【ペーパー・ムーン】テータム・オニール

【ペーパー・ムーン】デカ○イのトリクシーを前に座らせておやりなさい

【ペーパー・ムーン】テータム・オニール

1973年/アメリカ/監督:ピーター・ボグダノヴィッチ/出演:ライアン・オニール、テータム・オニール、マデリーン・カーン、ジョン・ヒラーマン、バートン・ギリアム、P・J・ジョンソン/第46回アカデミー助演女優賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【ペーパー・ムーン】テータム・オニールとライアン・オニール
©Paper Moon/ペーパー・ムーンより引用

実は私、ちょっぴりファザコン染みたところがありまして。

パパのこと大好きだったんですよね。

お前が“パパ”って言うたら違うパパ想像するわ。

あーそれよく言われるんですけど、そうじゃなくて。“お父さん”ね。本当の、血の繋がった父親のことです。

小さい頃は「おとうちゃんとけっこんするー」って豪語してたし、男性と付き合っても長続きしないのはパパがカッコ良すぎたせいだと思っているくらいです。未だに日々パパに似た男性を探してます。

 

だから本日の映画に出て来る9歳の女の子アディ(テータム・オニール)の気持ちは、私には手に取るように分かります。

パパにオカン以外の女が近づくの嫌なんだよね~。

 

【ある愛の詩】で家柄違いの恋に身を焦がすボンボンを演じて二枚目俳優の名を欲しいままにしていたライアン・オニールが、実の娘テータム・オニールと初共演を果たしたハートウォーミングなロード・ムービー、【ペーパー・ムーン】です。

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【ある愛の詩】

 

 

映画【ペーパー・ムーン】のあらすじザックリ

詐欺師のモーゼが交通事故で母親を亡くした少女アディと出会う。アディを伯母の家まで送るよう頼まれたモーゼは事故の慰謝料200ドルをせしめた上でアディを列車に乗せようとするが、アディはその金が自分のものだと主張。モーゼは結局アディを車で送ることになる。

 

 

タイトル「ペーパー・ムーン」の意味は?

タイトルの「ペーパー・ムーン」はそのまんま「紙の月」といった意味で、1900年代の初め頃、家族や恋人と記念写真を撮る際の背景として使われていた作り物のお月様を指すんだそうです。

映画【ペーパー・ムーン】の中にも移動遊園地の出し物のひとつとして恋人たちがペーパー・ムーンに乗って写真を撮ってもらう様子が出てきます。

©Paper Moon/ペーパー・ムーンより引用

「紙の月」と言っても実際は紙みたいにペラッペラな訳じゃなくてもうちょっと固い材質で造られていたみたい。

 

 

本当の父娘、ライアン・オニールとテータム・オニール

寂しげな草っ原でしめやかに営まれるお葬式。

交通事故で突然母親を亡くしたアディ(テータム・オニール)はまだ9歳。もともと父親が誰かも知らず、天涯孤独となってしまったアディは、セントジョセフにいる母方の伯母さんのところへ引っ越すことになりそうです。

【ペーパー・ムーン】テータム・オニールとライアン・オニール
©Paper Moon/ペーパー・ムーンより引用

アディの母親の訃報を聞いて駆けつけてくれたのが、かつて彼女と交際していたらしい青年モーゼ・プレイ(ライアン・オニール)。

アディは聖書のセールスをしながら車で方々渡り歩いているモーゼに伯母さんの家まで送ってもらうことになりました。

 

ところがこのモーゼの本性は“ケチな詐欺師”

聖書のセールスをするにはするけど、未亡人を探しては「生前ご主人からご注文いただいた品です」と嘘をついて豪華な装丁の高額な聖書を売りつけているのです。

何ならアディの母親の交通事故の慰謝料をせしめた後、アディだけ電車に乗せてお役目解任をも目論んでいる。

【ペーパー・ムーン】テータム・オニールとライアン・オニール
©Paper Moon/ペーパー・ムーンより引用

しかしモーゼの本性をいち早く見抜いた賢い少女アディは一筋縄では行きません。

モーゼがせしめた慰謝料200ドルは全額自分のものであると主張して断固譲らない。

 

およそ大人と子供とは思えないほど全力で向き合う2人は(単にモーゼの精神年齢が低いだけ)、時に詐欺の片棒を担ぎ合い、時に足を引っ張り合い、時にかなりシビアに罵り合いながら、セントジョセフを目指して車を走らせるのでした。

 

似てる所は「アゴ」と「口の巧さ」と「惜しいところ」

旅を続けるうち、アディはなんとなくモーゼとは他人同士でないような気がしてきます。

だってアゴが似てるんです。

何しろアディとモーゼはアゴが似てるんですよ。

 

モーゼは最後まで認めようとはしませんが、アディはモーゼが自分の父親ではないかと希望的観測込みで疑い始めます。

【ペーパー・ムーン】テータム・オニールとライアン・オニール
©Paper Moon/ペーパー・ムーンより引用

本当にアゴが同じかどうかはさておき(よく分からん)、あと作中での設定に限っては人を騙くらかす「口の巧さ」が、実生活では「惜しいところ」が、2人には共通しています。

 

改めて観て思うんですけどこの父娘、べらぼう演技上手いよね。

取り分け【ペーパー・ムーン】の時のライアン・オニールのハマりっぷりときたら、彼の代表作である【ある愛の詩】や【バリー・リンドン】の時より頭一個分抜きん出て良い。このまま順調にキャリアを重ねていけば同じ金髪イケメン俳優枠のロバート・レッドフォードブラッド・ピットにも肩を並べていたでしょうに、薬物依存や発砲事件や傲慢な言動など、色々とやらかして低迷しちゃったんですよね。

惜しい。

【ペーパー・ムーン】ライアン・オニール
©Paper Moon/ペーパー・ムーンより引用

 

そしてそれは【ペーパー・ムーン】の演技が認められ史上最年少でアカデミー助演女優賞を獲得した娘のテータムも同じ。

テータムは母親のジョアンナ・ムーアもアルコール依存症だったりして、生い立ちからして気の毒ではあるんですけどね。いやだからって薬物はあかんって。

惜しい。

【ペーパー・ムーン】テータム・オニール
©Paper Moon/ペーパー・ムーンより引用

素晴らしい役者が揃った良い映画であるだけに、主演2人の末路が残念でなりません。

 

「素晴らしい俳優」と言えば【さらば冬のかもめ】ランディ・クエイドも端役で出てます。良い味出してる。

【ペーパー・ムーン】ランディ・クエイド
©Paper Moon/ペーパー・ムーンより引用
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【さらば冬のかもめ】ジャック・ニコルソン

 

 

映画【ペーパー・ムーン】の感想一言

【ペーパー・ムーン】ライアン・オニールとマデリーン・カーン
©Paper Moon/ペーパー・ムーンより引用
朱縫shuhou
モーゼに近付くアバズレ“デカパイのトリクシーマデリーン・カーンを亡き者にするべく、非情な作戦を容赦なく実行するアディからほとばしる「父親への愛」が眩しい!

 

 

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