1981年/アメリカ/監督:ボブ・ラフェルソン/出演:ジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラング、ジョン・コリコス、マイケル・ラーナー、ジョン・P・ライアン、アンジェリカ・ヒューストン、ウィリアム・トレイラー、クリストファー・ロイド
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1946年の【郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946)】のリメイク作。
1946年/アメリカ/監督:テイ・ガーネット/出演:ジョン・ガーフィールド、ラナ・ターナー、セシル・ケラウェイ、ヒューム・クローニン、レオン・エイムズ、オードリー・トッター、アラン・リード、ジェフ・ヨーク注※このサイトは映画[…]
原作はアメリカの小説家ジェームズ・M・ケインの同名小説「郵便配達は二度ベルを鳴らす」です。
夫のニック・パパダキス(ジョン・コリコス)に足で胸をまさぐられてる時と、顔をムニ~ってされながら無理矢理キスされてる時のジェシカ・ラングがめっちゃ好き。
1943年/イタリア/監督:ルキノ・ヴィスコンティ/出演:マッシモ・ジロッティ、クララ・カラマイ、ファン・デ・ランダ、ディーア・クリスティアーニ、エリオ・マルクッツォ、ヴィットリオ・ドゥーゼ注※このサイトは映画のネタバレしよ[…]
映画【郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981)】のあらすじザックリ
「二度の事件」は少々露骨
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」は、夫が経営する食堂兼ガソリンスタンドで働く妻コーラ(ジェシカ・ラング)と、店にやってきた流れ者フランク(ジャック・ニコルソン)の不倫愛、そしてそこから駆け落ち未遂を経て行き着く計画殺人を描いた物語です。

タイトルにある「郵便配達員」は作中に登場しません。1946年版の記事にも書きましたが、このオサレなタイトルの意味するところは、郵便配達員が必ず二度呼び鈴を押すことから転じて、「重要なことは二度起こる」というものだと思います。
まあ色々調べてみても原作者の意図を裏付けるソースが見つからなかったので、観た人それぞれ受け取り方が違っていていいのではないでしょうか。

とにかくこの物語に於いて「二度」というのは鍵になっていて、愛し合う2人の今後にかかわる出来事は必ず二度起こります。
1981年版は特にこれが顕著。
一度目は失敗して二度目に成功するパパダキスの殺害や、一度目は無罪で二度目は死刑になる法廷での判決は1946年版でも同じ。1981年版はこれに加えて、コーラが「私にはあなたがすべてなのよ」と泣きじゃくる場面や(アングルも同じでデジャヴみたい)、フランクが運転する車が対向車と正面衝突しそうになる場面などが、わざとらしいくらいに分かり易く「二度」繰り返されます。

好みだと思うんですけど、ちょっとストレートすぎて私的にはいただけません。
映画って少々難解な方が見応えがありますよね。

あとフランクが“郵便配達”に関して何か言ってたけど 忘れた。
自動車事故を起こすのも当然
1981年版には「二度」を強調しすぎたための弊害もあります。

ネタバレになってしまいますが、コーラは最後に死んでしまいます。
自動車事故です。
運転手はフランク。
紆余曲折を経てやっぱりお互いの愛を確認しあった2人が、仲良く新天地を目指していた矢先の自動車事故。原因は運転中熱烈にキスしていたことによる前方不注意。
この時の事故と同じ状況が、実は少し前に起こっているんです。
運転中にイチャついてたら前から車が走ってきて、「危ない!」って間一髪避けて助かるって状況がね。
それから間もなく、また同じ状況に陥る。
しかも死ぬ。
この演出は少々残念でしたよ。
これ見よがしに「一度目」を強調したばかりに、「二度目」で死んだ2人がバカみたい。

犯罪者に仕立て上げられるクリストファー・ロイド
ちなみに、冒頭でフランクを車に乗せてくれる胃腸の調子が悪いおっさんは「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ」のドク役で知られるクリストファー・ロイドです。
善意で車に乗せてくれたのに、そのあとフランクに「財布泥棒」の汚名を着せられます。

フランクが一度だけ関係を持つ猛獣使い(ハマってる!)の女性はアンジェリカ・ヒューストン。

映画公開時の1980年前後はフランクを演じたジャック・ニコルソンとバリバリ付き合っていたはずですから、2人のピロートークはある意味ではジェシカ・ラングとジャック・ニコルソンのそれよりなまめかしい。
映画【郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981)】の感想一言

まるでヴェロニカ・レイクのように片目にかぶったコーラの前髪が悩ましいんですよ。
この乱れた前髪が悩ましいのはコーラ自身も分かっているようで、フランクが来るや慌ててピンを外したりするんです。
やだもう、欲しがり屋さん!
1943年/イタリア/監督:ルキノ・ヴィスコンティ/出演:マッシモ・ジロッティ、クララ・カラマイ、ファン・デ・ランダ、ディーア・クリスティアーニ、エリオ・マルクッツォ、ヴィットリオ・ドゥーゼ注※このサイトは映画のネタバレしよ[…]
1946年/アメリカ/監督:テイ・ガーネット/出演:ジョン・ガーフィールド、ラナ・ターナー、セシル・ケラウェイ、ヒューム・クローニン、レオン・エイムズ、オードリー・トッター、アラン・リード、ジェフ・ヨーク注※このサイトは映画[…]
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