように過剰に演出されているだけだったら、それはそれで嬉しいんだけど。

まだまだ上の教授を待つハチ公
©ハチ公物語より引用

主演の仲代達矢は【ハチ公物語】の撮影当時のことを振り返って、「実はあんまり動物は好きじゃなかったんです」と言ったりしてます。シャレや思いますけど。

撮影現場の裏側など知る由もないですが、作中で上野教授とハチ公がじゃれあう場面からは愛しさしか感じません。

 

 

映画【ハチ公物語】の感想一言

朱縫shuhou

賛否ありますけど【ハチ公物語】のような映画を観て、犬(猫でも何でもいいけど)を愛する人が増え、地元の犬譲渡会に足を運ぶ愛犬家が一人でも増えればいいのにって思います。

 

雑種ってホントにかわいいんですよ。

ちょっとデカいし毛がめちゃくちゃ抜けますけど、なんと言ってもタダですよタダ

 

タダでかわいいワンちゃん譲ってもらえるんですから、ペットショップに行く前に譲渡会に行きましょう。

 

犬を「買う」(「飼う」じゃないよ)ためのそのお金は、動物健康保険に入ったり快適な住環境を整えることに使ってあげてください。

助手
だから何の話やねん…。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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