【マスク(1984)】シェール

【マスク(1984)】あらすじと観た感想。アドニスには似てないロッキー

【マスク(1984)】シェール

1984年/アメリカ/監督:ピーター・ボグダノヴィッチ/出演:シェール、エリック・ストルツ、サム・エリオット、ローラ・ダーン、リチャード・ダイサート、エステル・ゲティ

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【マスク(1984)】シェールとエリック・ストルツ
©Mask/マスクより引用

子供を産む前、「私はきっと将来【マスク(1984)】シェールみたいなオカンになるんだろうな」って思ってました。

クスリこそやらないけどタバコは吸うし料理は嫌いだし友達は男ばっかりだし自制がきかないし、シェールが演じた母親を他人とは思えなかったんです。

 

それがいざ子供を産んでみると、人間変わるとなれば変われるものですねえ。酒もタバコも男も車もスッパリ止めてしまいましたわ。

 

映画鑑賞以外の趣味ですか?

子供達と童謡聴きながらドノーマルのファミリーカーでドライブです!

 

 

映画【マスク(1984)】のあらすじザックリ

2,200万人に1人の割合で発症するライオン病に冒され顔が肥大化したロッキー。だが母親のラスティや周囲の人々は彼を特別扱いせず、ごく普通の少年として接していた。学校の勧めでサマーキャンプに参加した彼は、そこで盲目の美少女ダイアナと出会う。

 

 

2,200万人に1人の奇病「ライオン病」を患う少年とその母の愛

「容姿が変わってしまう奇病」を扱った映画といえばデヴィッド・リンチ監督の【エレファント・マン】が有名ですよね。

病気に「マシ」とかないんだけど、頭部を含めた全身が膨張して変形してしまった“エレファント・マン”ジョゼフ・メリックを引き合いに出してしまうと、【マスク(1984)】の主人公ロッキー(エリック・ストルツ)のモデルになった実在の人物ロイ・デニスの、「頭部にだけ症状が出る奇病」ならまだマシじゃんってお思いになるかも知れません。

でも「歳をとるごとに頭部が肥大化していく奇病」だってやっぱりあり得ない。

だって初めて会う人にはいつだって「おいマスクくらいはずせよ!」ってツッコまれてしまうロッキーの姿はこんな風でしたから。

【マスク(1984)】エリック・ストルツ
©Mask/マスクより引用

映画用に誇張してるのかと思うでしょう?ところがこれが実際のロッキーの写真にそっくり。見事なメーキャップ技術です。なんなら実際のロッキーの方がもっと頭が大きくて、もっと「マスク」っぽいくらい。

 

ロッキーが患っているのは2,200万人に1人と言われる奇病「ライオニティス(ライオン病)」

頭部の骨が異常に発達する病気で、21世紀の現代でも完全な治療法は見つかっていないと言います。

 

タバコ・クスリ・男…でも唯一息子を癒せるオカン

そんな奇病を患ってるロッキーは、幼い頃から事あるごとに「余命○ヶ月」だの「もうもたない」だのと言われてきました。

【マスク(1984)】シェールとエリック・ストルツ
©Mask/マスクより引用

それが今では15歳に。成長し続ける頭部と時折襲われる頭痛以外はいたって普通の男の子。悪戯をして勉強をして夢を見て恋をする。

ロッキーがまたむちゃくちゃ優しくて良い子なんですよ。

ホンマかいなこれ、こんな数奇な運命背負って他人にまで優しくできる?私がロッキーの立場なら自分の運命を呪って恨み言ばっかり吐いてるわ。

 

ロッキーが良い子に育ったのには女手ひとつで彼を育てた母親のラスティ(シェール)の影響が大きいことはすぐ分かります。

【マスク(1984)】シェールとサム・エリオット
©Mask/マスクより引用

先ほども申し上げましたとおり、ラスティはタバコは吸うわ家事はしないわ家に男は連れ込むわ、極めつけには薬物常習者だわ、“理想の母親”には程遠いシングルマザー。

しかし一人息子のロッキーへの愛情だけは聖母マリア並み。

 

その証拠にロッキーの頭痛を癒せるのはラスティだけ。「痛み止め飲ませる」なんかじゃないよ? かたわらに寄り添って「楽しいことを考えさせる」んです。すると痛みが遠のいていくんですって。ロッキーにはこれが特効薬。

【マスク(1984)】シェールとエリック・ストルツ
©Mask/マスクより引用

愛情たっぷりで且つ優先順位さえ間違えなければ子供って自然とまっとうに育つのね。

 

アドニスに似てるから恋するのか、恋すればアドニスに見えるのか

ロッキーは人生最後の夏、生まれて初めてサマーキャンプに参加します。参加と言っても主催側で、視覚障碍者のサマーキャンプのお手伝いとして。

そこで出会ったのはほとんど目の見えない少女ダイアナ(ローラ・ダーン)。

ロッキーは盲目のハンディキャップをものともしない彼女に強く惹かれ、ロッキーの容姿に偏見を持たないダイアナには彼はアドニスのごとく映ったらしい。

【マスク(1984)】エリック・ストルツとローラ・ダーン
©Mask/マスクより引用

チャールズ・チャップリン【街の灯】なんかでもそうなんですけど、こういう時私は、他人の「内面の素晴らしさ」を見抜ける人がとても羨ましくなります。

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街の灯の出会いの場面

どうしてって例えば、自分が同じくらい好意を持ってる男性が2人いるとするでしょ?で、その2人に同時に告られたとしましょう。

その場合、ダイアナなら素直に内面だけを考慮してどちらかを選ぶ訳じゃないですか。

私の場合、絶対見た目がカッコええ方と付き合うもんね。

いや別に面食いじゃないけど、2人とも同じくらい好きやったらそら容姿で選ぶでしょ。こうやって外見を優先させた恋人とは大概うまいこといけへんのにね、浅いわ。

【マスク(1984)】ロッキー・デニス
©Mask/マスクより引用

「真のアドニス」を見抜ける魔法の目が欲しい。

参考 アドニス=ギリシア神話に登場する、美と愛の女神アプロディーテーに愛された美少年。美しい男性の代名詞としてしばしば用いられる

 

 

映画【マスク(1984)】の感想一言

朱縫shuhou

タイトルにもなっているロッキーの顔を形容した「マスク」

切なくなるのは「おいマスク被って学校くんなよ」とロッキーに声を掛ける人みんなが敵意を持っているわけではないということ。

「本当にマスクを被ってる」と思って、親切心で言ってる人もいるんです(若しくはボケやと勘違いしてツッコんでるか)。

それが分かっているロッキーはいちいちキレたりせず「ボク宇宙人だよピコピコ~!」なんて言って受け流すんですけど、この単語ひとつでどれだけ彼の心が痛めつけられたことだろうと思うといたたまれないよね。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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